「それは犯罪だ!」すぐに大騒ぎする人たち。ヤレヤレ┐(´ー`)┌ | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。

 

昨日の記事の続きです。

 

読んでから下をご覧になってね。

 

 

 

 

ちょっと辛口です。

 

こんなコメントをいただきました。

 

これはルール違反ではなくて犯罪です。

ルールというのは世間で通用しなくても家族内で決める決め事であり、守っても守らなくても罰則があるかどうかは家族内で決められます。

この父親がした事を家族以外の外でやったらどうですか。他人にしたらどうですか。

関係ない女性にしたらどうですか。

気持ち悪いと思っている女性だったらいかがですか。

犯罪です。

自分の妻に対してでもレイプが犯罪であるように、これは自分の子供相手の犯罪です。

妻が、性生活に消極的だからというのが原因の一つだと言うなら、自ら性の吐口をお子さんに向けていることを認めているようなもの。

お子さんを守るために戻るべきではないと強くここに言います。

アメリカだったら子供はすぐに保護で父親は取り調べられます。

musicalgamerさんより

 

 

そうねえ、お気持ちはわかります。

 

でもね。

 

そんなこと 読めばわかる。Aさんご本人も わかってるよ。

 

大丈夫だよ、心配しないで。

 

みんなそんなにバカじゃない。

 

Aさんは「わかってても 悩んでいる」というのが 本当のところ。

 

人の心って そんなに単純じゃないの。

 

 

で、musicalgamerさん。

 

その心の波立ちは、自分の中におさめた方がいいね。

 

「それが犯罪かどうか」を決めるのは、何も知らない第三者じゃない。

 

当事者と 警察、検事、裁判所。

 

私たちには、その権限はない。

 

 

Xでも そうやって善意で騒ぐ人たちが、追いつめて、追いつめて、最悪の結果を招いたこともご存じでしょう。

 

善意は、時に両刃の剣なのです。

 

 

そして、匿名で 正義感をまき散らすのは 勘弁してほしい。

せめて、名を名乗れ。

 

ここは私のブログです。

 

まき散らしたいなら、自分の庭(=ブログなり、Xなり)でしてね。

 

 

娘さんは 別居して、すでに安全なところにいるんだから、ゆっくり考えても遅くない。

 

そんなに大騒ぎしなくても大丈夫ですよ。

 

落ち着いて。

 

 

 

で。

 

私たち相談業、つまり カウンセラーやコーチは、白か黒かを裁く役割をしません

 

「それは犯罪です」

 

と 決めつけることは、害でしかないからです。

 

もう一回書きます。

 

「害でしかない」

 

です。

 

 

もちろんね、私も Aさんのご相談を読んで 何も思わないわけじゃない。

 

ただ、相談を受けるプロとして 一番大事なのは、自分を整えておけることだと思ってる。

 

たとえば、自分の感情に巻き込まれないこと。抱えておけること。

 

境界線をきちんと作ったうえで、俯瞰して 物事を見ること。

 

 

たぶん、musicalgamerさんは、自分の中の「突き上げてくる感情」を 抱えておけなかったんだよね?

 

感情があふれてしまうから、何かしないと いてもたってもいられない。

 

口から「正義」「正論」が飛び出してしまう。

 

「まったく見ず知らずの人に対して」説教し始めてしまう。

 

 

日常生活でも、頼まれてもいないのに 首突っ込んでませんか?

 

「この人はわかってないから 教えてあげなくちゃ」って。

 

それね、たいてい 余計なお世話だから。

 

 

だってさ。

 

たった数百文字読んだだけで「その人のこと」「その人に起きたこと」を わかった気になるって、

 

傲慢だと思わん?

 

私は相談業を生業にしてるけどさ。

 

何時間 話を聞いたって、本当のことは 当人しかわからないと思ってる。

 

image

 

 

「相談に乗ってほしい」って言われると、

 

「私が解決してあげなくちゃ」と思う人が多い。

 

 

アドバイスには 2つあるの。

 

良いものと、悪いもの。

 

 

●良いアドバイス…誰がしても 同じ答えになるもの。

 

それは ぜひ伝えた方がいい。

 

●悪いアドバイス…「自分だったらこうする」というもの

 

それが 提案なら別にいい。断れるからね。

 

でも、「こうしなければならない」というのは 助言じゃなくて 呪いだから。

 

 

 

私は、相談に乗るときに 問題を解決しません。

 

私が解決してどうする?

 

解決する道筋をつけたり、解決する力をつけるのが 私の役割。

 

 

やたらと「こうすべきだ」と言いたい人は、相談者の力を奪っているだけです。

 

そして、自分の中の 役に立ちたい気持ちを満たすだけ。

 

musicalgamerさんの場合は、湧き上がってくる気持ちを 静め、留飲を下げたいだけ。

 

結局、相談者のことなんて なんも考えてない。

 

 

 

よいか、悪いか

正しいか、間違ってるか

損か、得か

無罪か、有罪か

 

そんな2分法で考えられるほど、世界は単純じゃないからね。

 

 

犯罪って あいまいなものよ。

 

「これは犯罪」と 決めるためには、それなりに プロセスがいる。

 

対象がご家族なら、葛藤がある。事実だけで 決められない。

 

 

だってさ、考えてごらんよ。

 

たとえば「犯罪だから!!」と Aさんの夫を糾弾して、警察に突き出すとしよう。

 

夫は職を失い、人生が狂うかもしれないよね。

 

 

それを見て、第三者は

 

「ざまーみろ」

 

と思うかもしれない。

 

でも、Aさんは 養育費もらえなくなるかもしれないよ?

 

小学生の娘さんは「私がママに言ったばかりにパパが牢屋に入った」と思うかもしれないよ?

 

 

じゃあ、夫をこのままにしておく?

 

そうしたら、娘さんが思春期以降に、

 

「なんでパパを警察に突き出さなかったの!?私はひどいことをされたのに!」

 

と思うかもしれない。

 

 

 

選択肢は 他にもいろいろあるよね。

 

いろいろ考えて、吟味して、現実的に考えて、対策を立てて、

 

自分の心の聞いてみて、リスクを取る覚悟を決めて…

 

それから 結論を出す方がいいよね。

 

他人が口を出すことじゃない。本人たちが決めることだ。

 

 

Aさんの幸せを本当に願うなら、

 

「それは犯罪です」

 

なんて えらそーに 言えない。わたしなら。

 

言えるのは、なんの責任もない第三者だからだよ。

 

想像力があれば、わかることだよね?

 

 

それでね。

 

私は この問題の根っこは、犯罪うんぬん以外のところにあると思ってる。

 

 

Aさんは「自分の意見に自信が持てない」と言ってるでしょ。

 

今まで まわりには、「決めてくれる人」が たくさんいたんだろうと思う。

 

musicalgamerさんみたいに。

 

 

だから今回の出来事は、ある意味チャンスなの。

 

自分で 自分のことを 自分の責任で 決めるチャンス。

 

 

「それは犯罪ですよ」「憎んでいいですよ」と、許可を与えるのって、どうよ?

 

それじゃ、いままでのパターンを繰り返してるだけじゃないか。

 

 

Aさんに、「誰かに許可を与えてもらって安心する、というパターンから抜けよう」と言いたい。

 

こわいかもだけど、自分の人生なんだから、すべて自分で決めていい、と 伝えたい。

 

そのためには、時間も必要だよね、ゆっくり考えていい、と思う。

 

 

最後に。

 

musicalgamerさんに悪気がないことも、よくわかってる。

 

反論するにも勇気がいったでしょう。

 

ありがとう。

 

 

 

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