当院の目指す治療は 一人一人に対して個別に対応するところです。必要な薬剤を必要な量だけ検査結果を見ながらその都度調整します。〇〇法と言っても実に内容が多岐にわたります。
前医でアンタゴニスト法は結果が出ませんでした、そういう方がいますが、当院のアンタゴニスト法は名前は同じですが全く異なるものです。
使う薬剤の量やタイミングや切り替えのタイミングなど全然異なります。前医での治療結果や前回の治療結果を見ながら患者さんがどうして結果が出せないのかを見極めます。
また薬剤に限らず採卵の細かい設定、受精方法、培養液や培養庫も経過を見ながら変えていきます。
最初は当院のベストの治療方法や培養システムを行います。ただそれは万能ではなく万人に通用するものではないことも同時に我々は理解しています。
特に高齢の方や卵巣機能が低下している方にはそのわずかな差が致命的になります。そこを見抜くことこそが専門家としての務めだと思います。
クリニックとしていつも同じ治療法、自分達の方法が最善でそれに合わないのならあなたの卵子の質が悪い、転院したらどうですか、これは驕りであり明らかに勘違いです。
卵子の質が悪いのではなく医師の質、培養士の質が悪い、そう思わないと技術の改善はないし永遠に進歩せず同様な方々を妊娠させる事はできなくなるのだと思います。