今日は暖の誕生日

27歳になるはずの

 

アイスケーキを買ってきてもらって

いつまでたっても忘れることのない

嬉しそうに頬張る笑顔が浮かぶ

 

お茶を入れる程度なら動いてもいいと言われ

一か月ぶりにコーヒーをいれた

 

思い出した

子どもたちが生まれたとき

光り輝いて見えたの

しばらく忘れていた

ああそうだった

小さな体いっぱいのエネルギーが

私の体いっぱいにしみてきて広がって

希望

未来

慈愛

満ち足りた時間

 

あのとき私は

生まれたばかりの赤ちゃんから

未来そのものを受け取ったのだと

 

それからいつでも子どもは私の未来であり続けていたの

私は未来へ進む子どもの一歩後ろを歩いていたの

 

暖がいなくなった時、私の未来も一度途切れてしまったかのように感じていた

 

もう10年近く 私は未来を見失いながら過ごしてしまったみたい

 

ああそうか

もしかしたら私も 本当は光をまとって生まれてきたはずなんじゃないかな

いつの間にか忘れてしまったそれは大事な忘れ物かもしれない

なんだか迷子になってしまったような時間

 

それが私の10年