僕は椅子に固定されている
真紀が凶変して「S女」になっている
はじめから、きっと誰か生贄を探していたように思える
それも共通の「髪フェチ」なんてそうそう探してもいない
どちらかがS、またはMでないと興奮するような世界はない
僕は床屋で女性から注文よりも短くされることに心臓の鼓動が大きく鳴る
真紀は床屋で切られることに快感があるらしい
でも、その快感は僕にはわからない
ねえ、からだはうれしいみたいね
真紀は僕が固定されている前に立ち
顎を持ち上げながら囁いた
今は真紀と僕の特別な空間がそこにはあった
強引に足の間に割り込んできて
股間に膝をぶつけてくる
僕に真っ白なクロスを掛ける
強制坊主から数か月が経って
今は周りだけ刈り上げられている
「結婚式まで・・・よ」
終わったらあなたの希望通りバリカンでツルツルにして上げる
結婚式の夜、五分刈り
新婚旅行の初夜、3ミリ刈り
次の日、ツルツル、下もね
うれしそうに僕の股間を弄りながら囁き
唇が重なった
僕は異次元な空間に連れて行かれた
END