推測 | 秘密の35年☆赤い糸の行方

秘密の35年☆赤い糸の行方

何度別れても、切れることのなかったふたりの糸。二股だったときも、彼が「あの人」と結婚してしまったときも、わたしが海外で暮らし始めたときも。音信不通6年、14年ぶりの再会から、再び動き始めた恋。国境を越えた超遠距離・婚外恋愛。

<「本題」の続きです。>

実際の話はもっと長かった。

だけど要点だけをはしおって書くと、
大体こんな感じだった。



テーブルの向こう側。

ちょっと早口に、そして時折
愉快そうに話す彼。

今だからこそ、そんなふうに
語れるのだろう。

わたしは話を聞きながら、

「やっぱり思った通りだったな」

と何度も心の中でうなづいていた。



異動のことをメールで知らされたとき。

「大丈夫?」

とこちらが聞く前に、向こうから

「大丈夫だから」

と言ってきた。

わたしはその言葉を
そのまま受け止めようとした。

受け止めようとして、
でもすぐに考え直した。

そんなわけがない。

絶対に凹んでいるに決まっている。

また前回のときのように
うつ病になりそうなぐらい
気が滅入っているかもしれない。

そしたらどうしよう。

そんな心配をした。



だけど。

励ましや慰めの言葉をかけたって、
なんにもならないことも知っていた。

彼に大丈夫だと言われたのだから、
わたしはそのまま
信じたフリをしていればいい。



その後。

本業ではなくなってしまったけど、
彼が自分の好きなテレビの仕事を
続けていると知った。

なんとか自分の中で
折り合いをつけたのだろうな。

そう理解した。



わたしの推測(?)は
間違えていなかった。

彼はやはりとても悩み、苦しみ、
そして自分で出口を見つけたのだ。



好きな仕事をしたい。

でも家庭を持っている以上、
会社を辞めることは
出来ないだろう。

彼の子供たちが成人するまで、
まだ何年もある。

会社に縛られながら
なんとか抜け道を探して
好きなことをやっていくしかないのだ。

(続く)

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