濾過装置 | 保存版印刷虎の穴

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●投稿者:田舎の印刷工  投稿日:2020年10月 9日(金)12時38分2秒

 皆さんにお聞きしたい事があります。
当社の機械は20年程前の機械になるのですが、当然周辺機器も当時の物です。
湿し水の冷却タンクに濾過装置なんて付いていません。
夏場の水交換サイクルが週一で、特殊なインキを使うと直ぐに交換してます。
多分もっと使えるとおもいますが...
冬場は1ヶ月で交換してます。
濾過装置が付いていたら、どれ位の周期で変えておられるのでしょうか?
いくら使っても水は透明なのでしょうか?
成田さんに聞くと、濾過装置はな...などと返って来そう。

 

●投稿者:成田祐司  投稿日:2020年10月 9日(金)14時04分20秒

 私は、濾過機を売る立場の人間ですぞ~(笑)
正直なところ、濾過機を付けて印刷していて、
上手な人は、1年間、水交換無く透明な水で
印刷されてますね。普通は半年位ですかね。

でもね、濾過機を検討する前に、なぜ、水が
汚れてしまうのか?を考えなきゃアカンです。
多くの場合、ローラーメンテが悪いってのが
一番の原因なんですわ。ローラーが古いとか
ベアリングやホルダーが悪くて、ガタ付いて
しまっているとかが、一番アカンです。

例えば、印刷通販さんの、ド素人オペレータ
さん達は、ほとんど湿し水を汚さないんです。
もちろん濾過機を使って頂いてますが本当に
キレイなもんですわ。それに対してベテラン
古株オペレータさん達はメチャ水を汚します。

昔ながらの、旧態依然とした古い印刷技法から
抜け出せないベテランさんは、最悪ですわ~。
なんで、通販のド素人に出来て、ベテランに
出来ないのか。一番の差は、やはりメンテなん
ですが、それよりもね、インキを絞る、湿し水
も、しっかり絞る!って言う基本を、今一度、
シッカリ見つめ直すべきでしょうね。その上で
濾過機を付ければ、万全ですわ。(^_^)v

 

●投稿者:田舎の印刷工  投稿日:2020年10月 9日(金)21時48分38秒

 そうくると思ってました。
ありがとうございます。
夏場に4日位印刷機を動かさなかった時などの、水槽や中継槽の水の濁りは、
ろ過装置を1時間動かしてたら綺麗な水になるんでしょうかね?

ローラーメンテってグレーズ処理とニップ管理が基本と思うのですが、
ニップは取説に書かれている通りにやれば良いと思うんです。
グレーズ処理って各社やり方や薬品など違うと思うんです。
そこが極秘かもわかりませんが、そこが知りたいんですよね。
自分が昔の印刷技法かどうかも比較するものが無いので分からない。
生き詰まる田舎の印刷工です。

 

●投稿者:  投稿日:2020年10月 9日(金)23時12分30秒

> そうくると思ってました。
> ありがとうございます。
> 夏場に4日位印刷機を動かさなかった時などの、水槽や中継槽の水の濁りは、
> ろ過装置を1時間動かしてたら綺麗な水になるんでしょうかね?

 濾過装置が付いているので、少しばかり。
夏場に4日程度の連休があった場合ですが、工場の環境で変わってくるように思います。
休みの日でも空調入れてますな会社で有れば水を抜く必要は無いと思います。
そうで無い場合は?当社は平地より少し高い場所に工場があり休日は空調もついていない為今年のお盆は、水を抜きました。水が腐食するのが嫌だったので。
水を抜いて真水だけ入れて放置(これは、成田さんに相談してそのようにしました)しました。

湿し水の透明度?(色は透明ではなく少し赤黄色の様な感じになってます。私の使い方が良く無いのかもですけど)ただ、濁りはまったく無いです。

透明度と濁りは分けて考えた方がよいと思います。
湿し水が多少変色しても全く問題無いですよ。

あと、濾過装置を1時間動かしていたら水は綺麗になります。多分…肝はフィルターなので。詳しくはメーカーさんまで。

 

●投稿者:成田祐司  投稿日:2020年10月10日(土)00時57分13秒

 湿し水の汚れ方、濁り方って言う評価に関しては、
凄く個人差が大きいんですよ。「メチャ汚れる!」
と言うので行ってみると、それほどでも無かったり
「キレイです」と言ってる所がゴテゴテだったり。

なので実際に、その場に行って私自身の目で見ない
と判断は出来ないんですわ。和さんの所は、お邪魔
させて頂き、実際に私の目で、設備も、和さんの
素晴らしい技量も見て知っていますから、和さんの
悩みや疑問には簡単に答えられるのですが、正直、
田舎の印刷工さんの場合は、全く分かりません。

夏場に4日間放置しただけで濁る。と言うのならば、
バクテリアの発生を、まず指摘するんですがそれも
正解かどうか分からない。…私が印刷工場にお邪魔
すると、印刷機の周りをウロウロしてますが、あれ
メンテや清掃の状態だけじゃなく、使ってる溶剤や
資材等も見てるんですわ。それらの中には湿し水を
泡立てたり、濁しやすい物も有ったりしますから、
それを発見すれば、使い方のアドバイスをします。

でもね、それよりも大問題は、刷り方なんですよ。
田舎の印刷工さんが言う様に自分の刷り方が本当に
正しいかどうか、それは疑ってみないとアカンです
よね。…上手い、下手は別にして、正しいと言う中
にも範囲が有ります。例えば、和さんの技量は、
正しい中でも、かなり上位の方に位置しています。
でもね、刷り方だけで言うならばね、印刷通販の、
ド素人さん達は、もっと上位なんですよ。

要するに、どんなマニュアルに従って、教育されて
いるかなんですわ。残念な事に、正しくない技法で
教えられてしまってる現場さんが凄く多いんですよ。
基本が正しくないから、余計な苦労をしなくては
成らなくなってしまう。そう言う方達を一人でも
多く助けてあげられればと思い、この虎の穴や私の
ブログや本で活動をしてるのですが、やはり実際に
現場を見てみないと、正解が分からないんですわ。

私は40年以上、印刷業界で、ご飯を食べさせて
頂きました。印刷会社を辞めて、機材メーカーで
アドバイザーを始めたのは、印刷業界に対して、
恩返しがしたいと言う思いからです。
田舎の印刷工さん、御社の現場へも、一度お邪魔
させて頂ける機会が有るとイイですね。