これも時代の記録かな。
それまで居なかったパンダが、日本に居るようになった時代。
上野動物園に、ランランとカンカンが来たというNewsから
パンダの時代は始まったけれど、最近急にNewsが増えたのは
動画配信で見られるようになったから?
こんなに食べる竹にうるさくて、中国で気に入る竹があるだろうか?
ちょっと心配になる。
そして、永明の話が中心で、同じように中国に返還される桜浜と桃浜のことが
全然出てこないで、割を食ってる。
さよならパンダ永明「30歳の卒業アルバム」22日に中国へ…双子娘と“旅立ち” 偉大な父と子パンダ16頭“誕生”全て振り返り
お茶目に竹をはむ「永明」(オス・30歳)人間だと…なんと90歳!
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドのお父さんパンダ「永明(えいめい)」(オス・30歳)。 ●【写真で見る】ありがとう「永明」!16頭の子パンダ、そして愛したパートナーたち
竹をずっと食べている「永明」は30歳。人間の年齢に換算すると…90歳です。
そして娘の双子パンダの「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」(8歳、ともにメス)の3頭が、22日に中国・四川省の「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」へ旅立ちます。
“最後の観覧”に最大2時間待ちの行列…(21日 アドベンチャーワールド 和歌山・白浜町)
21日は3頭に最後に「会える」日となり、その行列は最大で2時間待ちに… 午後4時から1時間ほど「お別れセレモニー」も行われました。
■パンダ「永明」来日…そして28年半で16頭
関西空港にやって来た「永明」(当時1歳)と「蓉浜」(当時2歳)(1994年9月)
オスの「永明」は1994年9月にメスの「蓉浜(ようひん)」(当時2歳)とともに中国から日本にやってきました。
いまは30歳の「永明」ですが、来日・来園当時は2歳になる直前のまだ「1歳」でした。
2頭はペアとして、新しい命の誕生が期待されていましたが、1997年7月に蓉浜が死んでしまい、「永明」は一人ぼっちに・・・
その後、2000年7月に中国から「梅梅(めいめい)」が来日。
そして、16頭の子の最初の1頭となるオスのパンダが2001年12月に生まれます。
「雄浜」(当時3カ月 2002年2月)提供:アドベンチャーワールド
最初の子パンダ「雄浜(ゆうひん)」(オス・21歳) です。
「隆浜」「秋浜」(当時1カ月 2003年10月)提供:アドベンチャーワールド
そして、2003年9月に双子の「秋浜(しゅうひん)」「隆浜(りゅうひん)」(ともにオス・19歳)。
その後も、2005年8月に「幸浜(こうひん)」(オス・17歳)。
2006年12月に双子の「明浜(めいひん)」(オス・16歳)「愛浜(あいひん)」(メス・16歳)が次々と誕生・・・
「隆浜」「秋浜」に授乳する「梅梅」(2004年 8月)提供:アドベンチャーワールド
しかし、愛する妻パンダ「梅梅」が2008年に突然、死んでしまいました。
■「梅梅」の死を乗り越えて…新パートナー「良浜」と
「永明」の次のパートナーになったのは、「梅梅」の子パンダでもある「良浜(らうひん)」(メス・22歳)でした。
「梅梅」と相性が良かった「永明」でしたが、「良浜」ともたいへん相性が良かったようです。次々と子パンダが誕生することになります。
2008年9月に双子の「永浜(えいひん)」(オス・14歳)「梅浜(めいひん)」(メス・14歳)が誕生。
■「永明」のビッグパパ物語…まだまだ続く次は「陽浜・海浜」以降
「海浜」「陽浜」(当時2カ月 2010年10月)提供:アドベンチャーワールド
2010年8月に双子の「陽浜(ようひん)」(メス・12歳)「海浜(かいひん)」(オス・12歳)が誕生。
「優浜」(当時2カ月 2012年10月)提供:アドベンチャーワールド
2012年8月に「優浜(ゆうひん)」(メス・10歳)が誕生。
2014年12月に双子で今回、お父さん「永明」と中国に向かう「桃浜(とうひん)」「桜浜(おうひん)」(ともにメス・8歳)が誕生。アドベンチャーワールドでは初のメスの双子パンダでした。
さらに2016年9月に「結浜(ゆいひん)」(メス・6歳)が誕生。
2018年8月に「彩浜(さいひん)」(メス・4歳)が誕生。
そして、2020年11月にアドベンチャーワールドで「永明」16頭目の子パンダとなる「楓浜(ふうひん)」(メス・2歳)が生まれています。
ビッグパパ、グレートファーザーとも呼ばれる「永明」ですが、アドベンチャーワールドで3頭のメスパンダをパートナーとして16頭もの子供たちを誕生させたことになります。
ジャイアントパンダの繁殖は難しく、こうした多くの繁殖を成功させたことは世界的にも“例がない”偉業といえます。
生後1カ月時の「楓浜」(2020年12月)提供:アドベンチャーワールド
また飼育下で自然交配し赤ちゃんを誕生させた世界最高齢のジャイアントパンダという記録も持っています。(2020年11月22日に末っ子「楓浜(ふうひん)」が誕生)
■来日、当時から見守ってきた副園長、今の飼育員は…
「永明」来園時から見守ってきたアドベンチャーワールド・中尾建子副園長
「永明」来日時から、見守ってきたアドベンチャーワールドの中尾建子副園長は… 【アドベンチャーワールド 中尾建子副園長】 「来たときはまだ2歳。“推し”パンダだったのでさみしい。パンダのオスの寿命は長くても25歳くらいなので、30歳まで生きるとは思っていなかった、よくぞここまでと思う。来たときはよくお腹をこわす子だったのに…」
また、16頭もの繁殖に成功したことについて… 【アドベンチャーワールド 中尾建子副園長】 「メスや子どもに優しいパンダだった。特に飼育員よりも先に“メスの発情”を察するなど、オスとしての能力も高かったと思う。でも、こういう結果(16頭の繁殖)が出るとは想像していなかったです」 と話しました。
■“お別れセレモニー”…今後の「永明」そして「桜浜・桃浜」は?
また、のべ10年パンダの飼育を担当し、現在も「永明」たちを見ている飼育員の品川友花さんは…
【アドベンチャーワールド 品川友花 飼育員】 「永明は一番のグルメなので、自分が選んだ竹をがっついて食べている時は『やった』と思った。アドベンチャーワールドのパンダファミリーが広がったのは永明の力、16頭のお父さんになって本当にすごいなぁと思う。(別れが決まっても)あまり考えないように1日1日を大切に過ごしてきました。いなくなった後、竹をねだる『鳴き声』がしなくなったらさみしくなると思います」 と、「永明」への思いを語りました。
今回、ジャイアントパンダの継続的な日中共同繁殖研究の計画に基づいて、8歳を迎えた双子の娘パンダ「桜浜」「桃浜」とともに3頭で中国・四川省の「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」へ旅立ちます。ちなみにこれまでにも「雄浜」~「優浜」までの11頭の「永明」の子どもたちが中国へ渡っています。
生まれた直後の「桜浜」「桃浜」(2014年)提供:アドベンチャーワールド
パパパンダの「永明」とともに中国へ旅立つ「桜浜」「桃浜」は、2014年に「永明」と「良浜」との間に、アドベンチャーワールドで初めてのメスの双子として誕生したパンダで現在8歳。
性格は「桃浜」は好奇心が旺盛…、「桜浜」はマイペース。
これまで大きなけがや病気もなく成長してきました。もう、性成熟の年齢に達していて中国でパートナーを探し、未来の繁殖を目指すということです。
■21日は“最後の観覧”とライブ配信で「お別れ」
21日の歓送セレモニーのようす(アドベンチャーワールド公式チャンネルのライブ配信より)
アドベンチャーワールドでの最後の観覧は21日。 この日もおおぜいのパンダファンが3頭へのお別れにやって来ました。
アドベンチャーワールドでは3頭を見送るため、21日午後、「ジャイアントパンダ歓送セレモニー~ありがとう!永明 いってらっしゃい!桜浜・桃浜~」として公式YouTubeでセレモニーの様子をおよそ1時間ライブ配信しました。
偉大な父パンダと双子の娘の3頭は、22日に中国へ“旅立ち”ます。3頭がいなくなった後、アドベンチャーワールドのジャイアントパンダは「良浜」「結浜」「彩浜」
「楓浜」(いずれもメス)の4頭となります。
子だくさんで愛情たっぷりの母パンダ「良浜」 遊ぶのが大好きで小麦色の毛並み、「ラウゴン」なんてあだ名も
現在、日本には中国に次いで多い13頭のパンダがいますが、実はそのうちの7頭が和歌山「アドベンチャーワールド」(和歌山県西牟婁郡)で暮らしています。こちらは日本一パンダの飼育頭数が多い施設なのです(2023年2月14日時点)。みんな同じに見えるかもしれませんが、実は個性豊か。身近でお世話をしているパンダチームのみなさんに、パンダライター・二木繁美がお話を聞きました。
パートナーでもある永明(第4回)と双子の娘・桜浜(第2回)と桃浜(第3回)が、
2月22日には中国・四川省の成都にあるジャイアントパンダ繁育研究基地へと旅立つなか、第5回はお母さんの良浜(らうひん)をご紹介します。末っ子の楓浜をはじめ、7回出産し10頭ものパンダを産み育てたベテランお母さんの魅力に迫ります。
良浜ってどんなパンダ?
お母さんの梅梅(めいめい)が来日する前に人工授精で授かっていたこどもで、国内で12年ぶり、アドベンチャーワールドでは初めて生まれたパンダである良浜。お父さんの哈蘭(ハーラン)は、19頭もの父親と言われ、メスにやさしく「完璧な恋人」と呼ばれるほどモテモテだったそうです。なんだか永明に似ていますね。 たくさんのパンダたちが暮らすアドベンチャーワールドで、見分けるときは白い部分が全体的に茶色い印象のパンダを探してください。それが良浜です。お客さんからは「チョコレートパンダだ! かわいい!」という声も聞こえてきます。一般的に言われるかわいいパンダの条件として丸顔と低い鼻があげられるのですが、良浜はどちらにも当てはまる美パンダなのです。 こんがり小麦色に見えるほど茶色いのですが、印刷物やグッズでは色調整によってどうしても白く見えるため、本来の良浜の姿を楽しむには現地に行くことがマストです。ちなみに印刷時の白さは、ファンから「ラウちゃんの美白」と言われています。 こどもたちは真っ白なのに、なぜ良浜だけがこんなに茶色いのかを飼育スタッフに聞くと「元気な証拠としてよく遊んでよく食べるので茶色くなるのではないでしょうか、本来パンダは洗われるのが好きではないのでなかなか洗えないのですが、良浜も昔からあまり水が好きではないのでなかなか洗えません」とのこと。 そんな良浜は寝るのも大好き!「一度寝ると起こしてもなかなか起きません。起きるまでに時間がかかるパンダです」と、話す飼育スタッフ。バックヤードでもお気に入りの場所でぐっすり。寝返りをうちながら定期的にうんちをするため「キレイな等間隔にうんちが並んでいることもあって『ここで良浜寝ていましたよ~』というのがすぐにわかります」。規則正しいクセがあるのが良浜なのです。
竹の好みは?
グルメな永明や桃浜とくらべて、竹の好き嫌いが少ないのも特徴。でも食べる事は大好き。「同じ場所で、ずっと竹を食べていることが多いですね」と飼育スタッフ。
こどもたちが寝ているときも、もりもりと竹を食べる姿を見られることが多いのです。 「他のパンダは竹の皮や稈(かん)をバサッと食べ散らかすことが多いのですが、良浜の場合、長時間同じ姿勢で食べて、同じ場所に食べない部分を置いていくため、食べない部分の枝葉が規則正しく並びます。バックヤードでも同じで、まるで模様のようにキレイに並んでいるので、見つけると『おおっ』となりますね」(飼育スタッフ)。そのまま束ねて捨てやすく、掃除も楽なのだそう。意識はしていないのでしょうが、お片付け上手でスタッフ思いの良浜なのでした。
良浜の子育て
そして、ベテランのお母さんという一面も持つ良浜。パンダのメスの性成熟が4歳から6歳と言われています。お母さんになるのに適した7歳の誕生日を迎えた良浜と、血のつながりがないオスの永明とのペアリングが試みられました。母親の梅梅に似て、気が強いところがあるという良浜とあって、お見合いの現場には、とても緊張感がただよっていました。 パンダのお見合いは、相性が合わないとケンカをしてしまい、どちらかがケガをしてしまうこともあります。良浜のお父さんの哈蘭もメスとのお見合いの時に、大事なところをかまれて大けがをしたことがあったそうです。 そんな周囲の心配をよそに、やさしい永明のリードで交尾はうまくいきました。そして2008年には日本生まれのパンダの初出産として、ふたごの梅浜(めいひん)と永浜(えいひん)を出産。以降には、2010年に海浜・陽浜、2012年に優浜(以上は現在中国)、2014年に桜浜・桃浜、2016年に結浜、2018年に彩浜、2020年に楓浜を産んでいます。 今やすっかりベテランお母さんですが、出産直後の1~10日くらいは、健康管理のために飼育スタッフが赤ちゃんを預かると、不安なのか鳴きながらウロウロすることもありました。 健康管理のためにこどもを取り上げる時、活躍するのが良浜の大好物・ハチミツです。ハチミツに夢中になっている間に、飼育スタッフがそっと赤ちゃんを取り上げます。同じメスでも上野動物園のシンシンや、神戸市立王子動物園のタンタンはあまりハチミツが好きではないそう。でも良浜にとっては、一瞬こどものことを忘れてしまうくらいの大好物。子育て中のお楽しみなのかもしれませんね。
ラウゴン現る!
お母さんパンダは、生後1カ月くらいまで赤ちゃんを抱っこしたりなめたりして、かいがいしくお世話をします。毛が生えそろい、体温調節ができるようになると抱き方もゆるくなり、地面に置いて竹を食べに行ったりもします。そして生後3カ月くらいになると、赤ちゃんはヨチヨチ歩きを始めて、お母さんとじゃれて遊び始めます。 おてんばな性格の良浜は、おとなになってもこどもの心を忘れない遊び上手。自身のこどもとも本気でじゃれて遊びます。あまりに本気を出しすぎて、こどもを遊具から押し倒したりすることもあり、ファンから「怪獣ラウゴン」と呼ばれちゃったりすることも。でもそこはお母さん大好きなこどもたち。ラウゴンに果敢に立ち向かってはよろこんでいたようです。もちろん良浜も手加減はしますから、大きなケガもなく、みんなすくすくと育ちました。 パンダのひとり立ちは1歳から2歳頃までに行われます。同園ではしっかりと時間をかけてひとり立ちの練習をします。パンダはもともと単独で暮らす動物なので、こどもたちはあっさりしたもの。ひとり立ち後は、ファンからすると良浜の方が少しさびしそうに見えたようです。きっと自身の母・梅梅に似て、愛情深いお母さんなのですね。 いつまでもコパンダのような無邪気さで、私たちを癒やしてくれる良浜。最後にパークスタッフから良浜へのメッセージをいただきました。「アドベンチャーワールドで初めて誕生したパンダの赤ちゃん『良浜』は、とても愛らしい姿とおてんばな性格で、たくさんの方に愛されて育ってきました。母親になってもおてんばは変わらず、子どもと遊ぶ微笑ましい姿で私たちを幸せな気持ちにしてくれました。いくつになっても変わらない可愛さで、これからもみなさまに愛されながら、穏やかな日々を送ってほしいと思います」。
【次回(2023年3月14日)は彩浜についてお話をうかがいます】
29年で20頭ものパンダを飼育してきた「アドベンチャーワールド」のパンダチームによる経験と実績を詰め込んだ書籍『知らなかった! パンダ アドベンチャーワールドが29年で20頭を育てたから知っているひみつ』(新潮社・1595円)を1月18日に販売。
永明、桜浜、桃浜の「歓送セレモニー」は2月21日・16時~16時40分に同パークの「ビッグオーシャン」で開催(入場者は参加費無料・先着順)。
ジャイアントパンダ3頭は中継で登場し、「永明」28年の軌跡、「桜浜」「桃浜」の8年の成⻑記録の映像上映、ジャイアントパンダ飼育スタッフ代表から旅⽴つ3頭へメッセージが贈られます。YouTubeでのライブ配信も予定。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・二木 繁美)