こんばんは

 

スタートアップお勉強 第5回

 

スタートアップ企業が行う資金調達方法です。

 

資金調達としては下記の方法があります。

 

〇自己資本

〇金融機関からの融資

〇補助金・助成金

〇エンジェル投資家

〇ベンチャーキャピタル

〇クラウドファンディング

 

デットファイナンスとかエクイティファイナンスという言葉を聞くけど、デットというのは銀行から調達する負債。エクイティは株式を指している。

 

エクイティとデットの両方の性質を備えたベンチャーデット(転換社債や新株予約権付き融資)と呼ばれる手法の活用も増えているとか。

 

 

ここではエンジェル投資家、ベンチャーキャピタル、クラウドファンディングに触れたいと思う。

 

●エンジェル投資家

 

起業して間もない時期に出資する個人投資家の事で、実績も無くどうなるか分からない企業に期待値だけで天使のごとく広いお心で出資してくださる有難い存在。

 

成功者で資金に余裕がある人が多く、人脈や経営のノウハウも持っているので起業家が望めばアドバイス等得られるかも。

 

(普通の友人や親戚が出資した場合は「ただの出資者」と個人的には思う。お金以外に起業家にプラスになる要素があり、かつ自分からではなく他人から「エンジェル投資家」と呼ばれてこそ”真のエンジェル”ではなかろうか)

 

ベンチャーキャピタルよりも早い段階で出資するので、スタートアップ投資自体がハイリスク・ハイリターンだけど、その中でもよりハイリスク・ハイリターンになる。

 

エンジェル投資家にも色々な人がいて初期段階なのに強引に出資して株を20%以上持っていったり、途中で自分の持ち分を時価で買い取れと言い出したりする起業家ファーストではない人(ダークエンジェル)もいる。特に株主に反社・反市がいた場合、今後の資金調達やイグジットに重大な支障となるので注意が必要です。

 

(昔、モダリスで制度ロックアップ違反をうっかりやらかした個人投資家がいましたけど、たぶん反市扱いになり今後この人が株主として入っている未上場企業は上場審査に影響が出ると思う)

 

 

●ベンチャーキャピタル(VC、起業投資会社)

 

IPOの目論見書を読んだ時に大株主にVCがどれぐらい入っているか、そしてロックアップがどのようにかかっているかぐらいしかト-カとの接点がないけど

 

スタートアップという角度からVCをみると認識が変わりました。急成長型のビジネスモデルには会社の業績で可否を判断する銀行の融資を基本とした日本型の成長モデルよりも、大量の資金を投入して技術革新を早めて世界を圧巻するのが適しているのだと。その事業拡大時に大量の資金を投入してくれるのがVC。

 

金融機関VC、独立系VC、政府系VC、大学系VC、地域系VC、事業会社系VCがある。

 

IPO投資としてはVCが入っていないほうが株価下落の要因が低くなり嬉しいけど、VCが入っていない新規上場会社というのも自己資金や銀行融資でここまで来れたのか、はたまたVCが出資したくない会社だったのか、客観的な視点が入らないのも不安だから、ちょっとぐらいはVCが入っていたほうがいいなと思いました。

 

↓VCのビジネスモデルの説明がとても分かりやすくオススメ動画です。

 

ベンチャーキャピタルとは?<シードファイナンス勉強会 #1>

 

 

●クラウドファンディング

 

インターネット上のプラットフォームを利用して不特定多数の人々から少額づつ資金を調達すること。

 

市場に出回っていない物やサービスをリターンとする「購入型」

 

社会貢献を目的とした基本的に支援者にリターンが無い「寄付型」。被災地の支援等に使われる。

 

広くお金を集めてプロジェクトに貸し付ける「融資型」。ソーシャルレンディングとも呼ばれる。

 

特定の事業に対して個人投資家からファンド(基金)として出資を募る。出資者は事業の売り上げに応じて配当を受け取る「ファンド投資型」

 

個人投資家へ未公開株を提供して資金を募る「株式投資型」。ベンチャー企業が多く利用するのはコレ。

 

株式投資型クラウドファンディングを実施するためのサイト事業者は第一種少額電子募集取扱業の資格が必要。(クラウドファンディングの種類によってサイト事業者の必要な資格も違う)。投資家は1企業につき出資は50万までと制限があり、1企業が年間に募集できる金額も上限あったように思う。

 

株式投資型クラウドファンディングを利用して東証プライム、スタンダード、グロースに上場した会社って今までありましたっけ??東京プロマーケットはあった気がするけど。イグジットはM&Aがメインになるのかなぁ。