2022・英 ★★★☆☆(3.4)
監督:セバスティアン・レリオ
出演:フローレンス・ピュー トム・バーク カイラ・ロード・キャシディ
19世紀半ばのアイルランドを舞台に、4か月も食事をせずに生きている少女を
観察するため、敬虔な信者たちが暮らす村を訪れた看護師を描くドラマ。
エマ・ドナヒューの小説をセバスティアン・レリオ監督が映画化。
フローレンス・ピューが看護師、カイラ・ロード・キャシディが少女を演じるほか、
トム・バーク、キアラン・ハインズ、トビー・ジョーンズらが出演する。
(シネマトゥデイより抜粋)
何かの作品を見て調べていると、この作品が出て来て、流石にもう見ておかないと…と。
でも、この作品の事は憶えていたのに何の作品の為に調べたのかは分からず仕舞い。
脳みその容量が押し出しになっているのか、皴がツルツルの為か?Netflix。
アイルランド大飢饉から13年後の1862年。
イギリス人の看護師リブはある仕事の依頼を受け、敬虔なクリスチャンの住民達が暮らす
アイルランドの小さな村を訪れる。
仕事内容は、4カ月間何も食べずに「天の恵み」によって生かされているという
11歳の少女アナを、15日間にわたり観察するというものだった。
リブは「奇跡」の真相を突き止めようとする。
一方で、急激に健康状態が悪化していくアナを救おうとするが…。
<栄養満点の看護師が瀕死の状態の少女を救う?>
根底に宗教的な事もあるが、政治も絡んでいるお話。
4ヵ月も何も食べていないのに元気で過ごす少女。
聖人が村から出た事で「聖なる村」で有名にを…目論むお偉方。
確かに何も食べていないと証明せねばと、呼ばれたイギリス看護師。
イギリス人だと言う所がミソ。と、もう1人はシスターと交代で見張る。
シスターは言われた事だけを守る。それ以下でも、それ以上の事もしない。
リブは当初「そんな事の為に呼ばれたのか?」とムッとするが、楽な仕事で沢山貰える事を
鼻先にぶら下げられたらやるっきゃない。
当然だが、リブは「茶番に何時までも付き合えない」と思っている。
部屋の隅々まで調べる。確かに食事をとらない、けれど元気だ。
だがある日を境に、リブの権限で家族はアナに近付く事を許さない。
(そうすると、見る見るうちにアナは衰弱していく…)
<写真を見てアナには兄がいた事に気付く>現在は兄は亡くなっている。
この家族にはもうアナしかいない為に、入院する事を拒んでいるのだと思っていたが。
実は食事をしないと言う理由には…、アナにはまるで違った意味があったのだった。
<4ヵ月食事をとっていないアナ>
家族を遠のけた事で弱って来たアナは、やはり茶番だったと報告したリブ。
これ以上、続けたら彼女は餓死してしまうと訴えたが…。
だが、呼んでおいて「これだからイギリス女は信用できん」だとか
「お前の妄想でこの奇跡の出事を潰してしまうのか?」とアナがもし死んだときは
リブの責任にすれば…等と計算し、決まった期間の見守りを続行すると判断する。
その指示に従う事しか出来ないリブ。
このまま、アナを看取る事となってしまうのか?
ピューちゃんが年増女の看護師の如く、貫禄もあるが食事をバクバク食べる。
決して美味しそうではない所が、食事をとる事が「悪」であるかの様に。
最初は嫌っていたが、手助けをしてくれる記者の「ウィル」役が「トム・バーク」氏だとは
コレマタ気付かず。(だって、何時になく綺麗な役なんだもの)
まぁ、私は「私立探偵ストライク」の時の方が好きだけど。
「マスケティアーズ」も捨てがたい。
でも本作は、ピューちゃんありきの作品なのでね。
本作に限っては体重も増やしたのか?本当にものごっつい存在感で貫録さえ感じる。
リブも訳ありな過去を持つ看護師で、空しい虚無感も一人で居る時には垣間見せる。
ラストはちと強引ではあるけれど…。
それと、意外な始まり方と終わり方を見せる本作。「え?違うのん選んでしもうた」とさえ。
驚かずに見ていると、物語を見せてくれますから…。
今や大物女優と言っても過言でない所に居るんじゃないの?
外見ではない、その演技に夢中にさせる彼女からは目が離せないと感じる。
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