今日は「人はどんな時にもっとも学習するのか?」と題して続けます。
先日は、
「人(組織)が大きく変わる時は、
(1)自ら行動を起こし、(2)他者(環境)からの刺激を受け、
(3)今までの信念や考え方が塗り替えられる時だ」
という話をさせて頂きました。
今日はこの考え方の(1)と(2)の関係について考えてみたいのです。
この関係について具体例、経験、実験をいくつか挙げますと、
・自ら質問した時は、質問せずにただ聞いているときよりもずっと関心を持って聞いている。しかもそのことを後々まで覚えていることが多い。
・自腹をきって出る講演会、セミナーは、会社からの補助を受けたものと比較すると、ずっと集中して聞いているので身に付きやすい。
・「積極的に探りに行くと、ねずみの脳の反応は10倍くらい強く反応する」 池谷裕一氏
などが挙げられます。
これは誰しもが経験することではないでしょうか?
強制的に、嫌々やらされたというlことは、
やる気も出ず、仕方なく参加していることが多いでしょう。
(例外的に、強制的に任された仕事であっても楽しめることも時にあると思います。)
結果として、参加はしたけど何も残らずなんてこともあります(汗)。
一方で、主体的に、嬉々として参加したことに対しては、
やる気が出て、どんどん前向きに参加できます。
当然、楽しく学んだことを後になっても反芻したり、
友人、知り合い、同僚、家族に話すことによって、
相当長期にわたって覚えたり、日常で活かすことも多々あります。
このように
(1)自ら行動を起こし
(2)他者(環境)からの刺激を受け
ることには想像以上に大きな力があります。
さらに(1)と(2)は相補的な役割を果たしていると思うのです。
―――「自ら行動を起こすこと(主体性)」
は好奇心と感受性を押し上げ、
「新しい環境(好奇心を催すもの)」
がさらに好奇心を高め、新しい情報をどんどん吸収する―――
というように。
まさに内側の変化と外側の変化が同時に起こっているわけです。
ということで「主体的な行動」と「新しい環境」が
「最高の学習」をもたらすという話でした。
次回は「『最高の学習』を永続的なものにするには?」というテーマで書きます。
今日もありがとうございました。
【今日の気づき】
主体的に動くことで、心の感受性は大きく上がる。この時に新しい環境から得られた情報は心に強く刻み付けられ、長期的に残りやすい。