一部の人間というものは本当に愚かな生き物で、

自分で出したゴミすらルールに従って処分することもできずそのへんにポイポイ。

身近な影響で言うとこの10年ぐらいでかなりの場所が釣り禁止になってきた。

ただでさえ釣り場が少なく、釣り人が多い知多半島。

遊べるところがどんどん少なくなっていってる。

このへんもオレが昔に比べてエギング熱が冷めてる原因。

 

漁業も獲れる時には獲れるだけ獲って、

資源保護の観点が低いからどんどん資源が少なくなってきてる。

10年後、日本の食卓に上る魚介類の種類や値段はどうなってるんやろね。

 

ある過疎の町に日本中の半永久的に消えないゴミが集められる計画が持ちあがってる。

そしてそれはあまり大きく報道されていない。

使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設。

最終処分も決まってないのに中間貯蔵施設?

関西電力と中国電力の共同プロジェクト。

それを財源に苦しむ過疎の町に打診しているらしい。

そもそも何かいい案は無いか?と電力会社に言いだしたのは町長が変わった過疎の町。

そしたら中間貯蔵施設建設の話が来たそうだ。

この打診に対して町は議会を開く予定らしいけど、

意見交換をするだけで質疑応答もなく採決も取らず、

町長の一存で決定を電力会社に伝えるらしい。

そんな話ある?

出来レースにしてもあまりにもヒドすぎる。

最終処分場に応募しようとしてるある島しょ部の市は議会の採決を取ってるからまだマシだな。

 

「ふるさとを良くしよう」

でもね、

中間貯蔵施設や最終処分場ができたら将来は無いです。

わざわざそんなとこに住みたい人はいないでしょう。

住むのは恐らく施設に関連した人たちぐらい。

今いる人たちが高齢でやがていなくなった時、

その地をふるさとにする人はいなくなると思いますよね。

世の中キレイごとだけではやっていけんとは思うんやけど、

「じゃ、交付金が無いとしたら誘致する?」

ってなると100%「NO」でしょう。

だったら結局は将来のことより今の金ってことですよね。

 

原子力って危ないイメージがある。

それはあんな事故があったから当たり前。

フクシマやチェルノブイリやスリーマイルのことぐらい誰でも知ってる。

難しいのは、

単純に賛成か反対かで言うと反対でも、

必要か不必要かで言うと必要かもしれないってこと。

エネルギーって意味だけでなく軍事的な自己防衛としての意味で。

問題は、

いざって時に制御できない力を利用していいのか?ってこと。

火山大国、地震大国、災害大国で平和ボケしてるこの国で安全が保証できるのか?ってこと。

何かがあっても「想定外」って便利な言葉が使われて逮捕者の一人すら出ない。

現地では何年も自宅に帰れない人がいる。

時間の経過とともに何もなかったかのように、

「さ、そろそろほとぼりも冷めたし、原発やりましょか」

って動きだすリーダーのいない頼りない国。

 

人間のやることなんかしょせん完璧は無いと思うんやけどね。

完璧やったら交通事故も火事も無いやろう。

今ある原子力施設は今まで問題無かったんかもしれんけど、

今まで無かっただけでこれからはわからんよね。

鳴り物入りで最新鋭のはずの「夢の発電」も問題や事故が多すぎて稼働できんわけやからね。

安全って言い切るんやったら東京や大阪に作ればいい。

近い方が便利に決まってるんやから。

都市部の電気を何で地方で作らなあかんねん。

土地がない?

さんざん色んな埋め立て地を作ってきとるくせに原子力関連のためには作られへんとか、

そんな理屈はないわな。

 

電気代が高いのって「原発使えば電気代下がりますよ」のサブリミナル効果みたいなもんな気がする。

CO2を出さない低コスト?

作るのに何百億の交付金バラまいて何千億の建設費かけて、

1基廃炉にするのに何兆も何十年もかかるのは言わんのにね。

昔の偉い人が目先のためにしたことが今になってツケが回ってきて、

それをどうにかするために今を何とかしてまた後のことは後の人によろしく、

みたいな自転車操業かな?

前年比をクリアするために出店ラッシュしていくけどいずれは衰退して潰れて行くチェーン店みたいやな。

原発が全部止まった時も結局電力は何とかなってたはずやのに、

原料コストがどうたらこうたら・・・

そこは元々本来あるべき政治家とか偉い人の仕事やと思うねんけどなぁ。

 

海の水温が上がって生態系に大きな影響が出てるニュースをよく見る。

これには黒潮の大蛇行が続いてるせいってのもあると思うんやけど、

実際1度違うだけで生物にとっては人間が気温で感じる5度とか10度変わるって言われてる。

原発が稼働するとその海域は7度変わる。

その影響こそ「想定外」を生むんじゃね?

 

あと10年ほどで海の生物全てを足した量より海のゴミの総量の方が大きくなるって試算がある。

地球上の全ての植物が吸収してくれる二酸化炭素の量の何万倍もの二酸化炭素を吸収をしてくれる海。

日本に春夏秋冬をもたらしてくれるのも海のおかげ。

オレには難しいことはわからんけど、

今の人たちが勝手に将来を担保にして今を生きるとか、

「未来」みたいに形のないものまで金に代えるとか、

残念な方向にしか海が変化していかないとか、

何かそれってイヤな気がしてます。

キレイな川やキレイな海を見ると、

「お~!」

って感動したりするけど、

元々本来川や海ってのはキレイなものやったはずなんですよね。

感動じゃなくて当たり前なのがたぶん本当の姿やった時代があったはず。

港湾部のボラやシーバスやチヌなんて臭くて食えん!

たぶん臭くて食えんようにしてしまったのも人間なんでしょうね。