こんばんは。
神谷です。
もうすぐクリスマスですね。
なぜか、日本ではクリスチャンでもない人もワクワクするイベントです。
今日紹介する百田直樹氏の『輝く夜』 は、
クリスマスの話です。
来る、クリスマスに備えて、『輝く夜』を読んで今からワクワクしてみるのはいかがでしょう。
もしかすると今現在は、クリスマスに特に予定がないかもしれません。
でも、 あきらめずに、笑顔でいれば、大逆転はやってくるかもしれません。
『輝く夜』の著者は、『永遠の0』 を書いた百田尚樹氏。
『輝く夜』 は、百田氏の二作目となる短編集です。
硬派な小説を期待して、『輝く夜』 を買いましたが、180度違いました。
5編の幸薄い女性が、クリスマスの夜に、とてもとてもとても、幸せになる話です。
本当に読み終わった時にほんわかしてきます。
「こんなうまい話はない!」といいたくなるところですが、小説なんですから、何でもアリですよね。
せめて、クリスマスの夜はすべての人が幸せになれると思った方が自分自身も幸せになれると思います。
ちょっと、ネタバレですけど、一話目の「魔法の万年筆」を紹介します。
恵子は34歳の事務員。
アパートの隣に住む藤沢健作とは仲は良いが、恋人ではない。
恵子には弟がひとりいる。
その弟は、会社の取引先の倒産が原因で、連鎖倒産の危機にある。
そして、恵子はなけなしの貯金200万円を弟の口座へ振り込んだ。
その次の日のクリスマスに、何と会社からリストラの通知。
ついていないと思いながら歩いていると、帰る道でホームレスの姿が目に入る。
気にはなったが、自分だって貯金無しで、明日はどうなるかわからない身。
無視しようと思ったとき、ホームレスと眼があってしまった。
恵子は、そのホームレスにハンバーガーのセットを渡し、立ち去ろうとした。
そうしたら、そのホームレスから声をかけられ、一本の鉛筆を渡される。
なんと、そのホームレスが言うには、自分は「サンタクロース」なのだと。
3つまで、その鉛筆で書いたことが叶うと言われた。
恵子はうさんくさく思いながらも、一人で入ったレストランで、アンケート用紙の裏に、
「美味しいケーキが食べたい」と書いた。
そうすると、ウェイターが
「当店からのクリスマスサービスです」とケーキが恵子の前に。
恵子は、単なる偶然と、苦笑しながら、願いが叶うのだったら、弟の会社が立ち直るようにと書いてみる。
携帯の電話がなって、弟から「融資が受けられたんだ。そして、大きな仕事も同時に入った・・・・」と。
恵子は「本物かもしれない」と思い、三つ目の願いを考える。
何を叶えよう。
失業したのだから、素敵な仕事に恵まれるとか・・・・。
そして書いたのが、
「藤沢健作がスターになりますように。」
結局、自分が幸せになるための願いはしなかった。
恵子はレストランを出てアパートに帰る道で、あわてている健作に出会う。
健作は、恵子を探していて、テレビドラマの準主役に抜擢されたと伝える。
そして、
「ずっと好きでした。初めてあった日からずっと-。6年間ずっと想っていました。でも、俺は売れない役者だし、お姉さんを幸せにする自信がなかったから、今日まで言えなかった。だから、このまま打ち明けずに、黙って故郷に帰るつもりだったんです・・・・。」
☆ ~メリー クリスマス!~ ☆
あまりに長くあらすじを書いてしまいましたf(^^;;。
私は、読んでいる途中で、「猿の手」のパターンで、願いが叶うとそれに対する反作用みたいのがあって・・・と思ってしまいましたA(^^;;。
こんな、クリスマスの夜に必ずハッピーエンドで終わる話が、あと4つあります。
いい話が読みたいなという時には、気軽に読めて、そして、ホッと暖かくなれる、『輝く夜』 はそんな本です。
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