健康のため、できるだけエレベーターには乗らないようにしているのですが、入院中、久しぶりにエレベーターを利用してみて気づいたことがありました。
たとえば、1階で、4階に行こうと思ってエレベーターの呼び出しボタンを押すとします。
その時、エレベーターの箱は、3階にいたとしましょう。
エレベーターの扉の横にある階数を示す明かりが、3、2、1……と降りてきます。
1階の僕の目の前で扉が開き、誰かが降りてきます。
でも、エレベーターの行き先を示す矢印は下を向いたまま。
誰か、地下1階で呼んでるのかな?───
と思い、ちょっぴりもどかしい気持ちで乗らずにいると、エレベーターの扉がゆっくり閉まります。
と!───
すぐにエレベーターの扉が再び開くではありませんか!
行き先を示す矢印は、上を差しています。
え?───乗っていいわけ?
半信半疑で乗り込んでみると、行き先の階を示す明かりは何もついていません。
4階のボタンを押してみれば、何事もなかったかのようにエレベーターは上昇し始めます。
さて───
なぜ、このエレベーターは、1階でいったん扉を閉めたのでしょうか?
しかも行き先の矢印を下へ向けたまま。
エレベーターは地下へ向かいませんでしたから、地下で誰かが呼んだわけでも、また、そこまで乗っていた人が間違えて地下1階のボタンを押していたわけでもありませんよね。
僕が下へ行くボタンを間違えて押していたならば、話はわかるのです。
でも、僕は押してません。
ならば、1階についたら、そのまま矢印を上に切り替えて、僕を乗せてくれてもいいですよね?
扉をわざわざ閉めてから開け直さなくたって。
扉の開閉1回ぶん無駄ですよね?
これが、上の階から誰も利用してなくて、無人のエレベーターを呼び出した時は、1階ですぐに矢印は上を向き、扉は開いたまま乗れるのです。
別の人が上から僕が待っている階に乗って来た時に、この、一見無駄に思える扉の開閉が起こるのです。
キミは東京駅で折り返す新幹線か!
扉を閉めている短い時間に清掃してたりして。
こんなエレベーター、初めてです。
どうしてなんだろう?