赤ちゃんが自分を守る術を学ぶ過程 | フェルデンクライス・ワークス 自由が丘 得豊合堂

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渋谷、原宿、自由が丘でフェルデンクライス・メソッドを教えています。姿勢、呼吸、肩甲骨、体の使い方の気づき。自由が丘でフェルデンクライス個人セッション専用サロンを運営しています。

なんだか嬉しいそうに転がったりしている赤ちゃんを眺めているとこんなことを考えていました。

 どうも赤ちゃんは自分で自分を心地良くすることを知っているみたいだけど、大人になると忘れてしまうのかな?

 どうやって赤ちゃんは自分を心地良くするすることを学んだのだろう?

フェルデンクライスの発達過程のレッスンから寝返りのレッスンの意図の解説です。

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生まれたばかりの人間の赤ちゃんは面倒を見てくれる存在が必要ですよね。
お腹が空いたり、不安だったりすると泣いて知らせます。
そんな意味では赤ちゃんはとっても受動的な存在です。

赤ちゃんにとって自分の安心感はまわりの大人と環境だけに依存するのでしょうか?

どうもそうではなさそうです。


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生まれてしばらくすると赤ちゃんは寝返りの仕方を学び始めますよね。
その過程をレッスンの中で追いかけました。

仰向けから横に転がり最後にはうつぶせから両肘と両膝がついたアルマジロのような体を丸めた姿勢になりました。

これは赤ちゃん自身が自分で自分の身を守る術でもあるわけです。
お腹や喉や性器のような弱い部分を守るために相手に背中を向けて丸まって自分を安全な状態へ移行していく動作を学んでいる過程なわけです。

柔術や柔道でも受け身などでこのような動きをしますよね!

途中で天井側の手や足を自由に使えるようになって、その手や足で相手を押しやり自分は相手から遠ざかることもできるようになります。

こうやって、弱い赤ちゃんでも自分に快適になるようにまわりの人や環境に働きかけることができるようになるわけです。
不安感を感じたら自分で安心できるような行動ができるようになります。

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なんで大人になるとこんな大切なことを忘れてしまうのでしょうね (^_-)-☆

こんなレッスンをするとダンサーならターンをする技術が上達したり、武術ならさばく技量が向上します。一般の方にとっては立ったり歩いたりするときの姿勢がよりまっすぐになって心地よいでしょう。


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こんなことも考えてみると興味深いと思います(^o^)

発達の過程からターンをすることは自分の安心感と関係しているではないかな?

ターンするという事自体が周りや環境との非言語的なコミュニケーションとなっているんじゃないかな?

安心感を得ることは周りや環境だけに依存しているわけではないかもね...