一次は通るけど、二次は祈られる。
最終面接まで行ったのに、祈られる。

何が違うか?

当たり前だが、面接官が違う。
会う人のリズムが違う。

さて、コミュニケーションの技法で、
ミラーリングというものがある。
相手の動きを真似る技法だ。

人間は、自分と同じものに安心感を
覚える。共通の話題や共感する思いが
あったら、親近感を覚える。
それは、人の動きもそうだ。

もし、あなたが、
お店で飲み物を飲んだ時に
気づいたら、目の前の友人も飲んでいた。
自分が泣いたら、相手も泣いてくれた。
一緒に笑ってくれた。
普段、意識していなくても、
同じ動きをしてくれる人は、
親近感が強まるはずだ。

つまり、

飲み物を相手が飲むときに、
自分も飲む。腕を組む時に、
自分も腕を組む。
身を乗り出したら自分も
乗り出す。

このように相手の動きを
真似ることで、潜在的に
親近感を覚えさせるという技法だ。

ただし、目上の人の前で、
同じ動きをして、腕などを
組んでも偉そうだと逆効果に
なりかねない。

また、相手にリアルタイムで
真似していることがばれたら、
気持ち悪いと思われることも
あるだろう。

一番、ここで伝えたいことは、
相手のペースに合わせるということだ。

これまた、ペーシングという技法がある。
相手のリズムに合わせるというものだ。
例えば、頷く時の速さだ。
人によっては、早く何度も頷くし、
一回だけ深く頷く人もいる。
同様に、話す速さも、人によって違う。
まくし立てるような速さで話す人もいれば、
ゆっくり丁寧に話す人もいる。

イメージ的に、早く話す人はせっかちだ。
答えを早く欲しがる傾向がある。
そんな人に、遠回しに丁寧に説明しても、
飽きられてしまう。結論が先だ。

イメージ的に、ゆっくり話をする人は、
言葉を噛みしめ、状況を判断したい人だ。
そんな人に、焦って早口で話しても、
相手はついていけない。
しっかりと、時系列などを、
説明するのが重要だ。

上記はあくまで、一例である。

さて、あなたは、早口だろうか?
ゆっくり話すだろうか?
例えば、自分のペースと
全く違うリズムで話されたら、
どうだろうか?

きっと、落ち着けないだろう。

冒頭の話に戻るが、
一次の面接官と最終面接の社長は、
同じペースだろうか?

あなたは、相手のために、
話すペースを考えているだろうか?

もし、そこに気づいていなければ、
最終面接で、社長の親近感は得られないかも
しれない。

自分のペースを守ることは重要。

ただし、相手のペースに合わせることは、
コミュニケーションにおいて、
さらに重要だ。

以上