個人(組織)変革のゴールデンルール | ビジネスモデルを考える経営者のブログ

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思考と行動を変容するための教科書です。

組織や個人が変わるには何が必要かという話です。


書店のビジネスや自己啓発のコーナーに行きますと、

「どうすれば人(組織)が変われるのか?」

ということをテーマにした本が数多あります。


(単純化して)極論しますと3つのグループに大別できるかと思います。

行動をすることで人が変わるとする「行動派」、

新しい環境に自らを置くことを重視する「
環境派」、

振り返りや気づきを得ることで信念や考え方を変えようとする「
信念派」

の3つです(もちろん混ざっている本もあります)。

行動派は「行動するからこそやる気や自信が生まれる」と主張し、

環境派は「新しい環境が行動や信念をもたらす」と信じ、

信念派は「信じるからこそ、逆境などの環境にも関わらず行動できる」と考えます。

それぞれの主張には真実があり、納得できる部分が多くあります。


ただし一方で、それぞれには問題点があり、

「行動派」は多少動いたって、

すぐに今までの思考・行動パターンに戻りやすく、

「環境派」は新しい環境に囲まれたとしても

新しい環境を受け入れようとする姿勢がないと

考え方や行動は変わりにくく、

「信念派」は一時に強く感動したとしても、

あくる朝には、新しい考え方を忘れてしやすいものです(汗)。


では継続的に人や組織を変革していくためには

何が必要なのでしょうか?


明治維新がどのようにして起こったかということを議論される時によく


「外圧(開国要求)と内圧(鎖国状態に対する反対)のどちらが主因か?」

という議論がなされます。

私なりの限られた知識の範囲では、

内圧、外圧どちらともの力が働き、

思想性の変化、体制の大変革が起こったと思うのです。

どちらか一方の力では明治維新のようなラディカルな変革は

起こりずらかったのではと思うのですがいかがでしょうか。

内圧だけでは、変革に向けた力は抑えられたでしょうし、

また外圧だけでは、単に植民地化されていたでしょう。


また「弟子の準備ができたときに師匠が現れる」と言われることがあります。

この言葉の神髄を私なりに解釈しますと、

弟子自身が覚悟を決め、行動するからこそ、

師匠を見つけ師事し、多くを学びえるということだと思うのです。

覚悟を決めたと言っても行動が伴わないと

師匠には出会えないでしょうし、

覚悟を決めないと、

非常に近くに学習できる機会があったとしても、

そのことに気づくことすらできないでしょう。


以上のことをまとめますと、

「人(組織)が大きく変わる時は、

自ら行動を起こし、他者(環境)からの刺激を受け、

今までの信念や考え方が塗り替えられる時だ」

と思うのです。

言い換えますと、

1.主体的な行動を起こし
2.新しい環境(他者)に飛び込み、
3.1.と2.によって信念、思考、考え方が変容する

ということにになります。

今日も有難うございました。

この1.と2.の間には重要な関係がありますので明日に続けます。


【今日の気づき】
人や組織が大きく変わるのは、内側と外側の力が同時に加わる時。内部変容と外部環境があいまって変容が起こりやすくなる。この時、信念(思考、理念)までもが大きく変わる。