WHOが推奨している塩分摂取量は5gです。
 
日本人は平均10g~13g摂取しており、WHO推奨の2倍以上摂取しております。
 
塩分摂取は高血圧、心疾患、その他疾病の原因因子と言われます。
 
漬物はその中でも真っ先にやり玉に挙げられる食品ですが、実際日本人は漬物からどれほど塩分を摂取しているのでしょうか?
 
ある研究では漬物を食べる人で一日1g程度とされています。
 
全体の8~10%といったところです。
 
これについて多いように感じますが、醤油は24~26%です。
 
さらにラーメンを汁まで飲んだ場合、6~7g。
 
その場合なんと60%、という驚愕の数字です。
 
WHO推奨だと100%超えてしまいます・・・
 
この内容で、漬物が高塩分食品と言われるのは妥当だと言えません。
 
 
更に漬物は野菜です。
 
野菜にはカリウムが入っております(含有量は野菜による)。
 
カリウムはご存知の通り、体内でナトリウムとのバランスを取る重要なミネラルです。
 
例え漬物を食べまくってラーメンと同じ6gの塩分を摂取したとして、ラーメンとはそもそもの栄養素が違うので、ナトリウムの影響と言うのは体内で相当の差があります。
 
昨今欧米化が進み、日本人は脂質の多い食事をするようになりました。
 
漬物というのは火を通さないので、野菜の栄養素が生野菜レベルで含まれています(加工による)。
 
 
しかし昨今は漬物離れ。
 
そこに欧米化の脂質過多。
 
ご存知の通り、肉などに含まれる飽和脂肪酸を過剰に摂取しますと、悪玉コレステロールの増加を招き、動脈硬化も併発します。
 
更に昨今流行っております不飽和脂肪酸の摂取も過剰になりますと、オメガ3等は大変酸化しやすいですから、体内で最悪の過酸化脂質が生成されていまいます。
 
これらの事から伝統的な和食であった場合日本人の塩分摂取量に関して、漬物を食べたところで影響は少ないが、欧米化された食においては一日の塩分を極めて控える必要がある、と私は考えております。