初診から卒業まで経過が長い方が妊娠して卒業する際にカルテを見返し、反省します。
時間がかかってしまったことに対して謝罪します。
色々と少しずつ変えながら、体質に合わせながら、より合う方法で調整をした結果、今回の妊娠につながったのだと思います。
施設によって『この方法が一番早く妊娠させられる』という方法があり、それを最初に勧めていく訳ですが、それはあくまで一つの方法であり、決して誰にでも通用する方法ではないと思います。
そしてそれと同時に子宮や卵巣の反応、胚の形態、ホルモン値、年齢の差異があり、それに対して経験をもとに医師が調整をしなければいけないことがあります。
これはやはり個人差があるのだと思います。
胚盤法ではなく初期胚が良かった、新鮮胚移植が合っていた、フェマーラが良かった、シート法が良かった、ポリープをとったのが良かった、腹腔鏡で癒着剥離をしたことが良かった、筋腫が着床の邪魔をしていた、卵管水腫を治療したから良かった、ステロイドを用いたから良かった、、、
経過が長い方が卒業される際にカルテを見返してみて、この患者さんにはこの方法こそが合っていたのか、、その様に思いかえされます。