〜自分が誇らしいと思える〜術後9年 | ■ ハートノコト ■〜心臓手術体験記~


いつ死んでもおかしくない。


1分先は生きていないかもしれない。


目の前に座る医師から告げられた言葉を、私は脳内でそう変換した。


そんな現実に直面したあの時。


 


暑い夏が訪れるたびに、いつも思い出す。

 

8月は、私にとって人生のターニングポイントの月だ。

 

あの時、私は、生と死のギリギリの境界線に立っていた。

 

いずれかの世界に、一歩を踏み出そうとしていた。

 

 

 

青い空。生命の限り鳴く蝉。眩しいほどに輝く緑の木々。

 

闘病中に眺めた、あの風景。

 

目の前に存在する自然は、はち切れんばかりの生命が溢れていた。

 

夏を迎えるたび今も、胸の奥がキューッと締め付けられ、切なくなる。

 

そして、心の奥から、言葉が生まれる。

 

「私は、生かされた。生かされて、今、生きている」

 

 

 

 

晴天の青い空のもと、太陽の光が眩しい。

 

暑くてジワリと汗をかく。

 

何もかも愛しい。

 

 

 

しなやかに、穏やかに、強く、前を向いて。

 

あれから、牛歩のごとく歩いてきた。今もそうだ。

 

思いは変わらない。生き方もできれば変えたくない。

 

この9年、いつも心は同じ。

 

今在る有り難さを胸に。

 

魂からの感謝を込めて。

 

今日8月6日。私の第2の誕生日を祝う。

 

おめでとう、私。

 

 

本当にあの時、よく頑張った。

 

これまで頑張ってきた。

 

何もかも初めてなことで、この道中、歩を進めるたびに、

 

戸惑い、迷うこともあり。

 

悔しさも、悲しみも、辛さも、苦しみもあった。

 

その度に何事も力に変えてやろうと思ってきた。

 

経験した今までの全てが、私の勇気となり。

 

私の背中をそっと押してくれてきた。

 

 

 

だから、今日は、たまには自分を褒めたい。

 

自分が誇らしい。

 


 

生命ある限り、自分を大切に、心身ともに健やかに。

 

生きていくぞ!!!!!

 

 

 

2021年8月6日 konpeki

 

 

 





ブログを開設して、9年経ちました。

 

驚くほどあっという間の9年です。

 

これまでブログを通じて出会うことができた皆様、

令和3年の夏をいかがお過ごしでしょうか。

 

皆様がいつも笑顔であることを心より願っています。

 

ブログでつながった出会いは、ずっと私の支えです。

 

本当に有難うございます。

 

これからも末長く、よろしくお願いします。

 

 生命ある限り、まだまだゆるりと更新していきますよ!