3Dエコー | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

機械の進歩は目覚ましいもので、3Dエコーが生殖医療でも広まりつつあります。

産科での妊婦健診で一部の施設で導入しているかと思います。

当院でも導入を検討しており今月Volusonのデモ機Voluson S10、S8、P8を使用して性能を確認しています。

 

3Dエコーのメリットとしては数多くありますが代表的なものとしては以下のようなものがあります。

 

①卵胞計測が3次元でできるため従来の2方向の計測よりもより正確性が上がります。特に楕円形や細長い卵胞が体積レベルで計測が出来ます。

 

②卵胞が多数ある場合、計測のミス(計り忘れ、2重での計測)をなくします。

 

③スキャンが一瞬でできるためエコーが長時間になることの負担が避けられます。

 

④子宮奇形をかなり正確に描出できます。ポリープや筋腫も立体的に写せて影響を見ることができます。

 

⑤機械が均一に計測するため、医師間の計り加減の誤差がなくなります。

 

⑥妊娠初期の胎児の3Dエコーをとることができ、より視覚的な写真を渡すことができます。