子どもが機関車トーマスにはまっている。

 

鉄道ネタは嫌いではない訳で。

 

友人知人の間では、私は鉄道マニアだと思われているらしい。

 

そんなもん、20年以上も前に卒業している訳だが。

 

人間の記憶は恐ろしい。

 

そもそも、20年以上前は鉄道が好きなどということは公言

 

できないような雰囲気があった。

 

なので今もいいたくもない。

 

しかしだ。

 

昨今は鉄道ブームらしく、「鉄子」なるものまでいる。

 

最近、一眼レフカメラで列車を撮っている、わかくて

 

きれいな女性をみたが世の中かわるものだな。

 

可愛い若い「鉄子」の前だけ、鉄道マニアになろうか。

 

「これから重連しませんか。この近くに転車台みたいな

 

回るベッドもある連れ込みホテルもあります」

 

という誘い文句で。

 

それはさておき。

 

子どもが機関車トーマスを観るのにつられて、私も見ている。

 

見ていて思う。

 

こんな鉄道、利用したくない。

 

とにかく事故が多い。

 

毎回、脱線している。

 

思わず、

 

「JR(北海道)並みだな」

 

と思ってしまった。

 

逆にそう思うと、JR北海道の諸問題や今後事故がおきたときには、

 

トーマス風のサブタイトルをつけてみよう。

 

きっと少しは明るい気持ちになれるはずだ。

 

「トンネルでもえるディーゼルとっきゅう」

 

「せんろのひろさをごまかしてだっせん!?」

 

「おきゃくののらないせんろははがしてしまおう!」

 

どうだ。

 

明るい気持ちになったか。

 

かわらんか。

 

ちなみに私はJR北海道を責める気はさらさらない。

 

どっかの議員とか知事や自治体がJRに自助努力すれなどといっているが、

 

全くばかげていると思う。

 

これ以上、どう自助努力をすれというのだろうか。

 

30年前の分割民営化時に国鉄からJRに残れた人が半分。

 

さらにその半分の人たちも、今ではさらに半分になっているのだ。

 

昔は機関車がひく列車なら最低3人の乗務員が必要だった。

 

今はワンマン運転で1人だ。

 

どんな田舎の駅でも24時間の運転扱いで数人は必要だったろう。

 

今は無人だ。

 

駅員がいる駅もJRの社員がいるようにみえて、給料体系が

 

安い子会社の社員というのはざらだ。

 

この30年でどれだけ努力したかは、お客が自分で利用する場面を

 

振り返ればわかるだろう。

 

副業に手を出し過ぎて、本業を疎かにしたという批判もあるが、

 

これもどうかと思う。

 

鉄道で稼げないのに、どうすれというのか。

 

本体で減らした人員の吸収先だって必要だ。

 

おそらく鉄道マンとして職務を全うしたかった方々もいただろうが、

 

会社存続のために泣く泣く畑違いの部門に行った方も多いと思う。

 

明治以来、増加し続けた人口が国鉄の分割民営化直前に減少した。

 

分割民営化を前にした国鉄職員の広域配置転換があり、道内の職員が

 

内地に移されたからだ。

 

本体にいた人が子会社にいって、北海道の人口減少が食い止められて

 

いることに気付いていないのだろうか。

 

もう30年も自助努力を続けてダメだったのだから、路線廃止も仕方ない。

 

このさい、ばっさりいった方がいい。

 

50年後、100年後の会社経営のことをかんがえればなおさら。

 

自治体が鉄道は社会的インフラなんだからJRは責任を持てというが、

 

確かにそうかもしれない。

 

しかし、もう国鉄ではなく「会社」なんだし、会社というものは永続する

 

ことが前提なんだからお荷物は降ろした方がいい。

 

単身田舎暮らしで、田舎の鉄道の現状もみえているつもりだが、

 

大量輸送という鉄道の優位性をまったく発揮していない。

 

運ぶ人とモノがないのだから。

 

某道庁は観光で鉄道を盛り立てようなんていう会議だか委員会

 

だかを立ち上げているようだが、問題みえているんですかね。

 

観光利用の前に、鉄道自体が存続の危機なのに。

 

観光利用っていったって、たかがしれているし、水物でしょ。

 

まずは堅実にモノを考えて、安全対策という足腰鍛えてからのものでしょ。

 

なにかがおかしい。

 

論点がずれている。

 

そもそもおかしいのは、JR北海道という「会社」ができたこと。

 

つまるところ、民営化の失敗だと思う。

 

なので、国が責任もってほしいものである。

 

なんだ。

 

最初はトーマスの話だろ。

 

話が脱線してしまった。

 

日曜日に放映されるトーマスの新作が楽しみ。

 

眠い。

 

寝る。