2021年03月30日 記事の再掲

なんでジビエカーが普及しないのか、謎。

当時はコロナであたふたすぎて、みんな知らないのかも?

解体場を近くに作ったからと、小屋を建ててる記事なんかが出てる。

情報弱者すぎでは?

キッチンカーが移動する台所なら、解体処理場も移動するんだよ。

製作はもう2017年なのに、続報がない。

いくら高価だからって、県だの自治体で検討できない額でもないのに、

検討がないってのも腑に落ちない。

全く売れないと生産されないし・・。

 

「ジビエカー」は、2トントラックがベースの特別車です。 

日本ジビエ振興協会と長野トヨタが共同開発したもので、価格は2300万円です。

2017/10/24

https://news.ksb.co.jp/article/13832968

捕獲した動物を食用に…注目の「ジビエカー」岡山

 捕獲したイノシシやシカを食用に処理する「ジビエカー」。 岡山県が開いた鳥獣被害の対策会議でお披露目され、注目を集めました。

 「ジビエカー」は、2トントラックがベースの特別車です。日本ジビエ振興協会と長野トヨタが共同開発したもので、価格は2300万円です。今年8月に高知県の自治体が初めて購入しました。

 汚れを流した動物がまず運ばれるのは解体室です。

(記者リポート)  「洗浄された動物はこれで吊り上げられ、レールに吊るされ、解体されたのち、次に進みます」

 解体は吊るしたまま行うため、肉が床に着かず衛生的です。  解体された肉は最終的に保冷室で5℃以下で保管されます。厚生労働省のガイドラインに基づき、肉同士が接触しないよう上下から固定します。また、作業の様子は3台のカメラで録画し、トレーサビリティーにも配慮しています。

 ジビエカーの一番のメリットは捕獲現場の近くまで移動すれば、すばやく新鮮な肉が得られることです。

(長野トヨタ自動車 西澤久友部長)  「今まで捨ててたものが商品化できる。現地まで行って、即、処理をして、冷凍して持ってくるので、これからは(食用として)提供できる」

 日本ジビエ振興協会によると、捕獲された動物で食用になるのは現在、全国平均で10%ほどにとどまります。 

 岡山県では昨年度、イノシシとシカあわせて約3万6000頭が捕獲されていて、約20年で8倍近くになっています。

 

 

 

 

ジビエカー

 

 

長野トヨタが開発!狩猟現場から安全安心な食肉を届ける「ジビエカー」

 

長野トヨタが「ジビエカー」なるものを製作していると聞き、長野までドライブ。そこにあったのは、「工場が来い」を地で行く新発想の自動車、いや移動できる設備そのものでした。

ベースとなるのは、トヨタ・ダイナ2トンロングボディ。ワイドボディの方がスペース面で有利ですが、狩猟現場は山の中など道が細い場合が多いため、あえて標準幅のボディが選ばれています。

食肉を加工する3つのスペースからなる荷台

荷室スペースは大きく3つに区切られています。最後部が、搬入から枝肉までの加工を行う加工スペース、次のスペースは雑菌が入らないようにするためのクリーンルーム、そして最前部に設けられているのが、冷蔵スペースです。各スペースには記録用のカメラが備えられ、トレーサビリティ確保にも気を配っています。

 

・加工スペースには、枝肉に加工するために必要な設備が整然と収まっている。

・食肉を床に降ろすことなく移動できる吊り下げレールはクリーンルームの扉開閉に伴い折りたたまれるよう工夫されている。

・枝肉を食肉加工工場に運ぶ冷蔵室は、上部のレールと下部のフックで枝肉同士がぶつからないようになっている。

・各スペースに備えられたカメラの映像をドライブレコーダーで記録、加工の段階からトレーサビリティを確保。

加工スペースには、枝肉に加工するために必要な設備が整然と収まっている。

各スペースに備えられたカメラの映像をドライブレコーダーで記録、加工の段階からトレーサビリティを確保。

制作された車両は宮崎、愛知、福岡などでの実証実験を経て、2017年12月に高知県梼原町に納入されました。その後、賛同する自治体が条例改正などを行い発注、長野県長野市にも近く納入予定だそうです。
・増した重量を支えるためにサスペンションも強化されていた。
・数百リットルの浄水と汚水を漏らさずに運ぶため大型のタンクが備えられ、左右に汎用の100Vアウトレットも用意される。
数百リットルの浄水と汚水を漏らさずに運ぶため大型のタンクが備えられ、左右に汎用の100Vアウトレットも用意される。

そもそもジビエって? なんでこんなクルマをトヨタが作ったの?

人間と自然界の動物の住みかが近づき、注目を浴びているのが田畑を荒らす害獣です。多くの地域で猟友会の有志が鹿や猪の駆除に協力してくれていますが、駆除された害獣は焼却処分されるか自家消費されているのが現状です。それを一般流通させ、レストランや家庭で消費してもらおうというのが、「ジビエ」です。狩猟によって得た肉のことをジビエと呼ぶのですが、日本ではそれを使った料理も含めてジビエと呼ばれ始めています。

ジビエは、素材の供給に課題があります。食肉として育てられ出荷される牛や豚などの食肉とは違い、狩猟で得るために供給が不安定なのです。さらに、食肉として加工する工程が確立されていません。一般的な食肉の場合は、工場まで生きた状態で搬送され、屠殺から枝肉化、さらに部位ごとに食肉として切り出す作業を行います。かわいそうと思う向きもあるかもしれませんが、命をいただく、それも可能な限りいい状態で命をいただくために、屠殺から血抜きや枝肉化をいかにスピーディに行うかが重要であり、多く流通している食肉ではその工程がシステム化されているのが現状です。一方ジビエは、狩猟の現場で命を奪われます。そこから食肉工場に運ぶまでに時間がかかったり、食品として流通させるのが難しいほど傷んでしまったりするという現状がありました。

「罠にかかった動物は逃げようとして壁に体当たりして、自分の体を傷つけます。猟銃で撃った動物も、食肉加工ができる工場に運ぶまでにトラックに揺られるなどして傷むことがあります。いずれも、動物を得る現場と食肉加工工場との距離が、大きな壁でした。」

そう語るのは、一般社団法人日本ジビエ振興協会の常務理事、鮎澤 廉氏。ジビエを広めたいけれど、食材として流通させるだけの品質、安全性と確保するのが難しいと悩んでいました。転機となったのは、同協会の代表理事を務める藤木 徳彦さんが運営するレストランに、トヨタ自動車の代表取締役副社長(当時)である小平 信因氏が訪れたこと。ジビエ料理のおいしさを知り、普及のためにトヨタ自動車ができることを探ったといいます。

 

「一番の問題は、狩猟現場と食肉加工工場が離れているということ。狩猟場所はそのときどきで変わるので、『食肉加工工場が出向けばいいのでは?』ということになりました。移動する施設を作るのであれば、自動車会社の出番です。」

長野トヨタ自動車株式会社 法人営業部の西澤 久友氏はそう語りました。長野トヨタ自動車が開発を担ったのは、狩猟の現場とジビエ消費の現場に近く、実情をよくわかっていること、日本ジビエ振興協会の本部が長野にあることなどが理由でした。狩猟も消費も、そのための道具開発もすべて現場で行う、それがジビエの品質を高めるポイントだったのです。

安全性を確保するために衛生関係の問題をひとつひとつ丁寧にクリア

西澤氏は法人営業部で培ってきた課題解決力をフルに発揮、県や市の関係部署に何度も足を運んでは、問題の洗い出しと解決策の提案を繰り返しました。固定された建物を前提に作られている決まりごとを、自動車という限られたスペースでいかにクリアしていくか、それは想像を絶する困難な道のりだったと言います。

「いかに衛生的に、かつ食肉としての品質を保ちながら加工するかという食品衛生、

つまりは消費者のみなさんの安全性に関わる問題に、私たちは取り組まなければならなかったのです。自動車会社の範疇を超えた仕事だと思いましたが、副社長が旗を振り、日本ジビエ振興協会の本部がある長野で、トヨタがこれをカタチにしなければならないという信念で取り組んでいました。」(西澤氏)

搬入口となるリフトも汚水を周囲に漏らさないよう特別な加工が施されている。

搬入口となるリフトも汚水を周囲に漏らさないよう特別な加工が施されている。

 

大きなポイントとなったのは、役所との折衝と開発を同時に進めたこと

課題を提示されてから長時間検討していると、新たな課題を示されます。そうすると、解決すべき課題が次々に積み上がっていくことになります。そうならないよう西澤氏は、持ち帰った課題をすぐに開発陣と検討、具体的な回答を持って次の折衝に臨みました。

こうして、ひとつひとつの課題を各個撃破し、開発を確実に前進させたのです。

「ほとんどの課題がクリアされ、最後に残ったのが食器の殺菌でした。食肉加工に使うナイフには、どうしても肉の脂がつきます。それを滅菌洗浄しなくてはならないのですが、

手で洗ったのでは人間の手の雑菌が残ります。」(西澤氏)

この課題に対して西澤氏が提示したのは、食品加工の常識を越えた手段でした。

230度の蒸気で器具を滅菌洗浄する医療用の器具を積み込んだのです。

ジビエカーに搭載された医療用の高圧蒸気滅菌器

 

食品加工に医療用器具を使うのはオーバースペックですが、限られたスペースで確実な滅菌処理を行えるのは間違いありません。これには役所の担当者も、文句のつけようがなかったと西澤氏は振り返ります。

「害獣駆除からジビエ化の流れが、ローカル線から新幹線に変わったように進んで行きます。解体処理施設にタイヤをつけてくださいという無茶な願いをカタチにしてくれた長野トヨタさんの努力に応えるため、日本ジビエ振興協会としても啓蒙活動にさらに力を入れていきます。」(鮎澤氏)

川上には消費者の要望を伝えつつ、川下には狩猟現場の現状をきちんと伝えていきたいと、鮎澤氏は語ります。精肉コーナーでも鹿肉を扱っている大手スーパーがあるほど、ジビエに親しんでいる長野から、新しい取り組みが全国に広がりつつあるのです。

▼長野トヨタ自動車株式会社
https://www.nagano-toyota.jp/
▼一般社団法人日本ジビエ振興協会
http://www.gibier.or.jp/

(取材・文・写真:重森大 編集:木谷宗義+ノオト)

 

「ジビエカー」で解体処理 シカ肉を動物園に配達

捕獲した有害鳥獣を処理する「ジビエカー」と呼ばれる特殊な車両で解体されたシカの肉を肉食動物のエサにしようと、岡山市の動物園に初めて届けられました。

岡山県真庭市では、有害鳥獣として捕獲されるシカなどの野生動物を捕獲場所の近くで食肉に処理できる「ジビエカー」をおととし、導入しましたが、食用として適さない若いシカの肉の利用方法が課題となっていました。
そこで、真庭市と関係が深い岡山市の池田動物園で、食用にできなかったシカの肉を肉食動物のエサとして活用することになりました。
29日は、「ジビエカー」でシカ肉が池田動物園に初めて届けられ、真庭市の吉永忠洋副市長が「この10年間で鳥獣害対策の予算はおよそ10倍増えた。ジビエカーは生き物の命を役立てる地域循環の仕組みで、これからも積極的に取り組んでいきたい」とあいさつしました。
このあと、飼育員から3月に8歳になったばかりのホワイトタイガーの「サン」やハイエナにシカ肉が与えられ、「サン」は無我夢中で平らげていました。
7歳の女の子は、「エサをもらったときの『サン』は迫力があり、食べる力がすごかったです」と話していました。
池田動物園の忠政智登士副園長は「動物たちも喜んでいました。新型コロナウイルスの影響で訪れる客も減少しており、安い値段でよいエサが手に入るのは助かります」と話していました。

 

 

 

 

 

ジビエはペットフードにも最適!例えば鹿肉は牛肉と比較して脂質が1/6、

カロリーは半分以下なのに鉄分は2倍!
低脂肪、高タンパクだからペットにとっても、ヘルシーなんです。
さらにジビエを余すところなく活用するという観点から、SDGsの
取り組みとしても注目を集めています。

 

(Adobe PDF)

www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/attach/.../petfood-5.pdf

ジビエペットフードをめぐる情勢 - 農林水産省

ジビエペットフードシンポジウムの発表資料 ..

. 〇 ジビエ利用のうちペットフード 向けは、年々増加しており、平成30年度の利用量は374t. (19%)。 ..

. 〇 ジビエ の処理加工施設では、食肉加工で発生する端肉や内臓等をペットフード原料と.

 

令和元年10月21日(月) ジビエペットフードシンポジウムの発表資料

見やすい資料だけど、コピペができない。

しかし、ペットフード利用はとても有望なよう。

 

ただし、これ。

狂牛病が発生してしまった理由は、羊の肉骨粉を牛に与えていたか、その逆だったか忘れたが、通常自然の捕食行為では絶対に口にしないような餌を、人間が与えてしまったためだ。

その結果、プリオン蛋白という、恐ろしいとしか言いようのない物質が発生してしまった。

あるから、という理由だけで、むやみに利用はしないように。

規制には規制されただけの、根拠があるので。

なので、動物園の肉食獣の餌になるのは、安全性が高そう。

 

● ジビエでペットフードを製造する場合は、ペットフード安全法に則り、届出、帳簿の備付け、表示の基準、成分規格等を遵守する必要があります。

 

● ペットフード安全法以外で注意すべき点として、BSEの発生を防止する観点から、牛、豚、シカ、イノシシなどの動物の骨や肉を粉状にしたもの(肉骨粉、肉粉、血粉、皮粉など)をペットフードとして製造、販売することは、原則として禁止されています。

 

● ただし、一定の要件を満たす場合に限り製造が認められていますので、以下をご参照ください。

 

(1) ジビエでペットフード用の肉骨粉や肉粉を製造し、他のペットフード製造事業者へ出荷する方は、こちらを参照してください。

  なお、シカで肉骨粉等を製造し、他のペットフード製造事業者へ出荷することはできません。

 

(2) ジビエでジャーキーや総合栄養食などのペットフードの製造を検討されている方は、製造上守っていただきたい事項をご案内しますので、製造工程等の資料をご準備の上、

事前にこちらまでご相談ください。

 

● 野生獣肉を使ってペットフードを製造する際には、ペットフード安全法を守りましょう。
 製造等に関しては
こちら(外部リンク)をご覧ください。