- 超訳百人一首 うた恋い。3 DVD付特装版/杉田圭
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まずはじめに、アニメ化おめでとうございます^^
2巻発売の時の記事に
アニメ映画かなんかにすべく、ふろんてぃあわーくすは資金集めをすべし!
って言ったものの
アニメ…
いざ叶うとなると…無責任発言だったなーと笑。
ちゃんとちゃんと杉田さんの色再現してねえええええ(着彩の意味じゃなく…)
別の作品になっちゃわないでね…
そこだけが心配。
きっと何をもってしても作者の動画にはかなわないと現時点では思ってるので。
言い意味で裏切られたいです。
さあて三巻。
今回も何度も涙ぐんだ。
このうた恋い。の良さは恋のお話であるにも関わらず、それが主軸じゃないところだと思うんです。
二巻は紫式部
三巻は清少納言
ときたので、そうなっちゃうのも仕方なかったのかもしれませんが。
彼女たちはバリキャリっすからね。
三巻では実方と諾子の話が良かった。
実方が切なかった。
切ないながらも、再会した時のやりとりも心にくかったなぁ~
道雅のじーちゃんの話も良かった。
巻数を重ねるごとに、一巻からの登場人物がだんだん繋がりだすのもいいですよね。
バラバラに記憶していた人物が家系図ごとにつらなっていく。
あ、あのひとの父親か!母親か!だから叔母になるのね、あ、そこの女房なのね!と。
あと長年謎だった蔵人頭と頭中将の違いというか位。
あれの説明がわかりやすかった。
幼少の折、氷室冴子の平安時代ものの少女小説でそだってきた人間には
あーーーーーなるほどおーーーー
ってなりますよね。
氷室冴子だって小説の中で説明してるんだろうけど、いかんせん読んでる相手はそんなこたどーでもいい綺羅君はどーなんの瑠璃さんはどーなんのってがっついてる少女ですからね。
そう考えて行くと、三つ子の魂というか
なんて素敵にジャパネスクとざ・ちぇんじは私の好みを形作った漫画だったんだなぁと思う。
唯一みてるテレビドラマが今年の大河ドラマ平清盛であるのも
平安末期という時代設定が一番の理由かも。
いいか悪いかということはひとまずおいといて、
戦国時代と平安時代の明らかな違いは
衣装
ですよね。
やっぱり平安の世は雅。
着物もそうですが、衝立、御簾、小物にいたるまでもーーーとにかく、品がある。
長年連綿と受け継がれてきた高価なものへの審美眼は伊達じゃない。
で戦国時代になると本当にがらっとかわりますよね。
成り金趣味^^
ドラマでもはっきりくっきり変わるのが面白い。(ここでのドラマは平清盛じゃないですよ)
一番如実なのが着物!
原色に金糸銀糸とは…お手が込んでおりますな…
と圧倒されちゃう。
私の中で、時代もののドラマや映画で一番大切なもの、というか愛でたいものって
衣装
なんですよ。
武士の世なら豪華で華々しく。
公家の世なら上品で高貴。
だから、自然と女性に目が行く。
数年前にドラマで大奥がありましたけど。
あれ、シリーズ1の一話から夢中で見ましたけども。
なにが楽しかったって衣装とメイク。
他のセットはお金かけなくても、お着物だけは見事だったのがすっげー好きだったんです。
なんか話脱線したな…
まーとりあえず、私は時代ものが好きだということです(おおきく括った!)
動画DVDも良かった~
泣いた…漫画より数段泣ける。
これは漫画では描かれていない、コマとコマの間で読者が自由に感じていいよ!
ってところを敢えて動画にしてくれてるから泣けるんだなといつも思う。
あと歌を読むシーンがやっぱすごくいい。
どうしてこの歌をよんだのか
どういう背景があってこの歌になったのか
それは文献付き合わせても、その時代に生きて、そのひと本人にならないと決して分からないものですが。
それを各自で想像し、こうなんではないかと突き詰めて行くところに浪漫を感じてしまうのです。
それが正解でなかったとしても、その理由が素敵だと思えば、歴史というものはそれでいいのだと思うのです。
素敵だ、自分の糧になった、教訓になった。
そう思える歴史こそが自分にとって素晴らしいものだと感じるからこそ、歴史ものを読むことが好きに通じていると思う。
これからも、時代ものの作品を愛でてゆきたい。