行動面の変化に思うこと、あれこれ。 | エルの引き出し

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一人娘は自閉症♪

ゆるやかでハードな日々(笑)

自分の頭とこころの整理のために

行動面の変化についてはまた書きますと言っておきながら、季節が一つ過ぎたようです(汗)

もう少しまとまってからと思ってるうちに、どんどん状況が変わって、ますます億劫になってしまいました。

こういう時はLINEの書き込みをたぐると、きっかけが見つかるものです(笑)



6月5日木曜日

○○歯科 1ヵ月ぶり。

行きの車では、とても調子がよく、頭を助手席側の窓にぶつけそうな雰囲気など感じられない。
只々、朗らかで安定している。
歯医者に入る狭い道のところと医院の前に駐車する時に軽くコンコン(^^;

ずっと調子いいし、歯医者さんも大丈夫と思いつつも、、、どうかな⁇

先生には、このところとても落ち着いて行動しているんですとお伝え。
治療室の椅子に座る場面では、少しためらってましたが、一旦座ってからは、姿勢を崩しもせず、ずっと安定して治療できていました。

結果、歯科衛生士さんが姿勢保持のために押さえることも要らずに、本来の歯科衛生士としてのお仕事だけに集中されていました(笑)

手順を伝えるだけで、声かけも最小限で静かな時間と空間。。

10カウントで、クスリ塗布。
カリカリや風シュッも水の吹き付けも、別だん嫌がることもなくできていました。

終わって、椅子に力なく静か~に座って、話が終わるのを待っていました。


この時思ったのが、本人が「大人の振る舞いをすればちゃんと大人の対応をされる」ということ。

それで思い出したのが、カウンセラーの心屋さんが、ニューヨークの地下鉄の治安維持に効果があったことで有名な「Broken Windows理論」について、私たちの心にも同じようなことが言えると説明されていたことです。

私は娘の行動や状況に置き換えて、妙に納得してしまいました。

人は、何をやってもうまくいかなくて、どこか自分が欠けている存在だと感じた時、つまり、自分の心が割れた窓になると、自分の気持ちに嘘をついたり、家族や友人を粗末に扱うようになります。
すると周りの人も、自分を粗末に扱ってきます。
自分をバカにしたり、乱暴にしたり、無視したり、認めなかったりするようになります。


だって、自分が自分のことを粗末にしているんですから、まわりの人がそうしてもいいですよね。

実は、あたりまえのことなんですよね。
自分が自分を粗末にしているんだから、まわりの人も自分を粗末に扱っていいと思ってしまうのって。
 
( 『すり減らない心をつくるシンプルな習慣』心屋 仁之助 より引用 )


障がい児者、特に行動障害のある人への虐待が起きやすいのは、そういう心理が働くからではないでしょうか?

もちろん、だからといって、そんなことは許される筈はないのですけどね。


娘は幼い頃から、他害は全くなくて、自傷するタイプです。
不調な時期には、顔や足の決まって同じ箇所を叩いて、打ち身のような青痣を作ることがあります。

頭を車の窓や壁に当てるのは、二十歳過ぎてから。
一旦そういう行為が身につくと、同一性保持で繰り返すことになるので、できるだけそれは回避するようにもっていきました。
6月の時点でのLINEを読むと、まだ気にしていることがわかります。

年末~春先にしんどかったですから。
急に人が変わったように硬くなり、食欲も全くわかず、給食も食べずに終わる日が続きました。
家でも、お腹がすききって急に食べることはあるものの、あとは、ほぼ数口のみの食事。
あの数ヶ月で15kg以上も痩せたので、強力な心身のコンディションの乱れが原因だったのかも…
私もかなり悩んで、必死だったと思います。(もう半年近く前のことなので、あのしんどさを忘れていますが…)

職員さんともマジトークで話をして、対応や環境面の配慮をお願いしました。

と言うのも、底の時期を自傷行為すること無しに乗り切るようになれば、私の母親としての苦しみや心配は、ほとんどなくなるからです。


5月になる頃には、普通に食べるようになり、それとともにイライラもなくなって、心身が安定。
生活のいろんな面でラクになり、中学生の頃のように落ち着いた振る舞いをするように戻りました。

あの頃は、こんなにラクに楽しく暮らしてたんだな~と。
夏の暑さで、ちょっとまた、気になる行動もたまにありますが、それ以上に嬉しい変化が見られます。


一緒に楽しむ秋にしていきます♪