凛香は抱きついてそのまま、聡をテーブルに倒した

そのまま、上に覆うように抱き着き、静かに聡の瞼を閉じさせた

凛香の唇が聡に重なった

「ダメです・・・」凛香は主導権を握った

 

それでも聡は抵抗しようともがく

「ダメ」って言ってるでしょ、その言葉と同時に凛香の平手が聡の頬を打った

聡は凛香の瞳を見つめたが、そこにはまち子と同じ表情の凛香がいた

そのまま、凛香は聡の顎を持ち上げ、「目を閉じなさい!」と叱責した

聡は豊満な凛香の体重に敵わず、呆気なく負けを認め瞼を閉じた

 

「それでいいわ・・・」

凛香は顎を持ち上げ、自分の唇を重ねた

凛香は口蜜を聡に流し込む「飲みなさい!」聡の喉が上下に動く

しばらくすると、聡の顔に座り込みゆっくり腰を動かした

聡はうめき声を微かに出したが、凛香の重さに負け伏した

 

凛香は勝ち誇った表情で「私知ってるのよ・・・」意味深な言葉で続けた

凛香のからだはまち子の若い頃に似ていた

聡は目を閉じながら、凛香の玩具になっていた

 

凛香は聡の顔に座って前かがみになり、聡の処理を機械的に行った

 

十分に満足して凛香は着衣して、ひとり蔵をあとにした

聡は複雑な気持ちで天井を見つめた

しばらく経って蔵に鍵を掛けて「元通り」にした

 

夕刻になって二人が帰宅した

月一度の買い出しと、二人は髪を切っていた

 

静香は後頭部が刈り上がった前下がりのボブ、前髪は眉上パッツン

まち子はボックスボブ、ツーブロックでサイドも後頭部も刈り上がっていた

 

「あなた好みにしたわ・・・」冷たい笑顔で聡を睨んだ

 

二人は聡に近づき「触ってみて・・・」声を掛けた

聡は平常心を装い、二人の後頭部に手を伸ばした

 

「いいね」小さな声を絞り出した

 

数日後、普段通りの生活に戻った

まち子は理髪店、聡も娘たちも農作業で大忙しだった

何も起こらず、ただ質素な生活が数か月続いた

 

数か月後、まち子の理髪店に家族が集まっていた

 

「今日はみんなの床屋さん、貸し切りです」

まち子は自分の髪をかき上げた「自分で刈ったんだ!」

青々と剃り上げ、前髪も自分で眉上に揃えていた

 

「じゃ~凛香ちゃん」ここに座って

聡はジッと見つめていた

まち子はそんな聡を見ながら、「前と同じでいいわね・・・」

そう言いながら、クロスを巻き付け、バリカンを用意した

「これね、買ったんだ!」うれしそうにバリカンを自慢した

バリカンは「ヒュ~ン」と甲高い音を響かせながら凛香の後頭部に滑りこんだ

「ガリガリガリガリ・・・」ずいぶん伸びたね

「ガリガリガリガリ・・・」真っ白に剃られていく

前回よりも高い耳上辺りまで容赦なくバリカンを上下させた

凛香は別に気にすることもないが、聡に視線が向かっていた

明らかに高揚している聡がいた

 

まち子も知っている

鏡超しに聡を見ながら凛香の後頭部を剃っていく

真っ白な剃り跡が広がり、ようやくバリカンは静かになった

まちこはハサミで耳に掛かるくらいで横から後頭部まで真っすぐに

「ジョキジョキ・・・ジョキリジョキリ・・・」

ハサミの音が聞こえる

「ジョキジョキ・・・ジョキリジョキリ・・・」

前髪は額に沿うようハサミを入れていく

「ジョキジョキ・・・」

幼い表情の凛香に生まれ変わった

生え際ギリギリで前髪はパッツンと揃っていた

凛香は切りすぎた前髪と横髪に「切り過ぎじゃない!」呟くが

まち子は「パパ好み」にしなきゃね・・・」凛香の肩を叩いた

 

つづく