星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則/中沢 康彦



親近感の湧く本だ。なぜなら、同じ星野だから(単純か)


そう俺のおじさんの本です。





嘘です。

。。




まず注意しないといけないのが、星野社長が書いた本ではないということ。



内容としては、星野リゾートを運営していくにあたって、参考にしてきたマーケティングの本を紹介していくといったもの。

で、その本の内容をどう活かしたかということが鮮明に書かれている。



マーケティング初心者の自分にとっては、30冊分のマーケティングの本の内容を1冊にまとめてあるので、概要を知るといった点で考えれば、知識の幅を広げることが出来た。




色々紹介された中で、一番面白いと思ったのが、「one to oneマーケティング」だ。


要するに顧客一人一人の好みや価値観等を把握して、それぞれのニーズに合わせて異なったアプローチをするということだ。



そんなこと出来るの?って思ったが、可能にするためには、圧倒的な情報量が必要だ。



これからの時代はこの「one to oneマーケティング」が鍵を握るんじゃないかと思う(素人の妄想)





Facebookの広告の戦略はまさしくこれだ!


俺のページに好きなスポーツにゴルフを入れているんだが、必ずといって良い程、ゴルフの広告がページ上に表示されている。


Facebookページには圧倒的な個の情報が掲載されている。
なのでその人のニーズに合った広告でアプローチができる。



星野リゾートも、リピート客の好み等をデータベースにまとめて、チェックインした時にこのお客にはどういうサービスをすると良いのかといったことを表示させるシステムを導入しているらしい。



「one to oneマーケティング」を行うには、相当な努力が必要だ。



誰にでも同じサービスをする店と自分のニーズに合うサービスをする店。



どっちが良いかと言われたら、単純に間違いなく後者だろう。


そして、マクドナルドも顧客の購買履歴に応じたカスタマイズされた割引クーポンを発行する「one to oneマーケティング」を始めるらしい、1000万人は利用しているマックだ。桁外れの規模だな!!
どんどん取り入れる大企業が増えていくんだろうな。








論理的思考がビジネスをやる上で重要なことだと改めて実感した。


直感的にビジネスをするということもあるとは思うが、直感では、その時の感情でぶれてしまう。


星野社長は全てを教科書通りに勧め、軸がぶれない経営を心がけている。



どちらかと言うと直感で動く自分にとっては、再度、仕事に対しての自分のプロセスを全て見直そうと思った本だった(^_^;)