悲しい帰国 | オネエの部屋でこんにちわ

オネエの部屋でこんにちわ

捕らえようとしてもどんどんにげて逃げてゆく時の流れの中からすくいあげた日々を話そう

アルジェリアの人質事件のニュースを見る度に胸が痛む。
日本から遠く離れたサハラ砂漠で頑張った日本の皆さん。
生きていてほしかったけど、十人の尊い命はもう帰らない。

やりがいのある仕事だと夢をもち、一生懸命に働いて、なぜこんな目にあうのでしょう。

遺族の方々の気持ちを思うと悲しくて辛い。
もし、これが自分の家族だったらと思ったら気が狂いそうになるよね。
自分の夫、兄弟、そして息子だったらと考えたらたまらないよ!

実際、息子を亡くしたお母さんがインタビューに答えていて、その時は気丈に話していたけど、私はいざ遺体と対面したらこのお母さんはどうなってしまうんだろうと心配になった。

東北の仮設住宅で息子を心配するお母さんもいた。なんてむごい話なんだろう。

やはり海外は恐いなぁ。

実は私の叔父さんも昔、イランイラク戦争の時に技術指導者として現地で戦火に巻き込まれ、命からがら帰国したのだ。

話を聞くと、朝も夜もどこかに爆弾が落ち、叔父のいる宿舎の窓からはその様子が見え、ある日ついに宿舎近い場所で戦闘が始まり、沢山いる社員はくじ引きで順番に帰る飛行機に乗る事になり、叔父は運よく1番くじをひいて最初に帰国出来たが、その後戦争はさらにひどくなり帰れない社員も出たそうだ。

叔父は運よく帰ってきたが、やはり残された仲間が心配で仕方なかったそうだ。共に長い期間を見知らぬ土地で過ごした家族みたいな人々だもんね。

今回、生きて帰れた方々もきっと辛いだろう。ホッとしても手放しで喜べない状況の中ではあるが、どうか元気になって頂きたい。

亡くなられた方々のご冥福を心から祈ると共に、世界からテロや戦争がなくなることを祈るばかりだ。

どうして人は争い、殺すのか。
なぜ?

いつになれば世界が本当に平和になるんだろう。

答えは神のみ知るのだろうか。

みんな同じように父と母の愛のもと、この世に生まれたはずなのに、生きる環境やその国の教えで考えや行動がこんなにも違う。

貧困や差別が生み出した狂気もあるだろう。

自分の国を守る為の戦いなのかもしれない。

でも暴力で何が解決すると言うのか。
人を平気で殺せるものなんだろうか。

…でも私は平和な日本に生まれ育ったからそう思うのかな。

私も中東に生まれ、戦士の中にいたらやはり人を殺せるんだろうか。

本当に悲しいよ。
悲しくて悲しくて仕方ないよ。

亡くなられた魂がどうか安らかにと、今はそう願うばかりだ。




iPhoneからの投稿