うりずんの季節。
イジュの花は
雨にとても優しく映えて、ほっとする。
フルーツ・イーターのコウモリたちが飛び交い、
ヘゴのシダが生い茂る、亜熱帯の森。
けれども
そこは、やんばる ではない。
嘉手納エアーベースの離れにある
嘉手納弾薬庫の黙認耕作地の奥だ。
黙認地だけあって、
ビワやらマンゴーやら、竹林でのタケノコ栽培やら
さまざまな農産品の栽培もおこなわれている。
そんな畑道を少し、すすんでいくと
イジュの花が咲き、雨あがるころには
初夏のイタジイ林がうっそうと
緑の濃さを増してくる。
『やんばる』の自然 を想わせる林道がズンズンと通っている。
普天間飛行場は、早急に返納していただかなくてはならない。
いつ事故が起こっても不思議ではない状況である。
起きてしまっては遅い。
嘉手納以南の米軍基地もセットで返すことになっている。
イジュの咲く、そこは、嘉手納以北になるのだろうか?
(23日追記: 調べたらキャンプ桑江が以南ということであった。)
ここが戻ったら、中部にとりこのされた
小やんばる は、あっという間に宅地になるのだろうね?
(23日追記: 戻らないようだ。複雑な気分である)l
沖縄の自然と、基地問題 というのは、
辺野古だけでなく、高江とか、いろんな場所で
問題になるはずだ。
自然林や自然海浜は、開発されなくては
ならないのかな?
この嘉手納にある、やんばる小(グア)は、
青年時代の、休息地だったんだ。
あるいは、ひみつきち のようでもあった。