相田みつをさんの「トマトとメロン」という詩が、私の中では 一番しっくりきます。
トマトとメロントマトにねえ
いくら肥料をやったってさ
メロンにはならねんだなあ
トマトとね メロンをね
いくら比べたって しょうがねんだなあ
トマトより メロンのほうが高級だ なんて思っているのは 人間だけだね
それもね
欲のふかい人間だけだな
トマトもね メロンもね
当事者同士は 比べも競争もしてねんだな
トマトはトマトのいのちを 精一杯生きているだけ
メロンはメロンのいのちを いのちいっぱいに 生きているだけ
トマトもメロンも それぞれに 自分のいのちを 百点満点に生きているんだよ
トマトとメロンをね
二つ並べて比べたり 競争させたりしているのは そろばん片手の人間だけ
当事者にしてみれば いいめいわくのこと
「メロンになれ メロンになれ
カッコいいメロンになれ!!金のいっぱいできる メロンになれ!!」
と 尻ひっぱたかれて ノイローゼになったり
やけのやんぱちで 暴れたりしているトマトが いっぱいいるんじゃないかなあ
トマトより メロンの方が すばらしいと思っているのは、人間だけなんですね。
トマトにはトマトの良さがあります。
メロンになるくらいなら、最高級のトマトになる方が 道は けわしくありません。
たぶんね、私が パーソナルコーチングで 伝えたいのはここなんだと思います。