人は死と再生を交互に繰り返すことで成長していく存在です。
転生するのは『霊』だと以前説明しましたが、転生するまでの期間、霊はいったいどうしているのでしょうか?

肉体が滅んだ後、四魂は分解し消滅していきますが、霊は、執着を離れる迄の期間モラトリアムの状態にあるのです。離れられたら直日に習合されます。

そして転生を迎えるのです。

人は生きているときには、自己を認識していますが、一端死を迎えたならば殆どの霊体は論理的に考えたり、意識したりする事はできなくなってしまいます。その訳は生きていたときに持っていた自我意識は幻に近いものであったからです。それは儚い自分を真の自己と錯覚していたため、真の自己の覚醒を怠ってしまったからです。

死後も執着心がいつまでも残っているので、なかなか祖先の霊団にも習合されずに。

残った者達が死者を弔い未練を浄化してあげるのです。そうすれば、死者は執着を離れて上がることができるのです。

転生するに際しても、念や執着心が強いと(霊に念が染み付いてしまった結果)、障害を持って生まれたり、不幸な人生を送ったりしますが、これを仏教では『業』と言います。モラトリアムの間に執着が取りきれず次回の人生に影響を与えてしまうケースです。

人生も死後の世界も表裏一体の世界です。よくよく注意して今の世界を生きていきましょう。

『後悔先にたたず』  です。




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