2019年 | アルミホイール修理の光

アルミホイール修理の光

大丈夫 心配するな なんとかなる
一休禅師

2019年


謹んで新春の
   お慶びを申し上げます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

【亥年ですが 画像は戌】

31日から 3日まで お休みさせていただき
心身共に かなり回復しました(11月に倒れた時に負った顔面の傷はまだ残っていますが)
実質 一週間ほど 塗装をしていないので   手が 綺麗になってます(年始からは マスキング、洗浄作業、事務なのでまだ溶剤には ほとんど触れてません。以前は2日も開けると感が戻るのに時間がかかりましたが 今は新鮮な気持ちで吹けます)





毎日 溶剤づけの 手はボロボロ  爪にも塗料(特にブラック)が マニキュア状に こびりついて
塗装工なのが 一目でわかる そんな手先でしたが
ひび割れも 直り しっとり
(塗装用のラテックスグローブも購入して 何種類も持ってますが・・・   めんどくさい )
本日は 正月休み最終日の日曜日という事もあってか?  沢山の お問い合わせ、ご来店のお客様がありました。有難う御座います。
そんな お客様との会話の中で 当方のblog、HPを観覧していただけている 方々が いらっしゃる 事を知りました。
施工事例や こんな想い、考え方で 施工させていただいている事を お伝えできれば幸いです。



年末の ある番組で 墨田区の金属加工  岡野工業さんが あと二年で廃業されると・・・
下町の 神職人
世界一の職人技
代表社員

でも  後継者  がいない

それが 理由だそうです

天才 と呼ばれる方々は
どんな分野にもあります

全ての技を 伝承、継承して 後生に伝え続けてゆく事は  難しい

技術は 同じ人間が する事なので 現代の科学なら データ、数値、映像などで 残してゆく事は できるとは思います。
その技術、伝統を継承し時代にそった 新しい物を取り入れ 常に進化してゆかなければ ならない  後継者

しかし

商売は営利目的
特殊技術は  企業秘密  
これが特別な技術を残してゆく上での 大きな障害
それは・・・産業全体の発展の妨げ


私が 思う 後継者不足の
一番の要因は

spirit 
  
    ここの違い

 I've got the power

二輪のレースに携わる方々で 知らない人はいないであろう フレーズ

まさに spirit  

日本の貴重な技術が途絶えてしまう事は 非常に大きな 損失です(T-T)

秘伝  とか  口伝  
絶滅してしまったら
なんの 意味もない

見て 盗め  =  後の事は知ったこっちゃない
これは 伝承する側の責任


 


本年から 導入した デジラチェ  
ホイールナット、ボルトの締め付け時に トルクレンチを使用しますが
このデジラチェは デジタル表示で目視でもトルク管理が出来ます。
ホイールナット(ボルト)の締め付けトルクは ネジサイズによって規定値が違い  
国産車の各メーカーの標準値は
85N・m(日産 スズキ軽自動車)
103N・m(トヨタ ダイハツ)
108N・m(ホンダ 日産)
とあり 各工具メーカーから この規定値ホイール専用のトルクレンチがあります。(同メーカーでも車種ごとに違います。 例〉スバル  BRZ  120N・m)
平均で100〜120N・m
欧州車は 140N・m
スタッドボルトにナットではなく 
ボルトで車体側に締め付けます。(なので センターハブの精度は必須です。社外ホイール装着時は要ハブリング)
早速  自分の車(ホンダ車)で 試してみました
(ついでなので 前後ローテーション)

締め付けは いままで使用している 東日1800QL
 二輪レースの現役の頃から使っている古いタイプなので kgf・cm 現在のニュートンと違います。


これで 110kgf・cm  で締め付け  

【KTC  GEK200-R4】
こちらの デジラチェの計測モードで 測定してみると・・・
108N・m  測定しながらでも 力加減で 増し締めされてしまうので 難しいですが ほぼ範囲内

トルクレンチは カチッ となった時点で 設定値なので そこから カチカチやってしまうと オーバートルクになってしまいます。昔の針式の物も 値を見ながら締め付けしますが 微妙〜
デジラチェは音と光で教えてくれます。
(某 格安車検のお店は 引き渡し時に トルクレンチでカチカチ とパフォーマンスしますが・・・    やらなくていいですと 丁重にお断りします)

スナップオン等 のレンチ(片目片口)は 各ボルトを締め付けする際に 規定値になる様に長さ、形状が計算されて造られてます。 
車載工具(近年は無い車両もありますが)のホイールレンチも同様に 適切な使い方をすれば 103N・mあたりで締め付けできる様に造られています。ので けっして 足でがんがん踏みつけして締めてはいけません。



【koken  4768N(P)-600】

ホイールボルト(ナット)を緩める時に使用するスピンナー   長さが600mm
緩め限定使用ですので
こんな長いハンドルで締め付けしたら   ネジ切れます(ToT)
デジラチェも GEK135-R4を購入するつもりでしたが 140N・mが設定できない為 580mmと長いのですが 200にしました。これは当方に入庫する車両のほとんどが欧州車の為 メインは140N・m その対応です




以前の記事にも記載しましたが オーバートルクでは 逆に緩んでしまいます。


昨年に 購入した 電動インパクト  軽自動車は余裕ですが 欧州車では 全く 使えません。国産車でも・・・緩みません(>_<)

ほとんどのホイールナットは エアーインパクトで取り付けされているので ガチガチのオーバートルク   無駄な買い物でした。


レース用のエンジンは 組む人の腕でパワーが全然違ってきます。
特に 締め付け具合
そこまでの職人さんになると 感トルク  肌で感じるそうです。

I've got the power

簡単に 言える言葉ではありません


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