結婚式に出席すると、いつも誓いの言葉などのときに何とかなく、深く考えさせられて、涙が出そうになる。これは自分が今は誓いにのっとってちゃんと生きていないと思うからか、それとも単に涙もろいだけなのかわからないのだが、とにかく涙が出ないように必死になる私である。かお


今回の結婚式はカリフォルニアのMILL VALLEYという小さな町で行われた。

サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡ってちょっと北東に言ったところにある。この町の人口は約1万3千500人。90%以上が白人。でも驚いたことに日本人も1%近く居るとか。

友人のVとフィアンセのPがここで結婚すると決めたのは、Pがずっとこの町で育ったからだった。現在彼の両親はMILL VALLEYよりも数時間北に住んでいるのだが、彼はこの町で有名らしく、特別にいろいろと許可をしてもらって、音楽を夜までガンガンかけたりすることが出来た。


結婚式は午後5時から。

Vから絶対に遅れないでと主人は念を押されていたので、サンフランシスコの南にある私達が滞在している郊外から早めに出たので、目的地にもかなり早めに着いた。車に途中でガソリンを入れたりする余裕さえあった!


でも、SKは長い間車にドレスでは乗れないので、現地で車の中で着替えることにしてあったので、早く着いたのは良かった。

SKはかなりいろんな洋服に興味があり、どれを着せるかなかなか決まらず。

でも、主人の両親の持ってきてくれたスカートと上着+ショール(チュルニとかドゥパタと言う)のレンガ(Lehnga)を着せることに。というのは、かなりそれは正式なドレスだし、それを他に着せる機会はないから、ちゃんとそういう機会が到来したときに着せた方がいいかなと思ったから。

Vの両親や数人のインド人もいるし、主人の両親も喜ぶし、まあわざわざそこで普通のドレスをって頑張る必要もないかなと思って。それに、私の目標としてはSKはインド人としても受け入れられる子になってほしいので、こういうのもちゃんと着こなせないといけないし。(写真を載せたいのですが、

残念ながら、カメラを忘れたので、義父が戻ってきてから改めて載せることにする。あしからず。)


結婚式は外で。外の木の茂る素敵な庭の所で、結婚式は行われた。キリスト教と言っても、とてもリベラルな感じで、女性の司祭は本当に基本的な道徳を説いていた。Vは昔から細かったが、益々細くなって、本当にモデルのように見えた。シンプルな白のドレス。背も高いので本当に美しかった。彼女の笑みは満面に。ちょっとわざとらしくも見えたが、彼女の性格を考えるときっと本当に嬉しいのだろうと思った。


こんな美しい彼女を見て、主人は一体どう思っているのだろうなんてちょっと思ってしまった。「逃した魚は大きい」かな??? でも、今では彼女は博士でNASAで働き、いろいろな意味で主人とは全く違った人生を送っている。とてもアクティブな彼女はマラソンやロッククライミングなどに挑戦している。彼女はPに出会って本当に良かったんだろうと思う。だって、Pもそういう風にアクティブだし、2人は火星探知のためのロボットを一緒に作ったりして、共に、いろいろと宇宙をまたにかけて活躍しているのだから。

昔私は自分が同じ分野の人でない人と結婚したのは良かったと思っていた。

でも、この数年、それは違うと感じている。もし、主人が同じ分野で働いていたら、きっともっと私の気持ちをわかってくれていると思うし、2人で同じ夢を追いかけることが出来たのに、と残念に思うのだ。勿論、分野が違うからって今更それを理由に別れたりはしないが、でも、共に夢を追うっていうことの大切さを私は軽んじていたような気がする。


誓いの言葉。とても感動的だった。2人とも人として尊敬しあい、愛し合っているという感じだった。2人が付き合う前の友人での年月はなんと6年。だから、2人には強い友情もある。


そう、友情。それが私と主人にも合った根本的なものだった。でも、それがこの数年崩れてしまったと思う。私達はもう親友ではない。親友だったら言わないこともお互いに沢山言うし、お互いを傷つけすぎだと思う。


誓いの言葉には胸を打たれた。そして、指輪の交換。2人をつなぐ大切な絆。


私の主人は私達の結婚指輪がきついと言ってすぐ外すので、この旅行に持ってくるのを忘れてしまって、していなかった。交換の場を見て、私達の今の姿と、幸せに結婚する2人の姿が何故か対照的だった。寂しかった。


SKは静かにじっと式を見つめることが出来、またバイオリンの演奏が気に入り、バイオリンを弾くまねをし続けた。

静かにし続けたし、特別に可愛いドレスを着ていたので、皆に注目されたり声をかけてもらい、SKはご機嫌!

そして、お嫁さんのVに抱きしめてもらってもっとご機嫌になっていた。ニコニコ