母親としての懺悔~すまんよぉお | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

私自身なりに、一生懸命子育てをしてきたつもりでした。


生まれ持った性質なのか、

私の思い描いていたような子育てとは違う事の連続で

戸惑うばかりでした。



私は、「効率」と「損得」と「この世の価値観」という

洪水の中に流されて生きてきました。


そんな中で子育てをしてきました。


私は子供を愛しているつもりでした。


しかし、その愛の反対側には、常に「恐れ」がありました。


世間からの評価

誰に何と言われるか


だから、子供が私が考えたように育っていかなかったり

望んだことの反対と思われる道に進んでいった時、


私は震えたのです。



私はただ、

この子が一番生き生きと輝く人生を送っていくことができるよう、

母親として支えていけばよかったのに、


受験という現実が目の前に迫ってきた時さえ、

友人やママ友や他人・・・横を見て、人との比較の中で、

「世間」というフィルターを通して子供を見ていたのです。


そこに気がつくまで、たくさんの痛手を負いました。


子供との関係も悪化しました。



しかし、気がついたとき、

私は「世間からの評価」という恐れを手放すことに決めました。


なかなか手放すことはできませんでした。


わざわざ感情を逆なでしてくる人もいました。


人は勝手に噂していました。


今もまだ、手放せずに握っていると感じることもあります。



けれども、

「本当に大切なもの(子供の存在)」に焦点を当て始めた時

私の中に「平安」が訪れました。


子供の中に、豊かさと感謝をみつけることができました。


横との比較の土俵から降りることができたのです。


子供との関係が穏やかになり、

不思議なことに、子供の進む道もぐんと開いていきました。



受験は、合格か否かという結果が否応なしにでます。


親の思い描いた事とは違う結果になる事も多々あります。


けれども、どんな人生が待ち受けようとも

子供にとっての最善の道を祈り続け、応援できる母でありたいと

心底思う毎日です。


(でも、時々ウザがられます ドクロ



こんな私の気持ちにピッタリの

この詩をどうぞ



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       「切り捨てる」


私は、長い歳月

上に伸びることばかり考えてきて

土の中深く根を張ることを忘れていたようです。


ヒョロヒョロと幹ばかり高くのびて

雑然と枝葉がひろがるようになった時

幹や枝葉の重みに耐えられない、根の弱さに

私は、初めて気が付いたのです。


気が付いた時には手遅れでした。

手遅れと分かったとき、私は、思い切って

枝葉を落とすことにしました。


土の中の私の弱い根と

細い幹に支えられるだけのわずかな枝を残して

あとは、ばっさりと切り捨てました。


それは

根の弱い、幹の細い 力のない者が

なんとか自分を守りながら生きていくための

消極的な、しかもそれなりに勇気のいる生活の智慧でした。


とはいうものの

枝葉を落とす時、わたしはやっぱりさびしい気がしました

もったいないなと思いました


しかしお蔭さまで いまでは根に見えない土の中で

弱かった根が新たな活動を始めたようです

枝葉を切り捨てた分だけ いや、それ以上かも・・・・


だれにもわからない根だけが知る

静かな充実感を持ちながら・・・・・


相田みつを