認知症って??? | 医師・畠山昌樹のブログ

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『ぼくはアスペルガーなお医者さん』著者で整形外科医の畠山昌樹です。

そうそう、認知症の治療のポイントなんですが・・・

  (私、まだぼけてませんけど・・・)
  (昨日の朝食は、何食べましたか?)
  (そんなの~、えへっ? なんだっけ~?)

えぇ、脳細胞の軸索に注目してみましょう。
脳は、脂肪の塊のような組織なわけですが、
特に神経と神経をつなぐ「触手」のような働きをする「軸索」は、
すごく柔軟に伸びてつながる働きが必要なわけです!


  (例えるなら・・・「ミギー?」「わらび?」「カタツムリの目玉!?」 全部やだぁ~!?)
  (何に例えてるんですか~? ) 

細胞膜の脂質二重層。
ω3は、細胞膜を柔軟にします。
これは、アマニ油やえごま油のお話を書籍でも取り上げています。


  (えぇ~、「僕はアスペルガーなお医者さん」には、そんなこと書いてないよ~)
  (あの~、「驚異のMCTオイルダイエット」の方をご覧ください。)
  (どっちも買おうね!! Let's Amazon!)
  (あの~、ちょっと英語間違ってますよ・・・)

ω3のαリノレン酸も、細胞膜を柔軟にします。
しかし、脳は特殊で、BBB(血液脳関門)があるので、
どんな脂肪酸でも脳に取り込まれるわけではありません。

脳では特にDHA(ドコサヘキサエン酸)を選択的に取り込みます。
(一部、推論ですが・・・)
軸索などの柔軟な構造は、このDHAを豊富に必要とします。
記憶は、毎日睡眠中に定着しますが、この軸索の構成がうまくできなくなると、
昨日のことを、翌日覚えていない・・・という状態になります。
新しい記憶が、作られにくくなる訳です。


  (魚に多い、DHAでしょ!?)
  (そうそう、日本人の魚介類の摂取量は、ずっと減り続けているんです。)
  (ふ~ん、おいしいけどね!?)

なので、DHAについても、書籍の中では、
1000㎎程度はサプリメントから摂取するようにお勧めしています。
そして適度な(少量の)炭水化物と、メインのケトン体のエネルギーで、
脳はバランスよく機能するのです。

そうそう、脳はケトン体をエネルギーとして利用しますが、
(BBBに関係なく、ケトン体は拡散により、脳内に取り込まれます。)
脂肪酸は、上記のとおり、簡単に取り込まれませんので、
血中の脂肪酸が直接エネルギー源となるわけではありません。


  (んん~、よくわからないなぁ~ ( ̄∇ ̄; )
  (普通の筋肉とかなら、ケトン体質のときは、
   脂肪酸でもケトン体でも同じ作用で利用できます。
   でも、脳は脂肪酸を取り込みにくいので、ケトン体は利用するものの、
   脂肪酸はDHAなどの一部のものしか利用できないということです!(^◇^*))

  (だから~、わからないって言ってるのに、何でさらに難しいこと説明するの!?)
  (コミュニケーションわかってなくない?? ( ̄へ  ̄ #)

  (ぁぁ・・・、そういうことなのか・・・( ̄ロ ̄lll) )

さらにヒントを書いておくと、
てんかんの治療のバルプロ酸とカルニチンの構造式には
いくつかの共通点があります。

てんかんの治療として、ケトン食は今でも治療に用いられていますが、
古典的なケトン食ではなく、すべての栄養素のバランスを考慮した上で、
この畠山式ケトン食が、「驚異のMCTオイルダイエット」で紹介されているのです。


  (だから~、難しいことはどうでもいいから、何食べればいいのよ!?)
  (じゃ、次回は、具体的なレシピの話にしてみましょうね!!)
     (注:次回が具体的なレシピの紹介になるかどうかは決まっていません)

では、また来週!!