3年前の夏、私達はそれまで約10年住んでいた町を去って、この街にやってきた。あの時、私には知人は0だった。あの時は0歳の娘SKと忙しい仕事と夜間のMBAに通う主人と3人でこれから友達が出来るのだろうかと途方に暮れていた私。
あれから3年経って、この街のこともわかってきたし、知り合いや友達も出来た。
今住んでいる建物にはこの街に越してきてから1ヶ月でやってきた。
最初の1年はアパートを借りていたが、昨年の夏、自分達のマンションを同じ建物の上の階に買ったのだった。SKのプレイグループのお母さん達、日本語・日本文化のクラスのお母さん達と仲良くなったり、その他のつながりができたりといろいろとつながりが出来てきた。そして、SKは私達の住んでいる建物で大変かわいがってもらっている。住んでいる子供達の中でSKが一番下の女の子なのだ。SKより下の子は6-7人いるのだが、何故かみーんな男の子。だから、SKはいつも得をする。それと大人が大好きっこのSKだから、いろいろとかわいいことを言うのだ。悪く言えば外面がいい子なので、SKは皆に好かれる(大人に)ようだ。
主人はやっとMBAを終えた。それは大変嬉しいことだ。今の仕事はそれなりに良い。でも、時間に関係なく電話がかかってくるし、(昨日は夜中11時~2時に何回もかかってきて、その後は明け方5時にかかってきた)とにかくストレスが溜まる仕事だ。そして、彼の現在のボスは彼の努力を自分の得点にしているような人なので、彼としてはあまり嬉しくないようだ。
今はまだ積極的に転職の口を捜しているわけではないのだが、先日、彼の昔のボスがヘッド・ハンターに彼を推薦したとかで、彼に電話がかかってきた。それは、彼がやっているよりもずっとMBAで習ったことを使う仕事で、ある意味では彼の夢のような仕事だった。彼のバック・グラウンドではちょっと高望みではないかというような仕事。
でも、電話での面接を受けた。まずはヘッド・ハンターと。その後、ヘッド・ハンターの上の人と。そして、会社の人と。主人の予想に反して、それらの面接を通って、今度は現地での面接へ行くことになった。主人はそれでも多分ダメだろうという見解だ。でも、どうせ行くなら自分のベストを尽したいから、勉強するつもりだという。この会社があるのは、なんと・・・・カリフォルニアだ!
私には好きなこの街。友人や知り合いもいる。
それでも・・・・・やっぱり今住んでいるこの街を去ることになったら・・・・と思うと何だか喜べない。
主人の面接を応援したい反面、う~ん!と暗くなっている自分がいる。
主人はこの3年、勉強と仕事。学校で仲良くなった友人の1人は来週OHIOに引っ越す。そして、もう1人もDCかNYに行こうと思っているようだ。だから、彼には会わなくなったら寂しいなと思う人はこの街には少ないようだ。
でも私は・・・・。