会いに行こう | Commentarii de AKB Ameba版

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   会いに行こう/この場所から

   自分の足で/会いに行こう

 

 大河ドラマが終わって、お茶々さまやっぱやっべえなあ、こりゃやっぱ太閤殿下の呪いだよなあ、なんて余韻を引きずりつつ、そうだメール見なきゃ、どうせ来てないだろうけどって思って。

 

 なのに。

 

 え、なになに、どーしたっての。

 だって9月に当たったばかりじゃん。「最終ベル」公演。

 うそ、全然期待してなかったのに。当たっちゃった。また。うひょー。

 

 やったーやたやたー。

 うひょー嬉しいよー。

 

 というわけで今年2回目の「最終ベル」公演にお呼ばれしました。

 うん。大好きなみんなに会いに行こう。

 メンバーは前回とあんまり変わらないの。みぃちゃんがいない岡田(彩)がいない代わりに武藤、後藤(萌)が出るだけ。もちろんTeam違いながらも「シアターのゆいりんご」彩希さんも。そして誰よりも田野ちゃん。あれからいろいろ動画見たりしてうわすっげ田野ちゃんとか思って。楽しみ。

 

 17時半過ぎにシアター到着。お賽銭を投入。

 抽選は10巡くらい。おっかしいなあ、今日こそは1巡だと思ったのに。

 センターブロックはすでに満席、立ち見センター最前も埋まっていたが上手ブロックにはまだ余裕。4列目柱から2番目に着席できた。ここだとセンターステージが半分視野に入る。前は座高の低い女の子。これならいいや。

 前列も空いていたけれど、あそこに座っちゃうと、センターステージが完全にブラインドになるんだよね。ちょっとは勉強したでしょ。ね。

 隣席の客は秋葉には珍しい、キンブレ3本持ち。話を小耳に挟んだら、案の定普段は栄の人らしい。栄の劇場、いいよね。また行きてえなあ。なんて思いながら。

 

 満を持して影アナを待つ。あの声はやんぬ。今や貴重な91年組。

 客電が落ちて歓声が高まり、ああ、この瞬間がずっと続けばいいのに。

 

--

 

 上手、下手ブロックのつらいところはあれだね。目の前にお目当てのメンがいればいいんだけど、そうじゃ無い時にどこ向いたらいいのか悩むことだよね。

 だってそうでしょ。目の前の客がすっげえ斜め向いてたらメンもやりづらいよね。

 

 でも今夜は見たいメンがいっぱいいて、たいてい誰かが目の前にいたからよかったよ。

 

 まずは田野ちゃん。

 何度か目があった気がしたんだけど、もちろんそれは思い込み。

 思い込みを与えられる、ということは重要な能力だよね。

 やっぱり田野ちゃんのダンスはすげえや。でも前回程息が詰まる感じはなくて、開放された感じがした。武藤がいたせいかしら。

 よく表情が硬いって言われてるみたいなんだけど、貼り付いたような笑顔より、よっぽど僕は好きだな、田野ちゃんの表情。ずっと見てると不意にぽろっと笑顔がこぼれる。それを見逃さないで済むのがシアターの醍醐味だよね。

 

 次に市川(愛)。

 前回は田野ちゃんばっか見てたから、気になってはいたけれどちゃんと見ることができなかった。でも今回はよく見た。目の前のステージ来た時はガン見した。

 前に彼女がボールを投げるシーンを見たことがあった。その腕はしなやかで、会場のヲタに向かってまっすぐに伸びていた。

 その先入観のせいかもしれないが、シアターに立つ彼女の指先から何か放射性のものが飛び出ていた気がした。そしてその幾つかは確かに僕に当たってた。

 

 さらに後藤(萌)。

 相変わらず食の細そうな肢体なのだが、以前にあった時より遙かにダイナミックになっていた。ちょっと背が伸びたのかもしれない。

 

 やんぬ。

 けっこうなべっぴんさん。これまで全然気がつかなかったけど。

 

 武藤。

 これもまたべっぴんさん。お見送りで一人一人に身を乗り出して手を振っていた。

 こういうところが武藤の力なんだろう。

 

 相笠。

 かつてRAGUさんをして「一人だけ次元が違う」「栄にいたら13期のトップにいたかな」と言わしめた相笠。何より、僕が最初にシアターに招かれた夜に心を掴まれた相笠。それが何をやってるんだ相笠。お前ここで終わるつもりか相笠。

 

 島田。

 ちくしょー。

 島田ごときに手を振られてぐっと来てるんじゃねえよ俺。

 

 そして誰よりも彩希さん。

 ダンスは基本ちょいともっさりとしているのだが、その笑顔の可愛いことったら。

 最近いつシアターに来ても会えるからなおさらなのかもしれない。

 帰り際に「見えてたよ」って言ってくれたからじゃないぜ。たぶん。

 

 彩希さん、お店で「モデルさん? アイドル?」と尋ねられたそうな。

 どっちも否定しちゃったら、店員さんの曰く、

 「アイドルでいうと、乃木坂だよね、AKBじゃなく」だって。

 

 うーむ複雑。

 まず彩希さんがモデルはともかくアイドルであることも否定しちゃったこと。

 理想は「あ、AKBの彩希さんですよね」なのだが、今の彼女にとってこれはちと高すぎるハードルだ。

 AKB村の村人以外(つまりはカタギの日本国民)におけるメンバー個々人の知名度は、小嶋指原渡辺は別格としても、たとえ選抜常連であってもとっっっても低い。柏木島崎はまあわかるかな。だが横山松井Jでもすでにアヤシイ。いわんや木﨑宮脇レベルをや。選抜二桁経験者なのに。

 

 「アイドルやってるんですか?」「ええ、一応...」という展開もあり得たろう。

 「え、誰々?」「あの...、AKBなんですけど」

 「ええー、ホントですかー、ごめんなさい、じゃあ指原とかと一緒に」

 「いや、指原さんはHKTなんで」

 「え」

 「博多の人なんで」

 「...じゃ小嶋さんとかぱるるさんとかと一緒にテレビとか出てるんですか」

 「いや、テレビとかあんまり...」

 「え」

 「...」

 「...ほら、AKBって総選挙とかありますよね、結構大変ですよね」

 「いや、私選挙出てないんで...」

 「え」

 

 ううむ、こりゃ気まずいな彩希さん。めんどくさいし。「アイドルやってます」も言わなかったのもわかる。

 

 でもね、彩希さん。僕は思う。今やAKBとは彩希さんのことだ、と。

 むかしTeam 4について同じ事を言ったことがあった。

 正規メンバーに昇格して、新しいTeam 名を貰ったのに、公演を貰えず、来る日も来る日も他Teamの傭兵のようにシアターを支えていた頃のTeam 4。

 今読み返すと、気負いが強くていささか面はゆい感は否めない文章なのだけれど、気持ちは変わっていない。シアターに立って、それを支える人こそAKBだ。彩希さん。

 それを伝えに、必ずまたあなたに会いに行こう。

 

 あと「AKBじゃなくって乃木坂」って言われたのは、まあ、ご愛敬。

 確かに島田に向かって「乃木坂」って言う人はいないやね。

 でも島田はAKBにならいられる。というか、いなきゃいけない。

 今もそういうとこなんだな、ここは。乃木坂もキライじゃないけどさ。

   あなた以上に/素敵な人は

   いないと思う

   流す涙は/笑顔の準備

   教えられた

 また今夜も? 

 小娘たちに? 

 教えられたってか?

 

 うん。そうだ。