ブログを書くモチベーションがずっと持てないままで来た。
疫病退散、福は内! 熊野那智大社で豆まき
紀伊民報
豆をまく男成洋三宮司や参列者(3日、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で)
和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社では、節分にちなんで鬼を追い払う追儺(ついな)式があった。「福は内、鬼は外」のかけ声に合わせ、男成洋三宮司や約60人の参列者が宝物殿の回廊から豆をまいた。
参列者がいる形での開催は2年ぶり。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、急きょ取りやめた。
本殿前で、鬼の面を着けた職員が豆をまき、竹の棒で鈴門の基礎石を3回たたきながら「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱えた。
宝物殿の前では、「鬼」と書いた直径1・5メートルほどの的に向けて神職が約15メートル離れた場所から矢を放った。2本とも真ん中に当たり、見物していた参拝者から拍手を浴びた。 男成宮司は「春の息吹を感じながら疫病退散、無病息災を祈った。コロナ前の日常へ一日も早く戻ることを願うばかり」と話した。
法華宗の総本山で伝統の“鬼踊り”
室町時代の故事にちなむ
節分の日。 新潟県三条市にある法華宗の総本山「本成寺(ほんじょうじ)」の伝統行事、
迫力満点の『鬼踊り』が行われました。
【写真を見る】法華宗の総本山で伝統の“鬼踊り” 室町時代の故事にちなむ
本成寺の境内に現れた、恐ろしい形相の鬼たち。 本堂の中に鬼の叫び声が響きます…。
毎年、節分の日に行われる『本成寺鬼踊り』は、室町時代に本成寺の僧兵と農民とが力を合わせて
盗賊を追い払ったという言い伝えにちなんで続けられています。
感染症対策のため、去年に続き今年も参加者を制限して行われました。
本堂の中を暴れまわる鬼に、子どもたちもびっくり! 「福は内、鬼は外!」 最後は全員で豆を投げつけ、鬼を退散させて厄を払い、平和と安全を祈りました。
開運招福や無病息災を願い
宮崎市の立正寺で水行大祈願 宮崎
宮崎市の立正寺では無病息災を願う水行が行われました。
旧暦では立春が新年にあたりその前日の節分が大晦日とされています。
1年の邪気を払い新しい年の開運招福や無病息災を願い宮崎市の立正寺では毎年節分に水行大祈願を行っています。3日の水行には荒行僧の4人に加え、宮崎市に住む塩塚博孝さんも一般参加で水行に挑みました。
(塩月博孝さん)「寒いですけどこれも水行の一つですので、きちんと努めさていただきたいと思っております」 水行が始まると「水行肝文」と呼ばれる経文を唱えながら勢いよく水をかぶっていました。 (塩月博孝さん)「清められた感じですっきりしました。去年1年コロナで自粛であまり動けなくなったので、今年はやりたいこともありますので、そちらの方に向かって頑張りたいなと思っております。」
このほか立正寺では参列者を対象とした加持祈祷や3年ぶりとなる福豆まきも行われました。
テレビ宮崎
日本の「鬼」という存在は独特で、キリスト教的な悪魔とも違うし、絶対悪でもないが、
桃太郎の昔から、悪者として退治されたりもする。
渋谷の駅長さんが「なまはげ、秋田に帰りまぁーす、道開けてくださいー」と山手線の方に歩いていった。 pic.twitter.com/6YfkKyb22F
— Yuko Nagayama (@yuko_nagayama) January 21, 2023
秋田のなまはげ
なまはげとは、秋田県男鹿市などで大晦日(元は小正月)に行われる民俗行事。
数人の青年が鬼の面をかぶり、蓑をつけ、木製の包丁や桶などを持って家々を訪れる。
なまはげの語源・由来
なまはげの「なま」は、「なもみ」という囲炉裏にあたっていると手足にできる低温やけどのこと。
なもみができるということは、冬場、火にあたってばかりいて怠けている証拠であるから、なまはげが包丁でなもみを剥ぎ、怠け者の子供を戒める。
なもみを剥ぐところから「なもみはぎ」と呼ばれ、転じて「なまはげ」となった。
なまはげは漢字で「生剥げ」と書く。
「はげ」は「剥ぐ」が語源なので、「剥げ」はその意味通り。
「なま」は「なもみ」が転じた語なので、「生」は音からの当て字と考えられる。
語源由来辞典
似たような存在に天狗がある。
神様でもなければ、アマビエのような妖怪でもない。よりヒトに近い感じ。
でも、ヒトであるともされてない。
各地での存在感はさまざまだけれど、一つだけ共通点があるのは、
いかつく彫りの深い、極端にはっきりした顔立ちとか見かけ。
伝言ゲームと、売らんかなのデフォルメ。
写真が撮られ始めた幕末だけど、そんなには普及していない。
現地住民にとっての、横井庄一さんとか小野田寛郎さんとかと似た存在。
白人の漂着民じゃないのか?とか。白い肌は血の気が透けて、かなり赤く(ピンク)なる。
黄色人種じゃ無い赤い肌と、高い鼻を話に聞いていると、だんだん天狗的な造形になっていかないか?
鬼の角は、もしかして、バイキングの漂着民がかぶってた鉄兜じゃないのか?とか。
だから、いい鬼もいれば、悪い(乱暴狼藉を働く)鬼もいるんだ。
しかし、天狗は大概、山伏の装束で「ときん」をかぶっていることが多い。
と‐きん【頭巾・兜巾・頭襟】
修験道の開祖の、役小角(奈良時代)の家来には前鬼、後鬼がいて、
そういう名前を受け継いだ末裔の人も、ちゃんと現代に生きていたり。
鬼の字が名前に入ってたのじゃなかったか?
掛け声は「福は内、鬼も内」世界遺産の寺で豆まき 全国から追われた鬼を迎え入れ
2月3日は節分です。奈良県吉野町にある世界遺産の金峯山寺で、「鬼も内」という掛け声の豆まきが行われました。
寺に現れ、いたずらをする鬼たち。鬼に四方から豆が投げられますが、唱えられているのは「福は内、鬼も内」。
金峯山寺では鬼を改心させ弟子にしたという伝説から、他とは違い「福は内、鬼も内」と唱えながら豆をまき、全国から追われた鬼を迎え入れます。
調伏式のあとは、新型コロナウイルスの影響で去年・おととしと中止していた参拝者へ向けた豆まきが行われました。改心した鬼も豆を投げると歓声があがっていました。
(管長猊下 五條良知さん) 「(豆まきが)元の姿に戻れて良かった。豆は配るものと違って、まいて、福をいただいてもらうものですからありがたいなと思っています」
この動画で思い出したけど、鬼は虎皮のパンツ?とか脚絆(足に巻いてる)なんかを
身に着けてるもんだった。何で虎?
「鬼伝説」が伝わる京都府福知山市は、2月2日を『鬼鬼の日』として、イベントを開催しています。 福知山市の京都丹後鉄道大江駅前で2日朝、恐ろしい形相の鬼が描かれたタクシーがお披露目されました。
福知山市と周辺の自治体に跨る大江山には、かつて鬼が住んでいて都の武士に退治されたという
「鬼伝説」が伝わり、市は「02」の語呂合わせで、2月2日を『鬼鬼の日』としています。
この日は、地元の幼稚園児たちが招待され、大喜びのようすでした。
福知山市では、今月末まで「鬼グルメ」や「鬼グッズ」などを楽しめる様々なイベントが予定されています。
酒呑童子(読み)しゅてんどうじ
朝日日本歴史人物事典「酒呑童子」の解説
(小松和彦)
ところで、この四天王の一人の坂田金時(公時)の子供時代が
金太郎の話になっている。
金時豆の名前の由来にも関わるらしい。
夢幻能がなんでこの時代に大ヒットして、現代にまで生きる芸能になったか。
一つの理由として、死者の魂が出てきて、自分の死の事件の顛末やら真相やらを語るという形式は、
現代の週刊誌が書く「永田町の裏話」的に面白がられてた可能性もあるなと思う。
表向きの政府発表だけでは何か納得しがたい心情に訴える部分。
こうだったんじゃないか?ああだったんじゃないか?
みんな、自分なりに推測していたりするので。
現代のおとぎ話の主人公たちは、CMで仲良く活躍。
最近の鬼ヒットといえば、鬼滅の刃だが、
原作の漫画、アニメだけでなく、何かの舞台化もされているし、歌舞伎でも能でも
鬼滅の刃の新作を作っているようだ。
この、商売熱心なところも、ネタがどんどん変わっていく一因なのかも?
節分に欠かせない恵方巻き 始りは松江? 地域オリジナルの“堀尾巻”起源説も 島根県松江市
今や節分に欠かせない恵方巻き。今年も趣向を凝らした様々なものが登場している。その恵方巻きだが、実は、起源が松江にあるという説もあるという。
2月3日、松江市のスーパーでは…。 高井和代記者:「お刺身のコーナーはすべて恵方巻。さらに普段はお弁当やお寿司が並んでいるところも恵方巻がずら~っと並んでいて、皆さん、真剣に選んでいます」 こちらの店では、去年より2割多い、およそ
1200本の恵方巻が並び、店内は朝から混雑していた。
客:「迷います。これだけあったら迷います」 客:「主人はお魚好きだから魚系。」 客:「今年も元気でいますようにと思って、食べさせていただきます」
売れ筋は、定番の恵方巻きに加え、幅広い世代が食べやすい肉が入っているものやサラダ寿司といった洋風の恵方巻き。さらに、海産物をたっぷり詰め込んだ豪華な恵方巻きも登場。境港産の本マグロなどが贅沢に詰め込まれ、海苔から飛び出している。 そして、松江オリジナルの恵方巻き、その名も“堀尾巻”も・・・。
恵方巻の起源は諸説あるが、その一つに『城下町松江の礎を築いた堀尾吉晴が太巻きのようなものを食べて戦に挑み、勝利したこと』から縁起の良いものになったという説がある。
取材した店では、松江らしく『しじみ』を入れて販売している。1本で様々な具材が楽しめる恵方巻き。それぞれの願いを込めて、味わってみてはどうだろうか。
恵方巻きも、割と最近、スーパーに並ぶようになっただけだけど、
いつもと違う種類の巻き寿司を食べられる、貴重な機会という感じで
ほぼ、新作巻き寿司の日、みたい期待してしまう。
鬼~のパンツは パンツ鬼の和菓子が可愛すぎて食べられないレベル「かわいそうで退治なんてできない」
まいどなニュース
鬼なのに怖くない…むしろ可愛い…(三宅正晃さん提供)
2023年は2月3日が節分。「鬼は外 福は内」と家族でにぎやかに豆まきするという人も多いだろうが、その日を前にSNS上では鬼をかたどった可愛らしい和菓子が注目を集めている。
「鬼たま『赤鬼・青鬼』今までは顔のみで製作していましたが、今季からはパンツ付きに仕上げました」と件の和菓子を紹介したのは栃木県真岡市の人気和菓子店「御菓子司 紅谷三宅」の三宅正晃さん(@beniyamiyake)。 縞のパンツをはいたまん丸の赤鬼と青鬼。三宅さんの卓越したセンスでデフォルメされ、鬼がモデルなのに食べにくささえ感じてしまうほどの可愛らしさに、SNSユーザー達からは 「パンツあり、とても可愛らしいです」 「青鬼さん、食べますけど泣かないでね。いや可愛い過ぎて食べられない。゜(゜´Д`゜)゜。ぶわっ」 「なんて可愛い鬼たま『赤鬼青鬼』 虎の皮のパンツが、とてもお洒落です 赤も青も、淡い色合いなので、より可愛いですね 紅谷三宅さんの可愛い鬼の和菓子、こんなに可愛いんじゃかわいそうで退治なんてできない!桃太郎や村の人と、仲良く恵方巻食べちゃいそう」 など悲鳴のようなコメントがたくさん寄せられている。
「顔だけでなく、体も表現したお菓子にしたかった」
三宅さんに話を聞いた。
ーー節分向けに鬼のお菓子を作り始めたのはいつからでしょうか?
三宅:5年ほど前から顔だけの赤鬼、青鬼を練り切りで作っていました。お客様からは「可愛い」とそれなりに反応は良かったです。
ーー今季からパンツ付きにされた想いをお聞かせください。
三宅:元々、顔だけで表現するのがあまり好きではなかったのでパンツ部分の配色を増やしました。工程が増えて大変ですがモチベーションは上がります。
ーー今回の反響についてご感想をお聞かせください。 三宅:自分の作る和菓子がフォロワー様の求める鬼に近づけたみたいなので嬉しく思います。これからも飽きることなく作っていきたいと思います。
◇ ◇
鬼たま「赤鬼・青鬼」は「御菓子司 紅谷三宅」の店頭、通販で1月末まで販売されていたが、早々に売り切れてしまったようだ。ご興味ある方は来年の節分をお待ちいただきたい。なお、これまでTwitter、Instagramを中心に和菓子情報を発信していた三宅さんだが、最近はTikTokにも進出。
◇ ◇
「御菓子司 紅谷三宅」店舗概要所在地:栃木県真岡市並木町2-20-15
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
神戸の神社で3年ぶりの節分祭 女子サッカー・INAC神戸の選手たちも地元で豆まき「福は~内!」
節分の3日、神戸の各地の寺社でも節分の行事が行われているなか、神戸市東灘区の本住吉神社が、参拝客が大勢集うなかでの節分祭を3年ぶりに開催。東灘区・六甲アイランドに練習拠点を置く女子サッカー・WEリーグ初代女王のINAC神戸レオネッサの選手たちが豆まきを行い、地元の人々と触れ合った。
午前10時半からの節分祭には、INAC神戸の安本卓史社長をはじめ、なでしこジャパン(日本女子代表)FW田中美南選手をはじめとする選手たちが訪問。本殿で節分特別祈祷を行ったあと、本殿から参拝客に向けて豆まきを実施すると、地元の園児や小学生をはじめとする大勢の人々が小袋に入った豆をにこやかに受け取っていた。また、境内ではINAC神戸の選手のサイン会も行われ、多くのサポーターが久々の選手たちによるファンサービスの機会を楽しんでいた。
INAC神戸の主力の1人で、今シーズンの活躍が著しい在籍8シーズン目のDF守屋都弥選手は、「勝利したいので、勝てるような福が来てほしいなという思いも込めて、豆をまかせていただきました。
(節分祭は)3年ぶりとお聞きしてビックリしました。その当時も豆まきをさせていただいたのですが、すごくたくさんの人に来ていただいたのを思い出したので、こういう機会が増えていけばいいなと思います」と、3年ぶりの節分祭の感想をコメント。「園児の皆さんとはサッカー教室もさせていただいていて、久しぶりにお会いできたので、すごくうれしかったです」と、地元の子どもたちとの交流も楽しめたよう。 先日の皇后杯(皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会)決勝では日テレ・東京ヴェルディベレーザに0-4と敗れ、悔しい準優勝に終わったINAC神戸。
守屋選手は「皇后杯の悔しさはチーム全体でもあったので、そこをリーグ戦で取り返すという気持ちで後半戦に臨みたい。(再開までに)リフレッシュして次に強く(試合を)行えるようなことをしていきたい。皇后杯で大差で負けてしまい、0-4も(INACに来てから)初めてで、私自身もすごく悔しかったので、どんなチームにも勝てるような対策をしていきたい」と、3月からのWEリーグ後半戦に向けて意気込みを語った。
また、セレッソ大阪堺レディースからINAC神戸に期限付き移籍加入した2選手、
なでしこジャパンDF小山史乃観選手と、DF筒井梨香選手も今回の節分祭に参加。
小山選手が「こんな活動をあまりしたことがなかったので、地域の人たちと触れ合ってみて、たくさんの人に応援されているチームだと感じた。その一員になれたことをうれしく思います」と述べれば、
筒井選手も「身近にこんなに応援してくれている方がいらっしゃるんだなと、それを直に感じることができてうれしかったです」と、クラブ行事で早速、市民やファン・サポーターと触れ合えたことを喜んだ。
「3年ぶりの節分祭になりましたが、また祭りができるようになってよかったです」と述べたのは、本住吉神社の宮司・横田智明さん。必勝祈願にも訪れている地元クラブ・INAC神戸に対しては「WEリーグを連覇してほしい」と期待を寄せていた。
INAC神戸は今シーズン、神戸市9区を盛り上げる「9区プロジェクト」を立ち上げ、各区に担当の選手を配するなど、地元・神戸での地域密着型の活動にも積極的に取り組んでいる。
ラジオ関西
カチカチ山、さるかに合戦はどう変わった?時代と共に移り変わる「日本昔話」のコンプライアンス事情
実は残酷?時代と共に変化した「日本昔話」のコンプライアンス事情
ここ数年で、バラエティ番組や漫画における表現の規制はますます厳しくなった。 そんなコンプライアンスの波とは一見無縁に思える「日本昔話」だが、実は大きな影響を受けていることをご存じだろうか?
誰もが知る日本昔話にもコンプライアンス事情があり、時代と共に内容や表現が少しづつ見直されているのだ。 そこで今回の記事では、有名な日本昔話のなかでも特に今と昔で大きく内容が変化しているものを比較してご紹介する。
※本記事で紹介しているのはあくまで一説であり、日本昔話の内容や由来は地域や発行元、時代などによって様々です。 ※内容の一部に残酷な表現があるため、自己判断のうえご覧ください。
日本昔話は口承文芸
「むかしむかし、あるところに…」
そもそも昔話とは、民衆の間で代々語り継がれてきた口承文芸だ。民話の一種だがはっきりとした時代や作者は不明で、「むかしむかし、あるところに…」といったどこかの誰かの物語として語られる。
日本最古の物語として有名なのが、かぐや姫の原型である「竹取物語」だ。平安初期に作られたといわれ、かぐや姫に求婚する5人の貴族たちは壬申の乱に関わった実在の皇子や大臣をモデルにしたと考えられている。 ジブリ映画の原案にもなったほど超有名な竹取物語でも、地域や時代によって細かい部分に違いがある。
桃太郎しかり、浦島太郎しかり、日本昔話とはいずれも伝承によって変化し続けていく物語といえるのだ。
時代と共に変化した日本昔話① 「さるかにばなし(合戦)」
「さるかにばなし(合戦)」
昔と今で内容が大きく変わっている日本昔話といえば、「さるかにばなし(合戦)」が有名だ。 そもそも「さるかに合戦」というタイトルが現代では「さるかにばなし」になっていることに驚く人も多いだろう。 昭和生まれの筆者にとっては「さるかに合戦」だが、現代っ子には「さるかにばなし」として馴染んでいる。「合戦」のまま出版されている絵本もまだあるにはあるが、「戦い」という表現があまりよろしくないらしい。
【さるかにばなしの昔と今】 昔→今 カニは猿が木の上から投げた柿で甲羅を砕かれて死んでしまう ↓ カニは猿が木の上から投げた柿があたって気絶するが、一命をとりとめる 子カニと仲間が協力して猿をこらしめる ↓ 子カニと仲間が協力して猿をこらしめる/または寝込んでしまったカニのために仲間だけで猿をこらしめる カニの仲間は臼と蜂と栗と牛の糞 ↓ カニの仲間は臼と蜂と栗と昆布 仲間たちが猿をこらしめた後、敵討ちのために子カニが猿の首をチョン切る ↓ こらしめられて改心した猿が謝り、みんなで仲良く柿を食べる
現代バージョンの場合、親子カニが登場することもあれば、登場するカニは1人だけで柿を投げられて寝込んでしまったカニのために仲間だけで猿をこらしめるパターンもある。
昔は「死んだ母カニの敵討ち」という意味合いが強かったが
個人的には牛の糞のメンバーチェンジが1番の衝撃だ。汚いという理由なのかとも思ったが、実は有名な4人以外にも昔から様々なパーティが存在していたそうだ。昆布もその1人で、他にも蛇や包丁、卵、杵、菜箸などのパターンがあるという。 昔は「死んだ母カニの敵討ち」という意味合いが強かったものが、「いじわるな猿をこらしめて改心させる」といったスト-リーになっているところには時代の流れを感じる。かつては恐らく、身内の仇討ちの成功が美談として語られたのだろう。
時代と共に変化した日本昔話② 「カチカチ山」
「カチカチ山」
本当は怖い日本昔話の筆頭として知られるのが、この「カチカチ山」だ。 その不気味さは、ネットで「カチカチ山」と検索すると「カチカチ山 サイコパス」や「カチカチ山 カニバリズム」など物々しいキーワードが並ぶほどだ。 もし残酷な表現が苦手な方は、この先は読まないことをおすすめする。
【カチカチ山の昔と今】
昔→今
タヌキはおばあさんを騙して殺してしまう ↓ タヌキはおばあさんを殴って気絶させる 皮を剥いでおばあさんに化けたタヌキは、おばあさんの肉を煮込んだ「婆汁」をおじいさんに食べさせる
↓ – あの手この手でタヌキをこらしめたウサギは、最後に泥船でタヌキを溺れさせ仇を打つ
↓ あの手この手でタヌキをこらしめたウサギは、最後に泥船でタヌキを溺れさせ反省させる タヌキは助けを求めるも、ウサギに櫂で叩かれ溺れ死んでしまう
↓ タヌキはウサギに櫂で叩かれて改心し、助けられる –
↓ タヌキがみんなに謝って仲直りし、おじいさん、おばあさん、ウサギ、タヌキで仲良く餅を食べる 結末などは筆者もうろ覚えだったのだが、改めて昔版のあらすじを見るととても小さな子供に読み聞かせたいものではない。これはマイルドに改訂されるのも無理はないように思う。 本によっては、婆汁を食べたおじいさんが感想を述べるシーンや、タヌキがおばあさんの骨をおじいさんに見せて正体をバラすシーンなどもあるという。 現代版ではタヌキの残虐な行動は根こそぎカットされ、おばあさんは殴られて寝込むだけで死なないことも多い。 また、昔版のウサギは数回にわたってタヌキに制裁を加え、助けを求めるタヌキを許すことなく、最終的に追い打ちをかけて殺してしまう。そんなウサギの行動について現代では「やりすぎ」という意見も多いらしく、タヌキを許すストーリーに見直されている。 さるかにばなしもそうだが、改心した悪役をみんなが許して平和に仲良く共生するというのが今風のハッピーエンドなのかもしれない。
物語のコンプライアンス事情
伝統的な日本昔話でも、多くの人の目に入る以上避けて通れないのが表現の見直しだろう。 今回紹介したさるかにばなしとカチカチ山は2023年時点のものだが、数年後、数十年後にはまた違った物語になっている可能性もある。 もし興味のある人は、その他の日本昔話についても調べてみると意外な発見があるかもしれないのでおすすめする。 文/黒岩ヨシコ 編集/inox.
@DIME編集部
将来、忍者になりたいのですが向いている人は?…大学の研究者たちがお答えします
教えて!忍者学
将来、忍者になりたいのですが、自分が忍者に向いているか心配です。どういう人が忍者に向いていますか?
忍者になりたいけど、自分が忍者に向いているのか、わからないのは不安ですよね。とある忍術書によると、昔の忍者の先生が弟子に忍術を教える時に、最初に「忍者に向いているかどうか?」を試していたようです。そのテストをやってみましょう。
まず、周りをぐるっと塀で囲まれた屋敷と門の絵を描きます。その屋敷の中に、どこから、どうやって忍び込めばいいか、考えてみましょう。刀を踏み台にして塀を登る、穴を掘って地面から忍び込むなど、いろんな方法が考えられますね。
このときに「正面の門から入ります」と答えた弟子は、忍者に向いているそうです。それはなぜなのでしょうか?
これは「蚤虱(のみしらみ)の伝」という忍術の教えで、ノミやシラミが人にくっつくように、忍者も人にくっついて任務を行いましょう、という教えです。いつもその屋敷に出入りする人と仲良くなって一緒に入れば、その人の友だちと思われるので、敵から怪しまれることはありません。
逆に、堀を渡ったり塀を登ったりして侵入しようとして、もし見つかってしまった場合、怪しまれて攻撃されてしまいます。一見、正面は入りづらそうに思いますが、まずは敵と仲良くなって堂々と入る方が危険が少なく、任務も成功しやすいのです。それができない時に、初めて忍び込むようにしましょう。
このような考えを持てる人が、忍者に向いているようですね。忍者になりたければ、この考え方はぜひとも覚えておきましょう。
(福島嵩仁・滋賀県甲賀市地域おこし協力隊員)
「教えて! 忍者学」では、忍者に関する疑問や質問に三重大の研究者たちがお答えします。読売新聞伊賀上野支局にメール(igaueno@yomiuri.com)で質問をお寄せください。「忍び学でござる」と並行して掲載します。
これ、現代でやると、ただのスパイ。政治スパイとか産業スパイ。
普通に顧客リストを持ち出して、特殊詐欺に売りつけるとか。
とくに最先端技術とかを盗み出す仕事は世界中にあるだろな。