厚切りジェイソン、老後2000万円問題に持論「アメリカでは1億円問題」

日米の考え方の違いを明かす

 お笑い芸人の厚切りジェイソン(36)が4日、都内で行われた『ABCash特別講師就任イベント』に登場し、お金について学ぶことの大切さを熱く語った。

 きょう10月4日は「投資の日」ということから開催された同イベント。特別講師として招かれたジェイソンは「お金のことが分からないまま生きていくと困ることが出てくるし、自立して働いた収入が気づいたときにはなくなっている」と危機感を促し、「あとになって気づくのは遅い。苦労する人生になるので、早いうちに人生にお金がどう影響するのか知っていくことが大事だし、少しだけでも考えて生きていくとある程度は豊かになる」と持論を展開した。  

ジェイソンは、金融について学び始めたきっかけは、アメリカで就職した際の入社手続きに書いてあった“投資プログラム”への参加だったといい、「もらえるはずのお金が投資に回るとどうなっていくのか興味があった」と説明。

「日本にはしっかりした年金制度があるけど、アメリカは全然。

近年、日本では2000万円問題が話題になりましたが、アメリカは1億円問題ですよ。どんだけ日本は暮らしやすいんだと思った」と、いかに老後の資金を形成するかという問題に言及し、日米の老後の資金についての考え方の違いを述べた。  

そして、「若いうちから投資していけば、二千万円問題は多くの方が余裕で解決できると自信を持って言える」と私見を語った。  

「ABCash」は、“初心者のためのお金の学校”をコンセプトとした新サービス。受講者2万人の金融教育データをもとにしたオリジナルのカリキュラムで、金融商品の販売・斡旋がないため正しく客観的な情報が得られる。スマホ1つで、いつでもどこでも学ぶことができ、忙しい人でも1日30分動画で実践的なお金のスキルを身に付けることができる、投資未経験者のための基礎から学べるプログラムとなっている。

 

パート勤務でも年170万貯蓄!平日と休日どんな生活をしてる?貯まる秘訣を全部見せ!

燃費がいい貯め達人の1週間の過ごし方をご紹介!仕事がある日とない日もメリハリをつけず、同じようにラク~に回す工夫がいっぱい。しんどい日をつくらず、疲労を明日に残さないだけでムダな出費が減っていくんです♪ 【画像】パート勤務でも年170万貯蓄!平日と休日どんな生活をしてる?貯まる秘訣を全部見せ! 

<教えてくれた人> 『サンキュ!』読者 Nさん(埼玉県 38歳)

 夫(39歳)、長女(7歳)の3人家族。

住まいは、2LDK+Sの分譲マンション。週3日、税理士事務所でパート勤務中。

「趣味は観劇。ミュージカルや宝塚歌劇団が大好きです♪」。

 ◎TOTAL MONEY DATA◎ 

世帯月収(手取り)39万円 

世帯ボーナス(年間・手取り)30万円 

世帯年収(手取り)約500万円 

月貯蓄額 12万4500円 

年貯蓄額 約170万円 

総貯蓄額 ヒミツ

【仕事がある日】月:出費0円「気が重い週明け、行って帰ってくるだけで満点!」

●朝食は必ず食べさせる!けど親も子も「ムリしない」

 朝食は、果物、グラノーラ、卵かけご飯、パン、お餅など簡単な物をそろえ、各自がその日食べたい物をチョイス。「パパはセルフで。子どもの食欲がない朝でも、自分で選んだ物なら食べてくれるので安心」。

 ●べんとうは夫の分は作らない!と決めたらムリなく続くようになった 

自分の分だけなら、冷食や残りもの、卵焼きで充分♪「毎朝、夫の分も作るとなると、必要な食材も変わるし、買い出しから大変に。1人分だけでもランチ代が浮けば食費は助かるので、ムリしません」。自分の分だけ、5分で完成! 1食135円 

●さあ出社!帰宅後の自分のためにお風呂をタイマー予約♪ パートから帰宅したらすぐ入浴できるようにタイマーをセット。「温かいお風呂が待っていると思うと、疲れている帰り道も心がラクに。気持ちと体を落ち着かせ、よけいな出費はしないための大事な"予約"です」。 

●ニュースは文字で読むほうがムダに心がざわつかない ニュースは通勤中の電車内でチェック。「日経新聞の記事が無料で読める楽天証券のアプリを利用。テレビのワイドショーやニュースは不安になる情報も多いので、あえて見ないようにしています」。

【仕事がない日】火:出費2000円

「面倒な用事をすませちゃう日」

●元気な午前中に、手続き関係や通院をまとめちゃう 歯の治療や健診、役所の手続きなどは、火曜の午前中に。「将来の医療費にもかかわるので、歯のメンテはしっかりと。ガスコンロも手入れすれば長持ちするので、時間のある午後にていねいに掃除します」。 

●べんとう用の冷食も「いつもの物」を火曜日に購入 外出のついでに、スーパーに立ち寄り。「べんとう用の冷食を2~3種類と、カレールーや不足している調味料などをちょいたし。必要な物だけを買ってなるべく2000円以内に収めます」。

 ●翌日分の副菜を作って「疲れたから」と総菜に頼るのを防止 

明日は仕事!夕方はおなかペコペコでつい何か買いたくなる……から、先回りして簡単な副菜を作り置き。「1~2品あるだけでラクできる。休みの日は少しだけ料理を頑張り、翌日のモチベをキープ!」。

【仕事がある日】水:出費0円「サクサク仕事を頑張る週半ば」

今日のべんとう♪ 1食150円 

●早め早めに「寝るモード」にすれば光熱費も自然とダウン 20時にはリビングの電気を消し、寝る部屋だけ明るく。「子どもが自然とそっちに移動するので、絵本を読んで寝るモードに。疲れはムダの元なので、片づけが残っていても朝に回し、私も一緒に早寝します」。 

●空いた時間に資格の勉強をして月収UPを狙う しっかり休んだら、勉強タイムを。「今の職場では、簿記2級を取ると時給がUP。YouTubeの解説を見ながら、テキストをこなします。収支の見方がわかり、家計管理にも役立ちそう!」。 

●大好きな舞台鑑賞は「Rakuten TV」で安く楽しむ! チケットを買えば1万円はするお芝居やミュージカルも、「Rakuten TV」なら1本数百円から楽しめる♪

「大好きな世界にひたれ、なかなか観劇できないストレスも解消。衝動買いに走らなくてすみます」。

【仕事がない日】木:出費550円「心と体のリフレッシュDAY」

●「YouTube」の海外動画でお金をかけずに旅気分 疲れてくる週後半は、心と体のリフレッシュを。「午前中はヨガタイム。ふだん座り仕事なので、体を動かすとすっきり♪海外のキレイな景色の中で教えてくれる動画は、心も癒やされてお得な気分です」。

 

【仕事がある日】金:出費0円「週末まであとちょっと!」

今日のべんとう♪ 1食135円 

●1週間の予定をアプリで共有して、「パパの夕飯いらなかった!」を防止 「TimeTree」というアプリを使って、夫と予定を共有。「残業で遅くなる日や、

夕食がいらない日を事前にチェック。ムダな買い物や、夕食の作りすぎがなくなり、自然と食費が下がりました」。

【休日】土:出費0円「お金をかけないレジャーで楽しむ!」

●低燃費な平日のおかげで、公園ランチにおにぎりを握る余裕が 

平日の疲れがたまってないから、週末も早く起きられます。「公園に行く前に、家で昼食も準備できちゃう。"疲れたからランチは買おう"となると、親子で1000円以上はかかるので、節約効果大です!」。 

●「夜はホットプレート!」と決めて楽しみながらラクをする 休日は夕食作りを休みたい!だから、ホットプレートが定番です。「野菜やウインナーソーセージを焼いて、焼き肉のたれで食べるだけでなぜか楽しい(笑)。残り物も楽しく食べ切れ、

食材ロスが減りました」。

【休日】日:出費7000円「週1回のまとめ買いの日」

●タイムセールは買いすぎるから、14時ごろの落ち着いた時間帯を狙ってまとめ買い! 14時ごろだと、朝の特売狙いの混雑は終わっているし、夕方に比べ商品の売り切れもまだ少ない。「人混みやレジの行列に疲れずにすみ、落ち着いて必要な物だけをまとめ買いできます」。 

●クタクタであろう明日の自分のためにおかず1品を作り置き 疲れやすい週明けこそ、少しでも余裕を保つことが大事!「たれをかけて食べる蒸し鶏や、温めるだけのカレー、肉じゃがなどを作っておき、月曜の炊事をラクに。食費の乱れを予防します」。 

参照:『サンキュ!』2021年11月号「人生がうまくいく休日と平日」より。

掲載している情報は2021年9月現在のものです。 編集/サンキュ!編集部

 

>意識も好みも人それぞれです。 私は、この人のように考えると、疲れます。

 「月曜日は気の重いもの」という前提で始めると 思い込みで、重くなります。 月曜日は「よし、働こう」「さあ始まる」と 思ってスタートすれば、少しは楽になります。 「しなければならない」と思うと、私は辛いです。 仕事が嫌いだったり、 嫌いでなくても義務でないと動く気がしない人や 「やらなければ」でモチベーションアップする人もいるでしょうけど。

 お弁当は「好きなものを詰められるから」 「気が楽だから」「体が楽だから」と考えて作った方が、 私は楽です。 節約はもちろんできるし、大きな目的でもあります。 それでも「節約のため」が一番にくると、せっかく作ったお弁当も 満足が半減しそうです。 お金を食べるのではなく、 栄養とカロリーを補給し、味を感じるものなので。

 

 

計算問題が全くできない子が、数字に〇円と足して円の計算にすると

途端に全部できるようになったというエピソードがある。

人間のアタマって不思議。

 

ワープロ練習始めた時に、ただテキスト通りにやると、全く進まない、覚えなかった。なので、好きな小説の一章を写してみることをしたら、内容に気が取られて進み、一章が終わるころには、キーボードタッチが考えずにできるようになっていた。

自分は自分が好きな、やりたいことにくるんで、練習という感じを隠してしまうのが

自分に向いたやり方だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

投資より前に“絶対にやるべきこと”とは?【厚切りジェイソン】「放っておくと命取りになる」

若い世代にとっても、「資産形成」や「老後2000万円問題」が人ごとではなくなってきている今、将来に不安を感じている人も多いはず。

著書『ジェイソン流お金の増やし方』が累計50万部を突破したお笑い芸人の厚切りジェイソンさんに、投資のコツや手を出さないほうがいい投資、お金を増やすために今すぐとるべきアクションなどについてお話を伺いました。

今回のテーマは、「投資を始める前にまずやるべきこと」。

  【投資は何がお得?】つみたてNISA/NISAの違いを見る

毎月2万円を貯金して2000万円を超えるのは……約84年後!

「将来に金銭的な不安があるんだけど、このままでいいのかな……」「なんとかしてお金を増やしたい」「投資をやってみたいけど、何から手を出していいのか分からない」……。今、これを読んでくれている人は、きっとそう感じている人だよね。 僕が投資を始めたのは、20代の頃。アメリカで就職した会社で、給与天引きの形で始めて以来、ずっと投資を続けてきた。 その結果、約13年で、家族全員が一生安心して暮らしていけるだけのお金を、投資の利益だけで得られるようになったんだ。

いわゆるFIRE(経済的自立と早期リタイア)だね。

でも、僕はFIREを目指して投資をしてきたわけじゃない。 アメリカは日本と比較すると公的補助が乏しいから、“自分の老後資金は自分で準備するしかない”という意識が強いんだ。僕が社会人になると同時に投資を始めたのには、そういう理由もある。 

日本はアメリカよりもセーフティーネットが充実しているけれど、若い人たちが老後を迎える頃も、今と同じ状況が続いているかというと、それは分からない。 2019年に「95歳まで生きるには、夫婦で約2000万円の金融資産が必要」と金融庁が発表した、いわゆる「老後2000万円問題」に衝撃を受けた人もいるんじゃないかな。しかも今から25年後の2047年度には、日本の公的な年金の給付水準は約2割減るとされている。アメリカ同様に、日本でも「これからは自分で資産をつくる必要がある」って感じている人も多いかもしれないね。 

でも残念ながら、銀行に預けっぱなしじゃお金は増えない。

メガバンクの金利は、0.001%程度。比較的金利がいいネット銀行でも0.01~0.1%くらいしかない。仮に金利が0.01%の場合、100万円を1年間預けても100円程度しか増えないわけだよね。もし今から毎月2万円を貯金したとして、2000万円を超えるのは約84年後! 時間がかかりすぎだよ! だからお金を増やすには、銀行で寝かせておくのではなく、お金に働いてもらうことが必要。その手段が投資なんだ。銀行にお金を寝かせておくことによって失う価値はものすごく大きい。ある意味、投資をしないのは“一番のムダ”ともいえるんじゃないかな。

 

お金の流れを把握するのは健康診断と同じ。後回しにしている限り、悪い部分に気づけないよ!

講談社ViVi

ただ、投資を始める前にやっておいてほしいことがある。それは、“自分のお金の流れを把握する”こと。どれぐらいの収入があって、そこから毎月何にお金を使っているのか、全部書き出してみよう。 支出の中には、必要不可欠なものももちろんあると思うけど、無意識のうちにムダに使っているものがけっこうあるんじゃないかな。 衝動買いしたけれど全然使っていないグッズや、たいして利用していないサブスクのサービス。ATMの時間外手数料や、行きたくもない飲み会の費用……。

自分が汗水たらして稼いだお金で買ったものに、対価に見合う価値があるのか。それをよく考えてみよう。 お金の流れを把握するのって、すごく大切なことだよ。こうやって支出を見直してムダ遣いを減らさないと、投資でいくら利益が出てもその分使ってしまって、資産は増えていかないからね。 「現実を見るのが怖い」という人もいるかもしれないけど、現実に目を向けない限り、状況は良くならないよ。健康診断と同じで、「なんだか面倒」とか「本当の自分の状態を知るのが怖い」って後回しにしている限り、悪い部分に気づけない。 早めに見つけて治療すれば治る病気もあるのに、ずっとほったらかしにしたせいで命取りになったりする。お金についても、それと同じなんだ。 僕は、日常生活においては本当にムダなお金を使っていないと自負している。僕はコーヒーが大好きで毎日2リットル飲むんだけど、絶対に自販機で買ったりしないで、家で淹れたものを持ち歩いてるんだ。洋服も基本的に買わないし、飲み会にも行かない。でも、ケチっているという感覚は全然なくて、僕はそれで充分満足できるんだよね。

ムダな支出がないのに、お金に余裕がない人は……?

それに、まったくお金を使わないかというとそんなこともなかったりする。実はこの前、ネズミガシラハネナガインコという珍しいインコを買ったんだけど、25万円くらいしたんだ。「えっ、インコに25万円⁉!?」と驚くかもしれないけど、僕にとってはそれだけ払う価値があると思ったから。ただ、衝動買いは絶対にしない。 同じ種類のインコを売っている店を都内に3つ見つけて、それぞれ会いに行ってじっくり吟味してから買ったんだ! そういう手間を惜しまないからこそ、後悔しない買い物ができる。

 なにも「一切お金を使うな!」といいたいわけじゃない。ただ、たいして必要でもないのに衝動買いしたり、行きたくもない飲み会に行ったりすることに頑張って稼いだお金を使うのって、なんだかもったいないなって思うんだよね。お金の流れに目を向けることで、お金に対する感覚が研ぎ澄まされて、ムダ遣いも減っていくと思うんだ。 もし、ムダな支出は一切ないのにお金に余裕がないという人は、手元に入ってくるお金を増やすことを考える必要がある。転職したり、副業を始めてみたり、収入を増やす方法を考えてみよう。 投資を始めるのは、その後の話。次回は、投資を始めるタイミングについて説明していこう。

 

PROFILE

講談社ViVi

厚切りジェイソン 1986年4月9日、アメリカ・ミシガン州生まれ。17歳でミシガン州立大学に飛び級で入学。卒業後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校へ進み、

エンジニアリング学部コンピューターサイエンス学科修士過程修了。現在は3姉妹のイクメンパパながらIT企業の役員も務める二刀流芸人であり、NHK「えいごであそぼ with Orton」にレギュラー出演するほか、ドラマや映画に出演するなど幅広く活動している。著書「ジェイソン流お金の増やし方」(ぴあ)は約半年で53万部

(※電子書籍込み)を突破。

…… Text:Miho Otobe

 

投資前準備とし同意できますね。自身のお金の流れを認識し同時に投資の勉強をしましょうってのはとてもだいじ(お金を使わなくても出来る)。 

自分に合った投資の仕方や運用額と応援したい企業の選定、上手な負け方を自身で学ぶ。 当分使わない貯蓄ができるようであれば、少額積立でも十分!NISAを活用するのも手。 ちな、短期間で増やしたい!は投資ではなく投機でまた別の話。

 

 

 

これは働き手の募集の際に「貰った給料の増やし方」とか「老後資産の作り方」なんかの入門講座あります。とかで、社会人になった時に少し教えてくれる会社とかだったら、応募者も真剣に一生のプランを考えるようになるんではないかな?

会社の福利厚生の一環として、ファイナンシャル・プランナーに少し講義してもらう日を作るとかならどう?

20代のうちは、ちょっとづつ勉強しながらも、自分の一生の時間の使い方について

まだ色々考えつつ原資を貯め始めて、ある程度将来像が固まった頃から、

その原資をどこでどう使うかを決めていけば?

ムリなく続けられる自分なりのマラソンの走り方。

 

大河ドラマ「新撰組!」(三谷幸喜脚本)の中で佐久間象山の言葉を

かみ砕いたセリフが使われている。元の言葉はかなり漢語風で固いのだ。

その現代語訳のようなセリフ。

「人は、生まれてから最初の十年は、己のことだけを考えればよい。

そして次の十年は、家族のことを考える。

二十歳になってからの十年は、生まれた国のことを考える。

そして三十になったら、日本のことを考える。

四十になったら、世界のことを考える。」

ここでの「国」とは当時の地元藩とか県とかのことですね。

四十にして惑わずということで「不惑:ふわく」とも言う。

だいたい、自分ってこういう奴だなと解って納得がいき、

あちこち目移りのモラトリアムは卒業という感じだろうか?

選択肢とか可能性が多すぎると、悩みも余計多くなるし。

 

「大目標、中目標、小目標」という考え方もあった。

大きな夢の実現に向かって、各段階があり

そのためにはいつ頃までにはこういう風になってないとと

ステージを考える。

その第一ステージのためには、今何をすればいいかと

目の前の小さな目標を立てる、という計画の演繹的な捉え方。

年金もそうだけれど、生まれたらだいたい老年まで無事で生きている

ということが前提の、日本のような国でしかないかもしれない。

その年金だって、まさか人生九十年時代なんて言われるようになるなんて

昔は思ってもみなかったからなあ。

年金プランのほうだって、慌ててるわけですよ。

こんなにご長寿が増えてたくさん年金が必要になる想定じゃなかった。

 

織田信長が謡って舞ったということで有名な能の「敦盛」では

人間五十年♪となっている。

「人間五十年 

下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。

一度生を得て滅せぬ者のあるべきか……」

『信長公記』

この時代は、戦場で斬り死にして自分を終わらせる選択もあった。

家康はもっと長生きしたけど、日本で初めて天ぷらを食べた(オリーブ油)

のが悪かったらしく、老人が食べ慣れないものを一気に食べてしまったのが

死亡につながったらしい。

 

 

 

「日本人は自分の死まで準備万端か」 日本語発「シュウカツ、セイゼンソー」に海外の注目集まる

ニューズウィーク日本版

<日本で広まりつつある「終活」「生前葬」が海外メディアで紹介される機会が増え、「きちんとした日本人」のイメージとともに関心が高まっている>

YUUJI/ISTOCK

「いいか、トニー君。あの世に持って行ける唯一のものは、それまで人にあげてきたものだ」。30年前に知り合った日本人のFさんは、80歳超。会話に少しでも間があれば、論語を取り入れ、話を展開させてくれる楽しい人だ。

  【図表】世界の移住したい国人気ランキング、日本は2位、1位は? 

「それ、孔子の言葉ですか?」 「いや、サンスクリットだ」 この日は論語じゃなかった。 サンスクリットと言えば、インドの古い言語。「鉢」や「旦那」もそうだが、サンスクリットに由来する言葉が日本語にいくつも溶け込んでいることを考えれば、遠いインドのことわざが日本に渡ってくるのもおかしくはない。 「そういえば、トニー君は日本に骨をうずめるんだっけ?」 「さあ、どうかな」 Fさんとは何でも話せる仲だけれど、この質問にはちゃんとした返事をできなかった。「あの世」的なテーマをいきなり振られて戸惑ったが、それよりも、自分は「まだまだ若い」と勝手に思い込んでいて、自分の骨云々(うんぬん)についてあまり考えてこなかったことに気付かされた。 西洋の言語には「自分の骨云々」を考えるためのちょうどいい単語がない。つまり、日本語の「終活」に相当する言葉だ(これは10年ほど前の造語ではあるが、既に市民権を得ているように思う)。英語の記事や本にも、shukatsuがローマ字で登場している。「きちんとする、ちゃんとする」は日本人のステレオタイプの1つだけれど、「人生の終焉に対しても日本人は準備万全なのか」と、不思議がる報道もある。 とはいえ日本でも、誰もが、きちんと、ちゃんと終活しているとは限らない。最近のある調査では、終活を「既に行っている」と回答した人は1割程度。多くの人は「自分が年を取ったと感じた」ことをきっかけに取り組み始めるという。

 ■墓碑銘も日本だと表現方法が豊富 さて、僕の骨はクォ・ヴァディス(どこへ行くか)。半生を日本で過ごし、これまでに出版した『ダーリンは外国人』シリーズなどを通じて多くの日本人と「会話」をしてきた。その「会話」が続いていくように、生まれ故郷のアメリカなどでなく、日本で墓を建てたほうがいいのかもしれない。 となると、墓碑銘を決めるのが楽しみの1つ。墓碑によく刻まれている文字は「安心立命」や「一期一会」といったものだが、「ん」という謎めいた一文字が刻まれている墓碑もあるらしい。そして「やあ」も。女優の范文雀(1948-2002年)の墓碑銘は「THATʼS YOUR STAGE, DEAREST」(出番ですよ)と印象的だ。 日本では平仮名、片仮名、漢字さらにローマ字も組み合わせられるので、表現方法が豊富。アメリカだと墓碑銘は英語になり、文字を筆記体にしたり絵を加えたりはできるが、遊べる範囲が狭い気がする。

海外でも関心が高まる「生前葬」

「年を取ったと感じてから派」である僕も、そろそろ終活を始めようか。遺言書の作成なども必要だが、まずは考え抜いた仮の墓碑銘をここで披露したい。至って普通の「またどこかで会おう」。でもその下に、あえて細かい字でこう書く。「あの......こちらの文字まで読める方はこの墓に近すぎ。どうか、僕の上を踏まないでね!」 あるいは、墓を建てずに「生前葬」だけを行うことも魅力的だと思っている。日本発祥の「seizensō」も最近、海外のメディアに登場するようになり、人々の関心が高まっている。どうせ死別のために人が集まるなら、主人公が旅立つ前に一緒にその行事を体験したほうが、悔やみの言葉を一方的にもらうことなく、少なくとも笑顔を返すことができる。 「あの世に持って行ける唯一のものは、それまで人にあげてきたもの」。そうだとすれば、人さまに何かをあげる最後の最後のチャンス。逃さないようにしよう。

 トニー・ラズロ TONY LÁSZLÓ 1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点にジャーナリスト、講師として活動。コミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)の主人公。