こんにちは。

栃木県栃木市のHARU治療院、院長の田中です。


背中と腰の痛みを訴えた５０代女性の患者さんが来院されました。

背中と腰が痛むと言っても、ほとんど患者さんは、
背中と腰に痛みの原因があるとは限りません。

まずは痛みの原因を探るため、体の全体的な歪みを確認してみると、
身体が大きく右に傾いていることがわかりました。

体が右に傾いている患者さんに多く見られる癖は、

・右足を上にして足を組む癖があること
・右横座りが多いこと
・首がいつも左を向く癖があること
・イスに座っていても右足を立ち膝にしたくなること
・眠りが浅いこと

なとが挙げられます。


具体的な施術の流れとしては、

１．普段の生活の癖を確認
　　横座り、足組み、アグラなどの姿勢から、
　　仕事や趣味、過去のスポーツなどについて伺う

２．立位検査
　　鏡の前に立ち、頭から首、肩、背中、骨盤、ひざなどの捻れや傾き、動きを確認

３．股関節を調整
　　骨盤を整える
　
　　ここまでの施術で、おおよそ身体の歪みは改善されたのですが、
　　痛みはまだ半分程残っている状態でした。

４．体全体を触診

５．足首を緩める
　　足首に違和感を感じたため、患者さんに詳しく話を聞いてみると、
　　２０年位前、ひどい捻挫をしたことがあるとのことでした。

６．全体の歪みを再度調整
　　これで本日の施術は終了です。
　　痛みのあった足首も背中と腰の痛みも半分以上解消していました。


背中、腰の痛みと、足首の問題。
一見、関係がないように思えるかもしれませんが、
実は密接に繋がつています。

片足をケガした場合、ケガした方の足には重心をかけられない、
つまり、反対の足に重心をかけることになります。
重心が偏れば、骨盤や背骨にも大きく影響が出て来ます。


足首は身体のバランスを考える上で、大変重要なところです。
実際、足首の問題を施術して行くと、
背中や腰の痛みがみるみるうちに改善して行きました。


痛みや症状の原因は、ほとんどの場合、
「痛みのある箇所ではなく、別の箇所にあることが多いものです。」


私の施術は、

「痛みの原因はどこにあるのか」を見つけ、
対症療法ではなく、根本治療を目指して行きます。

例えるなら、
雨漏りという問題が発生したらおおもとの原因である屋根の補修をする、
ということを目指しています。

水が落ちてくる場所にバケツを置き、
日々バケツを交換するようなことは目指していません。


改めて、根本治療の重要性を感じました。



ＨＡＲＵ治療院（ハル治療院）
院長　田中治幸

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