トイレの「眼」と「2001年宇宙の旅」 | ごんたのつれづれ旅日記

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バスや鉄道を主体にした紀行を『のりもの風土記』として地域別、年代別にまとめ始めています。
話の脱線も多いのですが、乗り物の脱線・脱輪ではないので御容赦いただきまして、御一緒に紙上旅行に出かけませんか。

当直の時や、夜、帰りが遅くなったときに入るトイレ───

ちょっぴり不気味ですよね!

あ!怖い話じゃないですから!

男子トイレの小用便器の上には、感知器がついています。


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便器の前に立って小用を済ませて便器から離れると、自動的に洗浄水を流すための感知器です。

なかには、便器の前に立った瞬間に、一度便器を洗浄してくれる、懇切丁寧、至れり尽くせりの感知器もあります。

これって───

暗闇でも感知するんですよ!

1回、夜間に明かりをつけずに小用便器の前に立ってみたら、ちゃんと水が流れました!

ってことは、人の影を探知しているのではなくて、赤外線でも出ているんでしょうね。

───って、当直中に何やってんでしょうか、僕は。

前に立つと、それまで眠ったように消灯していた感知器が、まるで目覚めたように、カッ、と赤い光を発します。

これ、僕と同じくらいの世代の方、何か思い出しません?

そう───

スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』に出てくる木星探査船「ディスカバリー」号のコンピューター「HAL9000」。

途中で反乱を起こす、あのコンピューターです。

最初はこまめに乗組員の健康管理や宇宙船のシステム管理を行ったり、チェスの相手をしたり、優秀なコンピューターだったのですが、ひょんなことから乗務員全員の抹殺を企てるのです。

密かに、離れた場所で、狂ったHAL9000の機能停止を相談する乗組員の口元を見つめて、読唇術でその企みを察知するコンピューターのモニターが、邪悪な意志を秘めた眼のようで、今思えば、、無気味に赤く光る小用便器の感知器そっくり!

うわあああ!キューブリック監督、ごめんなさぁい!

でも───

夜、小用を足していると、目の前で赤く光る感知器から、

「私を殺そうとしただろ、デイブ」

なんて無機質な声が聞こえてくるような気がしてしまうのです───

わああ、やっぱり怖い話になってしまったああ!