この頃、SKはペンやクレヨンの使い方が急に上手くなった。

本当に全然できなかったのが、人を書いたり、塗り絵をしたり出来るようになった。

ああ、随分大きくなったんだなとびっくりしてしまった。


友達のKちゃんは塗り絵がとっても得意だ。全然はみ出さずに出来る。

SKは3歳にしては上手だが、Kちゃんのように完璧ではないのだ。


SKは塗っていたが、ちょっとよそ見をしたので、ちょっとだけはみ出てしまった。


厳しいKちゃん、「あ、SKちゃんのぐちゃぐちゃ!」


するとSKはすっかり傷ついたらしく、「Kちゃん、SKのぐちゃぐちゃだって!SKちゃんと練習している最中なのに。」と何回も嘆く。


私は、「そんな、SKちゃん随分上手になっているわよ。ちゃんと出来ているし。練習して偉いわね。」という。


KちゃんもSKも2人とも同じ事を何故か何回か繰り返して言っていて本当にひつこかった。




もうひとつ、KちゃんとSKの会話でおもしろかったことがあった。

塗り絵のひとつに海賊の絵のかいたヘアバンドがあった。

SKは日本語でそれをなんていうのかとちょっと戸惑っていた。

そして私に「ハットよ」と言った。

するとKちゃんすかさず、「違う!HAT」と英語の綺麗な発音!

Kちゃんは日本人の両親だが、昨年夏以降からPRESCHOOLに週3回通っているので、すっかり英語に慣れたらしい。

そしてそのHATの発音も完璧だった。


おもしろいのは、SKは勿論、HATと完璧に発音できる。しかし、彼女は私に日本語で言いたかったのだが、適当な言葉が見つからず日本語化させた英語を使ったところ、それをKちゃんにすかさず指摘されたわけだ。


SKはちょっと困った顔をしていた。

自信にみちたKちゃん。


複雑な状況のバイリンガル生活をしいられているSK。特にうちは厳しく英語と日本語を混ぜないと教えているので、SKの言語生活には大変なものがあるのだろう。


でもKちゃんにはその背景はわかっていない。


言いたい事ははっきりと指摘する。それが3歳。

仲良くても厳しいな。


3歳児面白い。