2014年、あけましておめでとうございます。 | ~こいぬにも分かる 精巣腫瘍サバイバー K(ケイ)のBlog~

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「20歳で精巣腫瘍サバイバーに選出!」
K(ケイ)と申します。
現在31歳。精巣腫瘍代表歴11年目となりました。
11年経った今だから言えること、今だから考えられること、等々。
気持ちそのままに、自然体に、自分の「道」を綴っていきます。

2014年ですね。
明けまして おめでとうございます。


飛躍の午年。
先ずは、報告です。


今年、僕は「そして父になり」ます。

予定日は3月8日です。


ほんとにビックリした昨年の7月7日。
不妊治療をスタートさせるべく受診したクリニックで妊娠が分かりました。
自然妊娠でした。


「可能性が0.1%でもある限りそれにかけてみよう」と妻が言ってくれていました。
基礎体温計を購入し、排卵日の予測とグラフを見てタイミングを合わせました。
元々、7月頃には不妊治療をスタートさせようと話していたので、それまでの間試しました。
何回も生理がきました。
自然妊娠なんて「宝くじに当たる様なもの」と考えていた僕にとっては“当たり前のこと”でした。
妻もそれは理解してくれていましたが、
やはり“その度”に、寂しく切ない思いをさせてしまっている、と感じていました。


確かに7月7日の受診時点では生理は来ておらず、
「スタートはちょっと遅れるかな」位の気持ちでした。


『ん?これ、できてるな・・』
妻の検査時、先生が呟いたそうです。


改めて二人で説明を受けました。
不妊治療を行う『ここでは、やれる事は無さそう』と。


妻は手で顔を覆って泣いていました。
僕は、混乱気味でした。
まさか・・、訳が分からなし、隣で妻は泣いている、先生はおめでとうと言う。
パニックでした。

「君の病名はがん、や」と、告知された10年前を思い出していました。
あの時も、頭の中は混乱でした。



すいません。
今日まで言えなかったのは、
絶対これから何かあるはず、と兜の帯を締めていたからです。
こんな簡単に、上手く行くはずない・・と。


本当に幸いなことに、
いま妊娠30週。1500g弱まで順調に育っています。
男の子だそうです。


正直まだ何か起こるんじゃないか、
こんなに上手く行っていいのだろうか、と怖くなる事もあります。
(もう、これは自分の性格なのかもしれないですけど・・^^;)


そんな僕の思いに反して、
着実に妻のお腹の中で成長してくれている子供。
この幸せな現実も、素直に受け入れたいと思います。


2か月ありますが、また報告出来ればと思います。


本年もどうぞ宜しくお願い致します。