これからとても寂しくなる。しょぼん

大切な友達にお別れした。

多分、SKにとっては、初めてのお別れ。

SKが言った。「SJちゃん、N街に行っても、元気でね。」彼女はその意味がわかっているのだろうか?

すると、SJちゃんが答えた。「うん、またTPで会おうね。」SJちゃんはいつも行っていたTPという日本の子供ための集まりにまた9月から行くつもりでそこで会おうね、というような挨拶をした。

SJちゃんのママのKさんはどう説明しようかな、と困った顔をした。


SKにはお別れだとわかっていた。カードを一緒に一生懸命につくったし、私が何度も「お引越しするからSJちゃんには会えないのよ。」って言ったから、口先ではわかったふりをしていた。

そして、いつもはしないHUGをして・・・・。

でも、本当には・・・・まだわからないだろうな、引っ越すっていうのがどういうことなのかは。


Kさん、SKと同じ歳のSJちゃん、そして弟のMJ君。昼間に会っていたので、SJちゃんのパパとはあまりお話しなかったが、KさんとSJちゃん、そしてMJ君は私達親子にとっては大変大切な存在だった。


彼女の娘SJちゃんはSKと同じ2003年4月生まれ。6ヶ月の時からずっとお友達だ。彼女もSKと同じでママには日本語、パパには英語。

でも、2人はちゃんとした綺麗な日本語で話しながら一緒に遊んだ。

とても仲が良かった。お互い大好きだったようだ。


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2003年8月半ば。私達夫婦と4ヶ月のSKは中西部のこの街に引っ越してきた。主人がMBAを夜間で始め、新しい会社でFULL TIMEで働くことになったからだ。個人的知り合いは1人もいなかった・・・・。 私の家族が引越しの手伝いにきてくれたり、私が前の仕事のことで賞にノミネートされていて、その授賞式に参加するためにニューヨークに行くことになって、父が来てくれたりして、ここで落ち着き始めて、友達をつくろうと思ったのは、2003年の10月だった。


2003年の10月。孤独を感じ行ったところは、MOPSというミーティングだった。MOPS (Mothers Of Pre-Schoolers)という集まりは、0歳から6歳の子供を持つ母親のための集まりだ。クリスチャンの集まりだが、コミュニティー全体から人々が行かれるようになっている。このMOPSというのは、全米で沢山存在しているのだ。私は最初自分はクリスチャンではないので(私の宗教観はかなり複雑なのです! これは、いつかまた書きます)どうしようかと躊躇したのだが、それでもやっぱり知り合いを作らねばという危機感のようなものにかられて、ミーティングに参加することにした。

場所は家から徒歩3分のところにある大きな教会。 そのミーティングは教会の地下でおこなわれた。子供は上で無料であずけられる。SKをアカチャン室において、下の階に行った。部屋の入り口で登録を済まして、案内されたテーブル。


“Is there anyone sitting here?” (ここ空いていますか?) と訊いて、座っている女性の隣に座る。彼女はアジア系の女性だ。携帯で電話をかけていた。電話が終わると、彼女が笑顔で話しかけてきた。

“Are you Japanese?” と突然彼女が言った。

“Yes.”

その後の会話は日本語になった。

それがKさんとの出会い。


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それ以降、KさんとはこのMOPSではなく、プライベートにお付き合いすることになった。娘達が1歳になってからはTPという子供の集まりに参加して、毎週月曜日に会っていた。


私が車を運転するようになってからは、彼女と会いやすくなった。


Kさん、彼女はとても実力のある女性だ。この街の有名な学校で日本語教師をしていた。

今は専業で母親業をやっているが、いろいろな意味でしつけ、言語のことなど私と感覚が合う。

だから、彼女がいなくなってしまうのは寂しい。

N街にいっても、頑張って、元気でいて欲しいな。