新たな「北海道名物」へ!ウニとワインのコラボソースに「食べる牛乳」…選りすぐりの新商品を味わいました

 札幌市で16日、新しく開発された商品の発表会が行われました。目指すのは、次の北海道名物です。  今回で15回目となる、新商品発表会を主催したのは、商品の研究開発や事業化などの企業支援を行なっている「ノーステック財団」です。財団が支援して開発された、えりすぐりの16品が集まりました。

 こちらは、道産食材だけで作った無添加のペットフードです。常温で長期保存が可能なレトルトタイプで、ペットの防災食として注目されています。

なんと、人間が食べることもできるのです。 

堀内大輝キャスター 「…ツナみたいな感じ。素材の味がすごい出てます」

 堀内キャスター 「奥尻の未成熟で出荷できなかったウニ、そして奥尻ワインとコラボして、醸造所が作ったウニソースなんですね」  

出荷できない未成熟なウニや、色が悪いだけで廃棄されていた奥尻ワインのフードロスを減らそうと、醸造会社が特選しょうゆと合わせて濃厚なソースを作り上げました。

 堀内キャスター 「ウワ!すっごいおいしい。ウニと醤油のいい香りが鼻に抜けて…」 服部醸造 服部由美子 社長 「ふたを開けた途端にふわ~っとすごかったでしょ!」

堀内キャスター 「すごかった!」  

北海道名物の登竜門ともいえる発表会だけに、出品者も気合いが入ります。  

2時間前から会場に入り準備を進めていたのは、牛乳を使った新商品を開発した久保拡伸(くぼ・ひろのぶ)さんです。 

みるふちゃん工房 久保拡伸 社長 

「酪農家の中で、昔からよく食べられている家庭料理の牛乳豆腐を商品化したものです」

 牛乳が沸騰する直前に火を止め、酢を加えてかき混ぜるとできる牛乳豆腐。  

生乳の廃棄や生産量削減に揺れる酪農業界を応援したいと、しゃぶしゃぶ専用の牛乳豆腐を商品化しました。 堀内キャスター 「甘い、すごい!食べ応えあるし満足感あるし、腹持ちよさそうだし、飲む牛乳じゃなくて食べるというのが新しい」

 

(これは、家でもできるカッテージチーズのことのような気がする。

沸かした牛乳にお酢を入れるだけで固まってくる。

それを四角くすれば牛乳豆腐で、そのままバラバラだとカッテージチーズな気がするが?以前にどこかのエントリーで入れた覚えが・・。)

 

 久保拡伸 社長 「新たな食べ方、牛乳の楽しみ方を提案することで、新たな消費を生み、牛乳を食べる文化を作っていきたい」  出品者とバイヤーの商談会も開かれた新商品発表会。ここから、新しい北海道名物が誕生するかもしれません。 2月16日(木)「今日ドキッ!」午後6時台

北海道放送(株)

 

カッテージチーズの作り方 ~|うまいぞ!牛乳|東海酪連

 

レモンでなくても、お酢なら何でもいいらしい。

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 北海道の魅力あるグルメを、全国そして海外にPRする「北のハイグレード食品」。15日に一流シェフやカリスマバイヤーら食のプロたちによって、栄えある受賞者が選ばれました。  

北海道の原料にこだわり、味や品質管理などに優れた道産加工品を選ぶ「北のハイグレード食品」。今年は95点の応募があり、食のプロによって22点が選ばれました。このうち、およそ半分はふるさと納税の返礼品にもなっています。審査員代表の浅野裕紀さんは「いずれも北海道の素材をいかした力強い商品」と太鼓判を押します。  

胆振にある安平町の「北海道ブルーチーズケーキ」は、チーズ工房が手掛けたオリジナル商品で、ブルーチーズの旨味と香りを生かしつつ食べやすさも追求した大人のスイーツです。「チーズの味が濃厚。とてもおいしい」と来場者にも好評です。夢民舎の吉川絵理子副社長は「自社のチーズをふんだんに使えるのが特徴。赤ワインとの組み合わせがおいしくて、いろんな人に試していただけたらうれしい」と話しました。  続いて、ファイターズの新球場で注目集まる北広島市からちょっと珍しい「米焼酎」です。北海道で初めて稲作に成功した北海道米のルーツ「赤毛」という品種を使っており、フルーティーで優しい香りが特徴です。北広島商工会の工藤功治さんは「ゆめぴりか、ななつぼしのブランドのもとになるコメが北広島で生まれたことを、こういう商品を通じて知って頂ければ」と語りました。  

今回選ばれた北のハイグレード食品の一部は、JR札幌駅にある「どさんこプラザ」でも購入することができます。

HTB北海道ニュース

 

 

 

 

 

 

秋田で薬膳ペットフード発売へ 県産食材を原料に愛猫の長生き願い

 秋田市でキッチンスタジオ事業などを展開する桜庭みさおさんが、現在、秋田県産の食材を使い薬膳の要素を加えたペットフードの販売準備を進めている。(秋田経済新聞) 

ラジオのパーソナリティーやイベント会場の司会で活躍するほか、キッチンスタジオ(秋田市南通亀の町)の運営などを手掛ける桜庭さん。3歳の雄猫のスコティッシュフォールドと、推定1歳のキジトラ柄の保護猫の2匹の猫を飼う愛猫家でもあることから「愛猫の健康寿命を考えた『おやつ』を作れないか」と、野菜ソムリエやフードコーディネーターなど知識を生かし、ペット向け薬膳メニューに詳しい和田淳子さんら専門家と試行して商品を開発した。  

販売準備を進めるのは、アルコール分を含まず加熱処理を行わない甘酒を使うことで、タンパク質を分解するなどペットの消化吸収を考慮した秋田市産の豚肉のジャーキーと、県産の枝豆や米粉を原料に使うクッキーの2種類。食材のほか、製造まで秋田県産であることにこだわり、現在、秋田市内に設ける製造スペースで製造準備を進める。  

「猫は食べられない食材が多いことから試行錯誤したが、安全な県産の食材で健康に長生きしてもらいたい」と桜庭さん。「県内のさまざまな食材の生産者から提案も受けている。愛猫や愛犬のおやつとして商品を展開していくことができれば」とも。  4月の発売を予定する。

みんなの経済新聞ネットワーク

 

ジビエでのペット用ジャーキーなどは、見かけたことはあるけれど、

やはりお高いのがネックで、あまり小さなところだと、安全性も気になる。

 

スーパーの鮮魚で出るはずの、魚のアラは?

もう始末してある鰯と、尾頭付きでそのまま売っている鰯パックがある。
鰯だけは包丁いらずで手で裁けるので、唯一自信がある魚だけど、
切り身で売っている以外の部分は?魚の頭や内臓は、何に利用されてるのか?
キャットフード用のスープにでもなっているんだろうか?
野良猫にとってはごちそうだろうに。
それとも、濃厚海鮮魚介のスープなどに使われてる?

好物は鹿せんべい、だけじゃない 

奈良の子ジカに「庭の枝葉寄付を」

奈良の鹿の好物といえば鹿せんべいやドングリが知られるが、実は広葉樹の葉っぱや小枝も大好き。病気やケガをした鹿を保護している一般財団法人・奈良の鹿愛護会(奈良市春日野町)は「弱った鹿ほど新鮮な枝葉を好む。庭木の剪定(せんてい)などで出た、生の枝葉をぜひ寄付してほしい」と呼びかけている。

  【写真】寄付されたカシの葉をおいしそうに食べる「鹿苑」の鹿たち=2023年1月19日、奈良の鹿愛護会提供 

 

稲盛由美子 (@6XlA8TcI5RV6CR5) / Twitter

奈良の子ジカに「枝葉寄付を」 | mixiニュース

 

 同会の「鹿苑(ろくえん)」には現在、病気やケガをした約300頭の鹿が保護されている。エサの多くはアメリカなどから輸入した牧草や寄付されたドングリで、

タケやササなども与えているという。  

同会の獣医師、丸子理恵さん(54)は昨年春ごろ、自宅のカシの木を剪定していて、地面に落ちた多くの枝葉を見て「鹿苑の鹿にあげてみよう」と思い立った。

それまでは捨てていたという。鹿たちはすぐに食べてしまった。牧草の購入代はじわじわと高騰しており、剪定後の枝葉を有効利用すればエサ代も少しは浮く。  

昨年4月、丸子さんは同会のブログに「剪定した庭木を燃やしてしまわず、鹿が食べれば、二酸化炭素排出を減らすことにもつながります」と投稿。

県内外の人たちが枝葉を持ち込んでくれるようになった。  

今年1月には、大阪の人が45リットル袋10個分ほどのカシの枝葉を車で運んできてくれた。鹿苑の鹿たちは夢中になって食べ、すぐになくなった。同月のブログにその様子の写真をアップして、「枝葉の持ち込み大歓迎」と再び寄付を募った。  

今月初め、交通事故に遭い、右の後ろ脚を骨折した子ジカが運び込まれた。昨秋に生まれたらしく、体重は12キロ。床ずれも出始め、一進一退を繰り返しながら持ちこたえている状態という。丸子さんは「食欲があまりない。食べないとどんどんやせていく」と心配する。  

乾燥した牧草はあまり口にしないが、みずみずしい草や葉っぱは比較的食べてくれる。全治まで3カ月ほどかかる見通しだ。「少量でもいいので、この子ジカに寄付してほしい」と丸子さん。農薬などを使っていないカシ、タケ、ササ、クスノキ、シイなどの葉、ボールペンほどの太さまでの小枝を求めている。 

 問い合わせは、奈良の鹿愛護会(0742・22・2388)へ。(伊藤誠)

朝日新聞社

 

好物は鹿せんべい、だけじゃない 奈良の子ジカに「庭の枝葉寄付 ...

 

 

鹿だけでなく、パンダも新鮮な竹が大好き。人間だって新鮮なもののほうを好む。

自然に生えている状態の草木を食べれば、これ以上新鮮なことはない。

白浜のパンダが食べてくれるので、放置竹林に手が入り、人が働き、

永明が竹グルメなことで、近くには竹専用の仕事をする雇用も生まれた話が入ってる。よい食事を提供する仕事の一環か。

 

ブランド鶏の廃棄部分「レバーとハツ」のフードロス減らそう!「信州福味鶏」の新商品、産学官が連携で… 長野

長野県産のブランド鶏「信州福味鶏(ふくみどり)」の余ってしまう部位を使い、長野市など産学官が連携して新たな商品を作りました。 【写真を見る】ブランド鶏の廃棄部分「レバーとハツ」のフードロス減らそう!「信州福味鶏」の新商品、産学官が連携で… 長野 

(レポート)「こちらが新商品、かわいらしいパッケージの中には、レバーの缶詰が入っているんです、お酒に合いそう!」 長野市で行われたお披露目会には、荻原市長や、開発に携わった企業の関係者が参加し、その味を確かめました。 長野市など産学官が連携して作った「ふくふくレバー」。 信州福味鶏を流通させる際余りやすく廃棄するしかなかったレバーとハツのフードロスを減らしたいと一年かけて開発しました。 味の種類も様々で、レバーのうま味をぎゅっと詰め込んだパテからニンニクとハーブの香りがアクセントのアヒージョ味、それに塩ネギ味など6つ。 臭みを抑えるため血抜きを念入りに行い、保存料などは使用せず一つ一つ手作業で製造しているちょっと贅沢な一品です。 (ICS―net・小池祥悟社長)「日本の食資源をいかに大切にしていくのかという文化が長野市から日本全国に広まっていくといい」 

「ふくふくレバー」は、20日から東京にある県のアンテナショップ銀座NAGANOやオンラインストアで販売しています。

信越放送

福味鶏ふくふくレバー 缶詰6缶 送料込(沖縄・離島別途240円)

 

吉野家の廃棄されるタマネギがパウダーに!「隠れフードロス」 への新たな取り組み  SDGs × WBS【WBS】

テレ東BIZ

取材した吉野家の工場では1日約350キロのタマネギが廃棄される

SDGs=国連が掲げる17の持続可能な開発目標。その取り組みの一つとして、フードロスの削減があります。売れ残りや食べ残しで、余った食べ物が捨てられてしまうフードロス。実は、そのフードロスよりも、数倍も多くあるとされるのが、調理する過程で捨てられてしまう、食べ物の切れ端などの「隠れフードロス」です。これをゼロにしようと、いま、新たな取り組みが始まっています。 年間およそ1億食売れる「吉野家」の牛丼。その味に欠かせないのが、じっくりとタレで煮込んだタマネギです。 「タマネギは吉野家の牛丼の命。タレの中で甘味が出てマイルドな牛丼になる」

(吉野家の担当者) そのタマネギは、吉野家の工場でカットされます。しかし、丸ごと使えるわけではありません。芯の周りの部分はくりぬき、表面の色がついた部分は煮込んでも硬いため、切り落とします。こうして廃棄される部分は、取材した工場だけで1日約350キロにもなるといいます。 「タマネギは人間以外食べないので、廃棄物として処理している」(吉野家ホールディングス製造部の浦内貴史さん) そこにやってきたのが食品ロスの問題に取り組む「アストラ・フード・プラン」の加納千裕社長です。 「まだ食べられる。オニオンリング状のものも入っていて、もったいない」(加納千裕社長)

企業も注目する野菜パウダー

廃棄されるタマネギから作られたタマネギパウダー

もともと飲食チェーンなどで商品開発を手がけてきた加納さん。ある問題意識が起業のきっかけになりました。 「食品の現場では、一般の人が知らないロスがたくさん出ている。食料が足りないとか自給率を上げようという中で、こんなにたくさん捨てているのはもったいない」(加納千裕 社長) 1月下旬、「吉野家」のテストキッチンでは、ある試食会が開かれていました。 加納さんのタマネギパウダーで作ったふりかけです。「すき焼き」、「紅しょうが」など5種類の味が並びます。吉野家の開発リーダーである黒川眞行さんが、牛丼にたっぷりとふりかけをかけて味わうと、「すごいタマネギの味。甘みが増すような気がします」と上々の評価です。

 

吉野家では今後、タマネギパウダーから作ったふりかけの商品化に向けて、開発を進めていくことになりました。 さらに、加納さんが向かったのは、全国展開するベーカリーの「ポンパドウル」です。今年に入り、加納さんのタマネギパウダーを使って、新商品の開発を始めていました。 初めてできた試作品。タマネギパウダーをたっぷり練り込んだパンやピザなど4種類です。ポンパドウルの社員からも好評で、2月2日から、一部の店舗で実際の販売が決まりました。 動き始めた「隠れフードロス」削減への取り組み。 「もともと捨てられていたものに新たな価値を付けて、おいしい商品にして食べてもらう。みんながウィンウィンになって、1社ではできない循環を持続可能な形でやっていきたい」(加納千裕 社長) 

※ワールドビジネスサテライト

 

テレ東BIZ

タマネギパウダーを使ったポンパドウルのパン

3年前、加納さんが創業した「アストラ・フード・プラン」。そこに運んできたのは、吉野家の工場で廃棄される予定だったタマネギです。それを細かく刻んで、専用の装置に投入し、400度の高温で加熱・殺菌をしていきます。 「(タマネギが装置の中で)持ち上げられて、循環している間に乾く」(加納千裕社長) 10秒ほどの加熱でできるのが、タマネギのパウダーです。高温で加熱することで、通常の乾燥機に比べて、風味や栄養価を損ねないといいます。そのために去年独自に開発した装置では、「過熱水蒸気という蒸気の中で熱をかけることで、素材をこがさずに乾燥できる」といいます。 現在、加納さんの会社では、食品メーカーやスーパーなどおよそ50社とタッグを組み、廃棄予定だった野菜をパウダー化。新たな食品の原料にすることに挑戦しているのです。

 

井出留美

食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)

農林水産省と環境省による日本の食品ロスの推計値は年間522万トンですが、ここには収穫されたものの出荷されない農産物、年間177万トンは含まれていません。

 また、国連FAOによる世界の食料廃棄は13億トンですが、ここには農場でのロス12億トンが含まれていないことが、WWFの報告書で指摘されています。見えないところで莫大な食品ロスが発生しており、中でも農畜水産物などの一次生産品はその量が多く、世界的に問題となっています。 

 規格外を安価に売ってしまうと、正規品が正規の価格で売れなくなってしまう問題がありますが、この記事の会社のように、農産物を加工して日持ちを長くし、付加価値をつけることで、その問題は回避できます。 農家自身が食品加工を行い販売するとなると、保健所の食品衛生の基準に合う設備を整える必要があり、現実的には難しいです。専門の会社が引き取りから販売までやるのはいい取り組みですね。

 

 

ワイン醸造所から排出されるブドウの種に注目 ブドウの爽やかな香りが楽しめるオイル誕生<岩手県> 

 

 

山ぶどうの種から搾ったオイルには、肉料理が相性ぴったり。 オイルを使ったピューレを添えて、山ぶどうのワインと一緒に、マリアージュを楽しんでください。

岩手めんこいテレビ

 

 

食料安保の強化となるか…鹿児島の堆肥と宮城の稲わら 相互に出荷 県またぐ耕畜連携、実証実験スタート

 JA鹿児島県経済連は宮城県のJA全農みやぎと連携し、ペレットと呼ばれる粒状にした堆肥と、飼料用の稲わらを互いに出荷し合う実証試験を始めた。県をまたいだ広域の耕畜連携を推進する。鹿児島市のJA物流かごしまから6日、堆肥ペレットの第1便20トンが宮城県へ出発した。 【写真】宮城県へ送り、水田で活用される堆肥ペレット=6日、鹿児島市のJA物流かごしま

 ロシアによるウクライナ侵攻や急激な為替相場の変動により、農業に欠かせない飼料や肥料の原料が高騰している。多くを輸入に頼る国内の生産現場には安定供給への不安もある。食料安全保障の強化に向け、全国各地に偏在する地域資源の有効活用を目指す。  

実証では、畜産が盛んな鹿児島県と米作りが盛んな宮城県のJAが連携。鹿児島からは県経済連が2022年7月に開発・発表した堆肥ペレット60トン、宮城からはロール状にした稲わら140トンを輸送する。20トントレーラーや貨物列車など複数の手段を試す。  堆肥ペレットは宮城県の水田で飼料用の稲やトウモロコシ生産に、稲わらは鹿児島県の肉用牛への飼料として利用される予定。長距離輸送のコストや保管場所の確保、生産への影響といった実用化への課題を検証する。  

出発式には両県の関係者が出席した。県経済連の出原照彦代表理事理事長はあいさつで「地域資源を最大限活用し、食料安全保障問題解決の一助となることを期待している」と述べた。

 全農みやぎの大友良彦県本部長は、両県の距離も海外よりは圧倒的に近いとして、「解決すべき問題は数多くあるが、果敢に挑戦し、地域同士の助け合いを形にしていきたい」と話した。

南日本新聞 | 鹿児島

 

深刻なフードロス事情の救世主になるか…現場ルポ「廃棄食品の山が飼料に再生されるまで」

コンテナから大量の食品が流し出される。まだ食べることができるのに捨てられた「廃棄食品の山」だ。神奈川県相模原市にある食品リサイクル会社『日本フードエコロジーセンター』は、深刻な食品ロス事情の救世主となりうる画期的な「再生活動」を続けている――。 【ド迫力!】年間522万トン…食べられるのに「大量の食品廃棄」衝撃写真 食品ロスの問題は、けっして他人事ではない。大量の食品が廃棄されるだけでなく、我々の生活を圧迫しているからだ。フードシステム論が専門で、日本女子大教授の小林富雄氏が解説する。 「’20年度の食品ロスは522万トンにのぼります。国民一人あたりに換算すると、年間42㎏になるんです。経済的な損失も大きい。廃棄食品を自治体などが焼却処理する際のコストは、単純計算で約2500億円になります。原資は税金。国民一人あたり年間2000円以上払って、食べられる食品を捨てているんです」 

◆「規格制度」と「3分の1ルール」 日本では、毎日10トントラックで約1430台分の食物を廃棄していることになる。なぜ、これほどの無駄が起きるのだろうか。小林氏が続ける。 「様々な要因がありますが、一つは厳格な『規格制度』です。野菜や果物は卸売市場に出す際、それぞれ規格が決まっている。キズがあったり形がおかしいと、規格に満たないとして廃棄されるんです。 食品業界の慣例も影響が大きい。代表的なのが『3分の1ルール』です。例えば製造日から賞味期限まで3ヵ月あるとすると、3分の1にあたる1ヵ月が経つと納品期限となり店に出荷できなくなります。さらに3分の2となる2ヵ月が経つと、店頭で売れ残った食品はメーカーに返品され捨てられてしまうんです」

 食品ロスはスポーツの祭典でも起きていた。昨年12月に会計検査院が発表した報告書では、’21年の東京五輪・パラリンピック大会でスタッフらに提供された弁当約160万食のうち、2割ほどの30万食が食べられずに処分されたという。 こうした現状を打破しようと廃棄食品の再利用をしているのが、冒頭で紹介した『日本フードエコロジーセンター』だ。社長の高橋巧一氏が語る。 「食べられる食品を税金まで払って捨てる無駄を解消しようと、リサイクルのループを作ったんです。まず、食品関連業者から廃棄食品を搬入します。それを破砕機(はさいき)でペースト状にし殺菌、発酵処理を経て、飼料として養豚農家へ納める。低コストで栄養価の高い飼料を食べた豚の肉を、再び食品業者へ送る仕組みです」 同社の活動は他にもメリットがある。 「ウクライナ侵攻や新型コロナの影響で、穀物の価格が高騰しています。わざわざ海外の高価な穀物を購入し飼料を作るより効率的でしょう」(高橋氏) 再利用の試みは、小売店にも広がりつつある。安く仕入れられる「規格外野菜」を販売するのは、東京都渋谷区で『代官山青果店』を経営する色川裕哉氏だ。 「規格外野菜の詰め放題サービスなどをしています。基本価格は300円。

野菜にもいろいろな形があり個性があると、子供たちも大喜びです」

 形が悪くてもキズがあっても味は同じ。食品も持続可能な活用ができるのだ。 

『FRIDAY』2023年2月3日号より

FRIDAYデジタル

 

処分に数百万円…「カキ殻」700トンを再利用 地元の力で肥料やブロックに【福岡発】

FNN

福岡・糸島市では長年、700トンにも上るカキの殻を数百万円の費用をかけて焼却処分してきた。この問題を解決すべく、再利用の道を模索し、カキ殻をさまざまなものに活用する人々を取材した。 【画像】カキ殻がミネラルたっぷりの肥料に

大量の“カキ殻”を再利用

今が旬の「カキ」。糸島市内にはシーズン中、25のカキ小屋がオープンし、40万人を超える人が訪れる。 カキ小屋を訪れた大学生(20代): 5人前食べます! 5kgです カキ小屋を訪れた大学生(20代): おなか一杯になるまで食べます。10kgくらい それでは、大量に出るカキの殻の行方はどうなっているかというと…。 テレビ西日本・日高真実リポーター: カキの殻が山積みになっています。ものすごい量です その量なんと、1シーズンで700トン。糸島市内全てのカキ小屋が、このカキ殻専用廃棄場1カ所に殻を廃棄している。 700トンのうち200トンはカキ小屋から出されたもので、残り500トンは養殖中に死んだカキの殻だ。これらのカキ殻は長年、産業廃棄物として焼却処分されていたが、数百万円もの費用がかかることから再利用の方法が模索されていた。 そこで誕生したのが、JA糸島と漁協が共同開発した、カキ殻を石灰化した「シーライム」と名付けられた肥料だ。 テレビ西日本・日高真実リポーター: 糸島産カキ殻の石灰と書かれています。触ってみても、さらっとしていて臭みは全くありません 作物の成長に欠かせない栄養素であるミネラルを豊富に含むカキ殻は、肥料に適していて、試験的に育てた作物にも大きな成果が現れている。 JA糸島・古藤俊二さん: カキが時間をかけて育つときに、たくさんの海のミネラルを含んでいく。この魅力っていうのは、ほかの同じような石灰って色々ありますけど、カキ殻にしかない大きなポテンシャルですね シーライムの販売は年間約1万5,000袋。カキ小屋から排出される200トンの殻全ての再利用に成功している。

 

学生たちが生み出した「カキ殻ブロック」

しかし、養殖中に死んだカキの殻500トンの使い道はまだ見つかっていない。カキ小屋では、商品としてカキを提供する際、殻の表面の不純物を磨き落とすが、養殖中に死んだカキの殻の表面にはフジツボや海藻が付着したままだ。肥料化には付着物の処理が必要で、そのコストを考えると再利用は難しいのが現状なのだ。 そうした中、九州大学では残りの500トンのカキ殻も再利用しようと、建築を学ぶ学生たちが「あるもの」を考案した。 九州大学大学院・西村香太郎さん: 今も若干、香りがしたりするんですけど、磯の雰囲気を感じられるように含有量をなるべく多く使いたいなっていうのはあって 学生たちが考案したのは、砕いたカキ殻とセメントを混ぜ合わせたカキ殻のブロック。プロジェクトを率いるのは、九州大学大学院の教授やOBの建築家で組織する「BeCAT」。建築を通じて社会課題の解決やまちづくりに取り組む研究・教育チームだ。 副センター長の末廣香織さんは、カキ殻ブロック開発に手応えを感じている。 「BeCAT」副センター長・末廣香織さん: 廃棄物を減らすということもあれば、カキ殻をかなり多く含むものは光を反射するので、より白い色になるので夏場の暑さの低減につながるとか、そういう可能性もあるかなということを我々の間では話しています

「糸島らしさ」を大切に

カキ殻を建築資材にー。その第一歩として目を付けたのがカキ小屋だ。糸島市では安全面などを考慮し、仮設の施設で運営するカキ小屋の常設化を推進している。 学生たちは、その建設にカキ殻ブロックを使う構想を温めているのだ。 九州大学大学院・西村香太郎さん: もっと糸島が糸島らしさを保ったまま、未来に持続可能的につながっていけばいいかな、みたいなのが1番の思いかなと思います 研究員は、建物の壁だけでなく、テーブルや椅子にもカキ殻ブロックを利用するデザインを考えている。 「BeCAT」副センター長・末廣香織さん: 地域で出される廃棄物を地域でうまく循環するというのが大事なので。お金の問題とか法律の問題とか、いろんな厳しいことがあると思うんですけど、学生と協力して乗り越えていきたいと思います カキ殻ブロックには、現時点では、加工しやすいカキ小屋から出たものが使用されているが、今後は養殖場から出たカキ殻も活用できるよう研究を進めたいとのことだ。 (テレビ西日本)

 

 

 

 

一面に広がるブロッコリー畑。神戸・西区の農家・正井充和さんは、10年前からブロッコリーの栽培を手掛けています。野菜の栽培に欠かせないのが肥料。日本は肥料の原料のほとんどを中国やロシア、ベラルーシなどからの輸入に頼っています。化学肥料の三大要素のひとつ「リン」は9割が中国からの輸入です。 ところがおととし、中国が国内優先の方針をとり突然輸出を制限。円安もあってリンの価格は1年で一気に3倍に高騰したのです。 【農家】 「やはり厳しい。肥料は20%、30%、50%アップという形なので農業には大きな痛手になっている。野菜は生鮮食品なので、(価格を)上げれない…」

 

 

そんな中、脚光を浴びているのが、神戸市が販売する「こうべハーベスト」。 正井さんは去年からこの肥料に切り替えました。 Q:なぜ? 「有機比率50%の肥料を以前使っていたが、同じような状態で生育している。価格の値上げを抑えるのに(神戸市から)農家を支援してもらっている。今後、永続的に経営を続ける上では有り難い」 この肥料、意外な場所で製造されていました。神戸市東灘区。市の職員に案内してもらったのは…。 【神戸市建設局 担当者】 「地下も含めて全部下水を処理する施設なんです」 【記者】 「神戸市最大の下水処理場です。そしてその横にあるこちらなんと下水からリンを取り出せる、日本初の施設なんです」

 

ここで処理する下水の量は、およそ40万人分。1日16万トンにものぼります。 【神戸市建設局 担当者】 「消化タンクから来た(下水)汚泥を水酸化マグネシウムを加えて反応させている」 さらに洗浄、乾燥の工程を経て、出てきたのが…『こうべハーベスト』の原料であるリン、その名も『こうべ再生リン』です。 「無臭に近いような、無色な白い粉ですね」 「砂みたいな形ですね。きれいなもので、重金属とかも入っていない。毒性もないものになります」 「墨汁のような匂いですね」 「そうですね」

 

もともと汚泥にはリンが含まれていて、化学反応を利用してリンを結晶化し、取り出しているのです。その量、1日360キロ。年間では130トンの製造能力があります。 実はこちら、施設の配管の内側にリンの固形物がこびりつき、流れを悪くするのを防ぐ目的で下水からリンを取り除くためにつくられた設備なんです。そのリンを、肥料に有効活用したのが、『こうべハーベスト』。 しかし、2015年に販売を開始したものの、値段が輸入肥料の3倍もしたため、おととしまでは25トンしか生産していませんでした。ところが輸入肥料の価格が高騰したことで風向きが変わり、神戸市の補助もあって、需要は急増しています。 【神戸市 経済観光局 担当者】 「世界情勢の関係もあり、なかなか(リンが)手に入りづらくなっている。資源循環の取り組みで環境にも優しいということで、需要が高まってきていて、販売量については昨年と比べことしは約2倍と」 12月からは一般に向けたサイズも販売。さらなる展開を目指します。

 

【神戸市 経済観光局 担当者】 「再生リンを生産する施設を増やしていってより多くの環境にやさしい肥料を作っていきたいと思っている。皆さんがSDGsを実践してもらえるきっかけになれば」

TVOテレビ大阪

 

コストは“ビワの10分の1” 手間少ない アボカド栽培に活路 長崎の耕作放棄地問題解決へ

 耕作放棄地の拡大が問題となっている長崎市で、アボカド栽培に活路を見いだそうとする動きが広がっている。アボカドは近年女性を中心に人気が高まっており、他の果樹に比べ手間がかからないとされる。課題解決の切り札として独自メニューを売り出す試みも始まった。 □高齢農家向き  長崎アボカド普及協議会会員で同市千々町の森常幸さん(76)は約5年前、アボカド栽培に乗りだした。これまでビワやミカン、桃を育ててきたが、収益安定化のためアボカドに着目。昨年12月、自身が運営する果樹園で品種の一つ「ベーコン」を初めて収穫した。  かつて、果樹園の辺り一面にビワがなっていたが、農家の高齢化や後継者不足などで栽培面積は次第に減少。自身も年を重ね、高い所に実がなるビワの収穫は体にこたえるように。「アボカドはビワの10分の1のコストで収穫できる」と森さんは笑顔を見せる。  栄養豊富で、近年健康志向の消費者に広く好まれるアボカド。農薬散布などの手間がかからず、低い所に実がなるため高齢農家向きの作物として注目を浴びる。農林水産省によると、2019年のアボカド収穫量は全国で計約13トン。データを取り始めた16年の計約8トンから徐々に増えている。本県は19年時点で「0トン」と緒に就いたばかりだ。 □県内ワースト  森さんの取り組みに触発され、近くのビワ農家、山下登さん(80)も20年からアボカド栽培を始めた。「3本植えたが病気になり今は1本だけ。昨年ようやく花をつけた」。ビワは短期間で収穫しなければならず天候の影響も受けやすい。「先日の寒波でビワが全滅しそうだから、アボカドに可能性を感じている」と希望を託す。  課題もある。熱帯果樹栽培コンサルティング(鹿児島)の米本仁巳代表は「湿り過ぎても乾き過ぎても駄目で、ストレスや寒さにも弱い」と弱点を指摘し、品種選びと環境の重要性を強調。「アボカドはあくまでもサイドビジネスと考え、数種類の果物を育てよう」と呼びかける。  長崎市の耕作放棄地面積は21年度、約3200ヘクタールで県内ワースト。農地全体の半分以上を占める深刻な事態だ。アボカド以外に耕作放棄地問題に対応できる作物として米本さんは、▽低温と加湿土壌に強いピーカンナッツ▽ベーコンと耐性が似ているマカダミアナッツ-を挙げた。 □柔らかく濃厚  「食育の日」(1月19日)にちなみ、同市役所の食堂で、森さんが初収穫したアボカドを使った独自メニュー「長崎市産アボカドのポークのチーズ焼き」が提供された。150食限定でわずか30分で完売。市職員の後藤ゆうかさん(23)は「すごく実が柔らかく濃厚な味わい。豚肉とも合う。また食べたい」と話した。  森さんの孫、純之介さん(25)が今年後継ぎとして長崎市に戻り、今後一層、家族でアボカド栽培に力を入れるつもりだ。耕作放棄地問題の解決も視野に入れながら、純之介さんは「祖父母、両親に栽培のノウハウを学び、安心安全な長崎産アボカドを届けたい」と意気込んでいる。

 

>アボカドは耕作地の栄養を根刮ぎ吸い取るとか、水を沢山使うらしいですが、後々問題が起きない程度なら良いかと思いますが、地域丸ごとは辞めた方が良い。何事にも外国産ですからその辺の知識を先に持ってから始めましょう。