私の主人はとても忙しい。

というのは仕事を普通に(というかすごく忙しく)しているのにもかかわらず、週に2回も夜間でMBAのためのクラスを取っているからだ。

私達がこの街に引っ越してきたのも、そもそもこの夜間のMBAのプログラムに主人が行くためだった。

私達がここに来て、この8月で早くも3年だ。

主人は忙しい生活をずっと続けて来た。


先日、主人は他の30名の学生とともに、最初の10コースを全てAという成績を修めた人々に送られる賞の表彰を受けた。これは名誉なことだし、それを祝うためにその生徒の連れ添いも簡単だが表彰式に招待された。


主人の場合は今もう17コースまで終わっていて、なんと先学期初めてBをとってしまったのだが、16コースまではずっとAだった。表彰された人たちはそれぞれ今の成績はどうなっているかはわからないし、また主人のように今年卒業する予定の人もいれば、来年の人もいた。でも皆仕事をしながら、夜間勉強。そしてそのための勉強で必死になっている人たちばかり。偉いなと思った。


前から知りあいになっていた国際結婚の日本人の女性のご主人も表彰されたので彼女も来ていた。

夜間のビジネススクールにいく夫を持つというのはかなり辛い。

特に子供がいると、本当に辛い。週末は父親はクラスのためのミーティングや勉強でほとんどいないし、勿論平日もそうだ。

専業で主婦、母親業をしている人は少ないので、彼女はそういう点でも同じ境遇にいる貴重な存在だ。

2人でいろいろと気持ちを語りあったら、本当に似ている。やっぱりそうか、私1人じゃないんだ、そう思ったら随分気持ちが楽になってきた。

彼女には2歳と4歳の女の子がいる。偉いな、って感心してしまい、自分がわがままだなと反省させられた。