CRマジックボックス(西陣) | 懐かしのぱちんこ名機列伝

CRマジックボックス(西陣)

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■大当り確率313分の1


CR花満開でCR機の普及に大いに貢献した西陣なのですが、その後は

低迷状態が続きます。


発表する機種のほとんどが当時の主流スペックではなく、確率を甘くして

連荘を抑えたタイプのものばかりだった事も影響していたのではないでしょうか?



一説には花満開でやりすぎた為、フルスペック機を検定に持ち込めなかった

という噂まで流れるほどでした。


元々シェアを伸ばしたとはいえ、当時のホールでのCR機の比率は3割程度

しかなかった為、只でさえ値段の高い台を購入する際に、あえて未知数な

スペックを導入するというのは、危険な賭けだったのかも知れませんね。


パチンコは年単位のスパンで見ると目まぐるしい進化を遂げているように

みえますが、その半面非常に保守的な一面も持ち合わせており、特にデジパチの

演出に関してはその傾向が強かったように思えます。



今では主流の横スクロールもCRギンギラパラダイスが登場するまでは

ほとんど採用される事がありませんでした。


見慣れてしまえばどうって事はないのでしょうが、登場時はわかりにくいと

いう評価が多く、決してすんなり受け入れられたわけではありませんでしたから・・・



但し、そういう新しいものがヒットすると他メーカーも一斉に採用するように

なるので、一度定着するとあっという間に入れ替わってしまい、気がつけば

大勢を占めるようになってしまうのです。



これは、最近の台でも似たようなパターンが続いていますよね。

突確やバトルスペックもそうですが、告知音や擬似連、ラウンド昇格等等

今では何でも詰め込んで逆にわかりにくかったりもしますがw



デジパチの元々の演出は、リーチになってからも図柄は高速や低速で規則

正しく移行を繰り返して停止するというのが王道パターンとなっていました。


液晶モニターが採用されるようになってから図柄のデザインは多彩になり

様々なスーパーリーチが採用されるようになっても、長らくこのパターンは

継承され続けていました。


現在のようにリーチ後は図柄とは全く関係ない演出で大当りが決定される

ようになったのは、自分の記憶ではこの時期の西陣の機種からではと

思っています。


セルにはこのころ流行したマジシャンを模したキャラが描かれており、液晶

にはルービックキューブのようなデザインが施されています。



同時期に販売されたCRヤッタルデーでは、スーパーリーチになると図柄

ではなく「あ・た・り」と停止すれば大当りという単純且つ明確で更に信頼度

も高い演出があったのですが、(外れる時は「あたた」「あたれ」等が停止)

この台にはなんと、始動時に大当りが確定するというプレミアムのリーチが

採用されていたのです。



どちらの演出も現在のデジパチではあって当たり前のように思えるのですが

これらが定着するまでには長い年月が必要とされました。