米それ自体を食べ過ぎるのは糖尿病の原因因子にはなり得ますが、現状、米の消費量と糖尿病患者数に相関関係が無い事から、日本人が米を食事で摂取する事に関しては糖尿病の原因になりにくいと推察されます。
 
では、糖尿病患者が減らない原因は何か?
 
糖尿病の原因に血糖値の急上昇があります。
現代人はこの部分で糖尿病原因因子を作っています。
ここで漬物の消費量ですが、漬物の消費量も米と同様減っています。
漬物には血糖値を上げにくくする効果、火を入れないので栄養の損失が少ないという利点があります。
これらを摂取しなくなったという事は、上記のメリットを享受していない、という事です。
元来、米食には漬物がセットであり、米単体で食べると血糖値の急上昇を招きますが、漬物のお陰で血糖値の急上昇を抑えていたわけです。
この事から、現代人の糖摂取方法が大きく間違っている、間違った食事をし続けている、という事になります。
コンビニやスーパーで気軽に食べられる物、多くは糖質メインの加工品であり、そこには米と漬物のように、血糖値を穏やかにする工夫が成されていません。
あったとしても、トクホのように食べ合わせを考えない単品の、これも加工品。
漬物と米は食べ合わせも良く満足度の高い物です。
コンビニでおにぎりを買うと同時に、近所に漬物屋があれば漬物を買って一緒に食べれば良いわけですが、漬物屋は軒並み潰れている始末。
更にはおにぎりというよりは、小麦加工品が手軽で食べやすいという事で人気なのもあります。
特に京都はパンの消費量が国内でも極めて高かったりします。
 
日本人の健康を取り戻すためにも、漬物をもっと多くの人に気軽に美味しく食べて貰えるようにしなければ、と感じております。