政府は、病院の「丸ごとIT化」に乗り出す。
検査や診察で得られるデータをロボット手術に生かしたり、患者の
位置情報を待ち時間の解消に役立てたりする情報システムの実用化を
図る。治療の安全性や患者の利便性を高める狙いで、開発された
システムは将来、アジアや中東へも輸出したい考えだ。
健康・医療戦略推進本部に作業部会を設置。患者情報をどのように
コンピューターに集めるかなど、システムの共通ルールを話し合い、
6月に改定する成長戦略に盛り込む。
国内の病院では、医師が操作する手術支援ロボットの導入が広がって
いることから、作業部会では、検査機器で測った患者のデータをロボットが
自動的に入手し、それを活用して手術を行う仕組みを議論する。自動化で
精密な手術が可能となり、医師は安全管理に集中できると期待される。
読売新聞