難しいことにはすぐ取り掛かり、不可能なことなら少し時間をかけてやり遂げる | フェルデンクライス・ワークス 自由が丘 得豊合堂

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渋谷、原宿、自由が丘でフェルデンクライス・メソッドを教えています。姿勢、呼吸、肩甲骨、体の使い方の気づき。自由が丘でフェルデンクライス個人セッション専用サロンを運営しています。

第二次世界大戦中の空襲に襲われたロンドンでは、最初は「警報がなったらすぐに防空壕に逃げ込んで(そのままだと戦争に負けてしまうので)それから仕事に戻ろう」という標語が多く聞かれたそうです。

しばらくすると、人々は店や仕事場にある張り紙を張り出すようになったそうです。その張り紙に書いてあった言葉とは

「緊急なことはすぐに承ります。不可能なことには少し時間をいただきます。」

(笑)

さて、今日は今年最後のフェルデンクライスのグループレッスンでした。

床に右側を下にして横になり、右手で床を触り探りながら右腕を体の下側を通して円を描くやり方を見つけていきます。それから右脚で床を触り探りながら体の下側を通して円を描くやり方を見つけます。

そんなことは不可能だと思って、やり方を教えてくれと思っても
「みんな答えを知らないので答えを見つけられるんだよ。思い込みの答えに合わそうとすると答えが見つからないんだ。」
なんて言葉が返ってきたりんですよね(^^;)

慣れていないことをするときには、自分が知っていることだけを使うことに気づきますよね。古いパターンを使うだけでは慣れていないパターンは前面に出てこないのですね。でも、前からあったパターンを使えばそれをどうやればいいか分かってきます。

正しい結果だけを覚えておこうとしてそれに合わそうとすると、あちこち痛めてしまうだけになることが多いものです。今ここで自分を組織化してこの過程を可能にするやり方を見つけることが大事だったりします。

そして、少し時間をかけて動きをしていくと、突然、腕や脚から不必要な力が抜けて骨盤が滑らかになり動きが楽に優雅になりました。

骨盤が背骨を押し引きすることで体を起こしたり腕や脚を伸ばしたりすることができる!という理解が内側から湧き上がり、今度はそれを意図することができるようになりましたね。

そうしようと思うから体が動かせるというより体が動かせるからそう意図できるということがあります。閃きや直感がどう生まれてくるのか感じてもらえていれば幸いです。

そして、偶然にも(^_-)-☆広いスタジオの床を拭き清めることができて、今年の締めくくりに相応しいレッスンになりました(^-^)

そういえば、張り紙の言葉は少し言い方を変えて、アメリカ軍の標語にもなっているようです。

「難しいことにはすぐに取り掛かり、不可能なことには少し時間をかけてやり遂げる。」

Mission:Impossible ってこのことかもしれませんね。
来年も私がするフェルデンクライスのレッスンはミッション・インポッシブルなレッスンを続けていくと思います。

今年もありがとうございました。
みなさまも良いお年をお迎えくださいませ。

☆フェルデンクライスのレッスンカード
床の上で腕や脚で円を描く
Amherst Training #38

フェルデンクライスのレッスン