2020年の年があけた時から、同僚とすぐ、年末になるよなんて冗談をいいあっていた。


仕事納めに、はやかったよね、やっぱりすぐ年末になったね、といいあい休みに入った。

今年は、年があけた途端に母に振り回された。

今まで行く事がなかった、デイサービスやショートステイに行くようになったけど
つじつまがあうように、昨年と変わらない生活になっている。

肺の具合いは、相変わらずでMRIはたびたびとるけど、今のところ落ち着いている。

昴のがんや父のがんを経験していながらも、人格を歪めてしまう、認知症ほど嫌な病気はないと思う。今までの親子関係もまかり間違えばまるでなかったかのように、いい思い出も嫌なものにかきけされてしまう事もある。

幸いにも、私は、アドバイスしてくれた先をいく友達や、職場の同僚、近所にいる同じ経験中の友達、患者さんの家族、ケアマネさん、施設の人々に恵まれ、家族崩壊もなく、過ごせられた。

それでも、毎日の母の様子を伺いながら生活するのは、とても神経を使い、気の休まる時がない。

コロナの生活に変わり、旅行や食事にもいけない年だったけど、家族の事もあるので、あきらめもつきやすい。

コロナのはじまる前に3回外食をしただけで、後はデリバリーくらい。友達とのランチなんて、まったくしなかった年だったけど、いつものランチメンバーもお年寄りがいたり、小さい子がいたりで我慢してるとわかっているので時々電話で話す、それで、何とかなった。

時々何かわからない不安がおそって、1人で生きていけない、と職場で相方につぶやいた事があった。

大丈夫、もう何年も1人で頑張れているからと言われた。何かあった時は、メイがいるでしょ。

メイが頼りない時は?  
 
その時は、ちゃんと身元引き受け人になったるから。

遠くから、シングルマザーの子が私もなったるよーエヘヘ(^ー^)

恵まれた職場にありがとうだな。


ささいな事だけど、昴は、スマホを使った事もなく、長野の水害もコロナも知らない、私だけ知っている事がどんどん多くなっていくとふと思う。当たり前の事も昴には驚く事ばかりなんだよね、いっぱい知らせる事が多くなっていく。
それを思うと、昴が可哀想に思うし、今になるとどうしてもっと早く異変に気がついてあげればよかったと後悔の念にかられる。


今年はメイのところにもコロナ生活になってからはいってないし、年末年始にもどってこない。

それでも元気にやっていてくれるだけで、ありがたい。

大変な年になったけど、こんな時だからしかできない事もあった。

仕事の量を減らし自分の体を少しは考えて生活もするようになった。

仕事がなくなり生活できないと言う事もなく、変わらない生活ができている、今年は、それで満足してしまっている自分だけど、それでも、そんな自分をほめたい。

目標も達成できなかったけど、それでも今年は自分をほめたい。

そんな年もあっていいよね、昴



来年もゆっくりとすすもう。